昨今、競艇は海外の人にも親しまれつつあり、ユーザーは日本人だけにとどまらなくなっている。
そんな競艇は、世界を見渡すと韓国でも普及されていることが分かった。
本記事では、韓国競艇(KBOAT)についての概要はもちろん、ルールや特徴などを徹底調査した。
他にも、開催日や選手のランク制度などもまとめたので、最後までチェックしてみてくれ。

芥川 博明(競艇歴25年)
競艇で作った3000万円の借金を競艇予想サイトの買い目だけで完済。 現在は競艇予想サイトを200社以上にわたって自費で検証し「本当に稼げるサイト」を見抜くノウハウを構築。 エースモーターズでは検証結果、口コミなどを公開中。 ...もっと見る
韓国競艇とは?
韓国競艇は、日本の競艇と同様にボートが水上で着順を競うものだ。
ただ、細かく見ていくと日本とは歴史やルールなどの異なる部分があるので、まずはどのようにして韓国で競艇が始まったのかを紹介していく。
2002年6月から開始
韓国競艇は2002年6月からスタートした。
1950年代から続いている日本と比べると、韓国競艇の歴史は比較的新しいことが分かる。
韓国でも競艇は公営ギャンブルの一つとして定着しており、日本と同様に現地でレース観戦や投票を楽しむことができる。
歴史が薄い競技ではあるが、競艇自体の在り方は日本と同じようだ。
日本人の栗原孝一郎がパイオニア
韓国に競艇を広めたのは日本人の栗原孝一郎さんだ。
栗原孝一郎さんは27期の元ボートレーサーで、現役時代は上位戦線で活躍していた。
走りでは、内側からの差しを武器にしながら、センターからも攻めるのが印象的なレーサーだった。
そんな栗原孝一郎さんは引退後、韓国から競艇の立ち上げについて声がかかる。
現役時代に培った操縦技術や経験をもとに、ノウハウを韓国に広めたことで、韓国競艇が開始されたのだ。
栗原孝一郎さんが賢明に競艇のノウハウを伝えたことにより、今では20年以上も公営ギャンブルとして韓国で親しまれる存在となった。
選手は全体で約160人
栗原孝一郎さんが広めた韓国競艇は、現在約160人の選手が在籍している。
引用:KBOAT
日本のボートレースでは約1,600人以上の選手が在籍しているので、人数で見ると10分の1しかいない。
ただ、その中でも選手にはA1・A2・B1・B2の級別が定められており、成績によって昇格・降格が行われる。
一見すると似た制度に感じるが、人数が少ない分、選手間の実力差はかなり大きいそうだ。
韓国競艇の開催情報
次に、韓国競艇の開催情報について調査していく。
「韓国のどこで開催されているのか」「日本人でも観戦できるのか」「何曜日にレースがあるのか」訪れる前に事前に確認しておこう。
開催場は美沙里競艇場ただ一つ
韓国競艇の開催場は美沙里競艇場ただ一つ。
| 会場名 | 美沙里競艇 |
|---|---|
| 住所 | 505Misa-daero, Hanam-si, Gyeonggi-do, 韓国 |
| 最寄り駅 | 美沙駅 |
| アクセス | ソウル駅から美沙駅→約1時間 |
| 入場料 | 1,000₩(約100円) |
日本には24会場の競艇場があるが、韓国には美沙里競艇しかなく、場所を選ぶ必要がない。
ソウル駅から美沙駅までは約1時間の距離なので、会場へ向かう時は余裕を持って行動する必要があるだろう。
入場料に関しては、日本と変わらぬ料金で入場できるが、改札ではなく券を購入して入場するシステム。
もし入場の仕方や操作方法が分からない場合は、スタッフが近くにいるので、相談してみよう。
開催日は水曜日と木曜日のみ
日本のボートレースは基本的に年間を通して全国各地で毎日開催されているため、曜日をそれほど意識せずレースを探せる。
一方で、韓国競艇の開催日は水曜日と木曜日でしか開催されていない。
引用:KBOAT
ただ、タイトルレースがある場合は火曜日も含めた3日間で開催されているので、KBOATのスケジュールチェックは事前にしておこう。
また、旅行日程と開催日の確認も忘れずにしておけば、韓国競艇を楽しめるだろう。
開催時間は11時45分~17時35分
韓国競艇は、11時45分から17時35分ごろまでの時間帯で開催される。
日本のボートレースでいうデイレースに近い時間帯であり、韓国では水曜日と木曜日の日中を中心にレースが行われている。
一日を通して最大16Rまで開催されるため、日本の1日12Rと比べるとレース数はやや多い。
観戦できるレースが多いのは魅力だが、1日だけで見ると舟券を購入する機会も増えるので、のめり込み過ぎには注意したい。
韓国競艇は日本語に対応していない
