
今回は、競艇のSG競争について紹介する。
有名選手が出走するだけに知識なしでも楽しめるが、種類・出場条件や優勝賞金、各レースの特徴を把握すればさらに楽しくなる。
ひいては予想精度の向上にも繋がるので、ぜひ最後まで読んでくれ。

芥川 博明(競艇歴25年)
競艇で作った3000万円の借金を競艇予想サイトの買い目だけで完済。 現在は競艇予想サイトを200社以上にわたって自費で検証し「本当に稼げるサイト」を見抜くノウハウを構築。 エースモーターズでは検証結果、口コミなどを公開中。 ...もっと見る
SGとは?
SG(スペシャルグレード)は、競艇の5つのグレード「SG・G1・G2・G3・一般戦」の頂点に立つ大会だ。

年間8大会が開催され、このうち年末のグランプリと同時開催される「グランプリシリーズ」もSGに格付けされている。
各大会の出場者は、優勝実績や獲得賞金など、それぞれ異なる基準で選ばれる。
例えば、クラシックには前年のG1・G2優勝者などが集まる一方、グランプリに出場できるのは選考期間の獲得賞金上位18名だけだ。
こうして選ばれた選手たちは、高額な優勝賞金を懸けて争う。
2026年のクラシックを例に取ると、優勝賞金は4,200万円で、同年のG1太閤賞(1,200万円)の3.5倍に当たる。
さらにグランプリでは1億1,000万円に達するが、この賞金を手にするには、6日間の大会を勝ち抜かなければならない。
グランプリを除くSGでは、次のように予選・準優勝戦で優勝争いに残る選手を絞り、最終日の優勝戦で決着をつけるのが基本だ。
| 日程 | 段階 | 勝ち上がりの条件 |
|---|---|---|
| 初日〜4日目 | 予選 | 着順に応じた得点を出走回数で割った「得点率」の上位18名が準優勝戦へ進む |
| 5日目 | 準優勝戦 | 6名ずつ3レースに分かれ、各レースの1・2着、計6名が優勝戦へ進む |
| 最終日 | 優勝戦 | 6名で争い、1着の選手が大会の優勝者となる |
予選では複数レースの成績が評価されるが、準優勝戦に進めば、その1レースで2着以内に入れるかが勝負になる。
予選をトップで通過しても、準優勝戦で3着以下ならSG優勝には届かないというわけだ。
SGの開催時期・優勝賞金一覧
SGは3月のクラシックで始まり、12月のグランプリで一年を締めくくる。
| 大会名 | 開催時期の目安 | 優勝賞金(2026年) |
|---|---|---|
| ボートレースクラシック | 3月 | 4,200万円 |
| ボートレースオールスター | 5月 | 4,200万円 |
| グランドチャンピオン | 6月 | 3,700万円 |
| オーシャンカップ | 7月〜8月初め | 3,700万円 |
| ボートレースメモリアル | 8月 | 4,200万円 |
| ボートレースダービー | 10月〜11月初め | 4,200万円 |
| チャレンジカップ | 11月 | 3,700万円 |
| グランプリ | 12月 | 1億1,000万円 |
| グランプリシリーズ | 12月・グランプリと同時開催 | 2,000万円 |
特に区別しておきたいのが、名前の似ているグランプリとグランプリシリーズだ。
同時開催でもそれぞれの優勝者を決める別の競走で、グランプリシリーズを制しても、グランプリの優勝賞金1億1,000万円を獲得できるわけではない。
SGの種類と特徴
SGには、長い歴史を持つ大会やファン投票で出場者を選ぶ大会など、それぞれ異なる特徴がある。
各大会の基本情報とともに、成り立ちや年間の位置づけ、どんな選手が集まるのかを見ていこう。
ボートレースクラシック
ボートレースクラシックは、1966年から続く歴史を持ち、その年のSG開幕戦を飾る大会だ。
| 名称 | ボートレースクラシック |
|---|---|
| 旧名称・従来の呼び名 | 鳳凰賞・総理大臣杯 |
| 開催時期 | 例年3月 |
| 優勝賞金 | 4,200万円(2026年) |
| 出場人数 | 52名 |
| 主な出場条件 | 前年のSG・G1・G2優勝者、一般戦やG3などの優勝回数上位者。 前回大会の優勝者、前年グランプリの優勝戦出場者には優先枠がある |
「鳳凰賞」「総理大臣杯」として知られてきた大会で、2026年には第61回を迎えた。
前年に優勝実績を残した選手が集まり、新たな一年のSG優勝争いが始まる。
その出場者には、SGやG1の優勝者だけでなく、一般戦などで優勝を重ねた選手も含まれる。
例えば2026年には、前年に5回優勝した渡邉優美が、優勝回数による選考でクラシック初出場を決めた。
ここでいう優勝は、レースで1着になることではなく、開催ごとの優勝戦を制すること。
大きなタイトルを獲得した選手と、各地で何度も優勝を重ねた選手が、年最初のSG王者を争うのがクラシックの特徴だ。
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ボートレースオールスター
ボートレースオールスターは、ファンの投票が出場選手を決めるSGだ。
| 名称 | ボートレースオールスター |
|---|---|
| 旧名称・従来の呼び名 | 笹川賞 |
| 開催時期 | 5月 |
| 優勝賞金 | 4,200万円(2026年) |
| 出場人数 | 52名 |
| 主な出場条件 | 当年前期A1級を主な対象とするファン投票。 優先出場枠・推薦枠もある |
1974年に「笹川賞」として始まった大会で、成績に加えてファンからの支持が出場を左右する。
投票の主な対象はA1級の選手だが、その中から誰をSGの舞台で見たいかをファンが選べる。
優勝実績や賞金順位だけでは選ばれにくい選手にも、ファンの後押しで出場する道があるのが特徴だ。
ただし、52名全員が投票順で決まるわけではなく、前回大会や直前のクラシックの優勝者などには優先枠がある。
ファン自身が出場者選びに関われるからこそ、自分が投票した選手の走りを見届ける楽しみもある。
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グランドチャンピオン
グランドチャンピオンは、SGでの実績を持つ選手が集まることから「SGの中のSG」と呼ばれる大会だ。
| 名称 | グランドチャンピオン |
|---|---|
| 旧名称・従来の呼び名 | グランドチャンピオン決定戦 |
| 開催時期 | 6月 |
| 優勝賞金 | 3,700万円(2026年) |
| 出場人数 | 52名 |
| 主な出場条件 | 前年4月〜当年3月のSG優勝戦完走者・SG予選得点上位者など。 原則A1級で、優先枠もある |
1991年に始まった大会で、出場者選びでもSGでの成績そのものが重視される。
優先出場者を除く選考では、対象期間のSG優勝戦を完走した選手と、SGの予選で得点を積み上げた選手が選ばれる。
例えば、一般戦で優勝を重ねてクラシックに出場した選手も、それだけではグランドチャンピオンの選考実績にならない。
そこからSGの優勝戦に進む、予選で得点を重ねるといった結果が、次の出場につながる。
SGへの出場権を得た先で、さらに実績を残した選手が顔をそろえる点に、この大会の特徴がある。
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オーシャンカップ
オーシャンカップは、「海の日」の制定を記念して1996年に誕生した夏のSGだ。
| 名称 | オーシャンカップ |
|---|---|
| 旧名称・従来の呼び名 | オーシャンカップ競走 |
| 開催時期 | 7月〜8月初め |
| 優勝賞金 | 3,700万円(2026年) |
| 出場人数 | 52名 |
| 主な出場条件 | 前年5月〜当年4月のPG1・G1・G2優勝戦での得点上位者など。 優先枠もある |
出場者選びでは、PG1・G1・G2の優勝戦でどれだけ結果を残したかが重視される。
PG1はプレミアムG1のことで、オーシャンカップではこれらの大会の優勝戦に着順に応じた得点を設け、その合計で選考する。
優勝者だけを集める方式ではないため、優勝に届かなくても、優勝戦へ進み上位に入る実績が出場につながる。
SGでの成績を評価するグランドチャンピオンに対し、各地のG1・G2などで活躍した選手が集まる大会と捉えると違いが分かりやすい。
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ボートレースメモリアル
ボートレースメモリアルは、全国のレース場が推薦した選手を送り出す、1955年創設のSGだ。
| 名称 | ボートレースメモリアル |
|---|---|
| 旧名称・従来の呼び名 | モーターボート記念 |
| 開催時期 | 8月 |
| 優勝賞金 | 4,200万円(2026年) |
| 出場人数 | 52名 |
| 主な出場条件 | 開催場を除く各レース場から原則2名を推薦。 原則A1級で、優先枠・開催施行者の希望枠もある |
「モーターボート記念」として続いてきた歴史を持ち、各レース場の代表が競う大会として親しまれている。
推薦するのは選手の所属支部ではなく、開催場を除いた各レース場だ。
賞金や勝率の全国ランキングだけで出場者を決める方式とは異なり、それぞれの場が選んだ選手が集まる。
普段利用するレース場の推薦選手に注目すれば、その選手が全国の代表を相手にどこまで勝ち進むか、という見方で楽しめる。
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ボートレースダービー
ボートレースダービーは、1953年に第1回が行われた、SGの中で最も長い歴史を持つ大会だ。
| 名称 | ボートレースダービー |
|---|---|
| 旧名称・従来の呼び名 | 全日本選手権 |
| 開催時期 | 10月〜11月初め |
| 優勝賞金 | 4,200万円(2026年) |
| 出場人数 | 52名 |
| 主な出場条件 | 前年8月〜当年7月の勝率上位者。 原則A1級・対象期間160走以上で、優先枠もある |
競艇が始まった1952年の翌年に誕生し、「全日本選手権」として歴史を重ねてきた。
その出場者を選ぶ主な基準が、1年間の「勝率」だ。
競艇の勝率は1着になった割合ではなく、着順に応じた点数を出走回数で割った成績で、グレードなどによる加点も含まれる。
つまり、一度の優勝だけでなく、対象期間を通じて高い着順成績を残すことが出場につながる。
優勝回数を評価するクラシックとの違いはここにあり、長い期間の成績で選ばれた選手が、最も歴史あるSGタイトルを争う。
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チャレンジカップ
チャレンジカップは、年末のグランプリ出場権を懸けた最後のSGだ。
| 名称 | チャレンジカップ |
|---|---|
| 旧名称・従来の呼び名 | 競艇王チャレンジカップ |
| 開催時期 | 11月 |
| 優勝賞金 | 3,700万円(2026年) |
| 出場人数 | 34名 |
| 主な出場条件 | 年初〜原則10月末の獲得賞金上位34名。 ダービーが11月にまたがる年は同大会終了までを集計 |
1998年に創設され、現在はG2レディースチャレンジカップと同時開催される。
この開催の終了時点でグランプリに進む賞金上位18名が決まるため、SG優勝と年末の出場権を同時に争う大会となる。
実際に2025年には、開幕時に賞金26位だった山口剛が優勝し、7位へ浮上してグランプリ出場を決めた。
出場圏外の選手にとっては逆転の機会であり、圏内の選手にとっては順位を守り、さらに上を目指す戦いでもある。
優勝争いだけでなく、レース後に賞金順位がどう動くかまで見ることで、この大会ならではの緊張感が分かる。
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グランプリ
グランプリは、一年間の賞金争いを勝ち抜いた18名が、年末に競うSGだ。
| 名称 | グランプリ |
|---|---|
| 旧名称・従来の呼び名 | 賞金王決定戦 |
| 開催時期 | 12月 |
| 優勝賞金 | 1億1,000万円(2026年) |
| 出場人数 | 18名 |
| 主な出場条件 | 年初〜チャレンジカップ・レディースチャレンジカップ 終了時点の獲得賞金上位18名 |
1986年に「賞金王決定戦」として始まり、現在の優勝賞金はSG最高額の1億1,000万円に上る。
出場できるかどうかに加え、何位で出場するかによっても勝ち上がりが変わる。
賞金7〜18位の12名は、初日・2日目のトライアル1stから出場し、上位6名だけが次の段階へ進める。
一方、賞金上位6名は1stを免除され、勝ち上がった6名とともに3日目からのトライアル2ndを走る。
そこから成績上位6名が最終日の優勝戦へ進むため、賞金上位6名は一つの選抜段階を通過せずに優勝を目指せる。
年末までの賞金争いには、出場枠の18位だけでなく、この有利な条件を得られる6位という境目もある。
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グランプリシリーズ
グランプリシリーズは、グランプリと同じ日程・会場で行われる、別のSGタイトルを争う大会だ。
| 名称 | グランプリシリーズ |
|---|---|
| 旧名称・従来の呼び名 | 賞金王シリーズ戦 |
| 開催時期 | 12月・グランプリと同時開催 |
| 優勝賞金 | 2,000万円(2026年) |
| 出場人数 | 事前選出42名に、グランプリのトライアル1st敗退者6名が途中合流 |
| 主な出場条件 | グランプリ出場者を除く賞金上位者と、 グランプリのトライアル1st敗退者 |
中心となるのは、グランプリの出場枠に届かなかった賞金上位の選手たちで、「賞金王シリーズ戦」として知られてきた。
特徴的なのは、グランプリのトライアル1stで敗れた6名が、3日目からシリーズ戦へ加わることだ。
グランプリで敗退しても、そこで大会の出番が終わるのではなく、今度はシリーズの優勝を目指して走ることになる。
グランプリへの予選ではなく、シリーズ独自の予選・準優勝戦・優勝戦を通じて、もう一つのSG王者を決める大会なのだ。
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5大SG「GRANDE5」とは?
GRANDE5(グランデファイブ)は、SGの中でも歴史ある次の5大会をまとめた呼び名だ。
ボートレースクラシック
ボートレースオールスター
ボートレースメモリアル
ボートレースダービー
グランプリ
この5大会を全て優勝した選手は「グランドスラム」の称号を得られる。
同じSGを何度も勝つこととは異なり、選考条件や方式の違う5大会で、それぞれ頂点に立つ必要がある。
対象となるのは2014年のオールスター以降の優勝実績で、2026年8月には峰竜太がメモリアルを制し、制度開始後初の全制覇を達成した。
GRANDE5はSGより上の新しいグレードではなく、歴史ある5大会と、その全制覇を目指す表彰制度に結び付いた呼称なのだ。
まとめ
SGは競艇の最高峰に位置し、年間8大会に、グランプリと同時開催されるグランプリシリーズを加えた大会がある。
同じSGでも、歴史や出場者の選び方、年間での役割は異なる。
開催時期や賞金に加え、「どんな選手が何を懸けて競う大会なのか」まで分かると、SGごとの違いを楽しめる。
エースモーターズでは、各競争の開催が近づくと、さらに詳しくレースについて紹介、そして攻略法をまとめた記事をアップしているので、実際に勝負する時はぜひ参考にしてみてくれ。