韓国競艇は日本語に対応していないので、翻訳機が必須になるだろう。
引用:Google翻訳
特に投票方法や場内案内などの、細かなルールを確認したい場合には韓国語が中心となる。
日本競艇に慣れている人であれば、レースそのものは見て理解できるかもしれない。
ただ、初めて訪れた時に言語の壁で投票がスムーズできないのは非常に勿体ないので、投票方法などを事前に確認しておこう。
韓国競艇と日本競艇の違い
韓国競艇と日本競艇は、ボートで着順を競い、予想して投票するという基本部分こそ共通している。
しかし、細かなルールまで比較すると、日本のルールとやや違いがあるようだ。
特に賭け金や選手ランク・ルールなどは、日本競艇の常識をそのまま当てはめないほうがいいので、詳しく解説していく。
賭け金の上限は5000₩
韓国競艇には、投票できる金額に上限5000₩(50,000円)が設定されている。
日本競艇でも舟券を購入する際には上限金額は存在するが、約1,000万円なのでかなりケタ違いだ。
ギャンブル依存症を抑制させるためのものなのかは不明だが、賭け金に限度があるのは良心的だと言えるだろう。
選手ランクの昇降には特別ルールが存在
韓国競艇は日本と同様にA1・A2・B1・B2の4段階に分けられている。
一定期間の成績を基準に級別が決まるまでは同じだが、韓国競艇では7レース連続で1着か2着を取れば昇格できるそうだ。
日本とは異なり、1節が2日しかないがゆえに、7レース連続2連対するには難易度が高い可能性がある。
その結果、特別昇降ルールがあっても選手の階級はバランスよく分けられているのかも知れない。
ただし、降格については特別ルールが設けられていなく、7レース連続6着でも降格するようなことはないそうだ。
双複勝式という投票方法が存在
韓国競艇では「単勝式や複勝式、2連複、2連単、3連複、3連単」にあたる投票方式に加え、双複勝式を含む7種類の勝式が用意されている。
韓国競艇の投票方法はほとんど日本と似ているが「쌍복승식(双複勝式)」だけ耳馴染みがないだろう。
双複勝式は、1着の選手を順番どおり当てたうえで、2着と3着は順不同で的中させる方式だ。
例えば「1-2-3」と予想した場合、1号艇が1着になれば、2号艇と3号艇の着順が入れ替わっても的中となる。
つまり「1-2-3」と「1-3-2」の両方が的中する仕組み。
日本の3連単は1着・2着・3着をすべて順番どおり当てなければならないので、この方式は日本競艇にはない独特の買い方といえる。
進入隊形は枠なり
日本では、イン屋やアウト屋などを中心に、進入コースが枠番通りではなくなることがある。
しかし、韓国競艇は枠番通りの進入がほとんど。
イン屋やアウト屋は日本が作り上げてきた歴史でもあるので、歴史が浅い韓国では基本的に枠なりとなっているようだ。
そのため、予想する時は進入隊形が崩れることは考慮せずに展開を考えることができるだろう。
オンラインスタート方式を採用
韓国競艇のスタート方式には、フライングスタートとオンラインスタートの2種類がある。
一般的なフライングスタートでは、6艇が係留所を出発して助走し、スタート時刻から1.0秒以内にスタートラインを通過する。
スタート時刻より前に通過すればフライング、1.0秒を超えれば出遅れとなり、いずれもレースから除外される仕組みだ。
一方、オンラインスタートは選手がスタートライン付近に並び、ピット離れと同時に一斉にスタートする方式だ。
2026年の韓国競艇公式情報でも、OSTが予想に重要なデータとして紹介されており、ピットを出てからの反応速度や加速力が1ターンマークの位置取りを左右するようだ。
日本競艇ではフライングスタートが基本となるため、オンラインスタートは韓国競艇ならではの特徴といえるだろう。
普段から日本のボートレースを見ている人でも、スタート方式の違いを知っておくだけで、韓国競艇を攻略する鍵となるだろう。
韓国競艇の最高配当は6391.7倍
韓国競艇では、1レースあたりの賭け金に上限があるので、どのくらいの高配当を狙えるのだろうか。
そこで、過去の最高配当を調査した結果、過去最高オッズは6391.7倍だったそうだ。
2019年12月12日の美沙里15Rで出た3連単「6-5-2」は不良航法でレース展開が荒れたため、人気薄の選手に展開が向き、驚愕の結果となった。
日本競艇の歴代最高配当は、2022年11月1日の児島7Rで出た3連単「6-1-5」の76万1,840円で、オッズは7618.4倍。
比較すると、日本のほうがまだ最高配当を叩き出しているが、それほど大差はないが、競艇界での過去最高配当が韓国競艇から生まれる可能性は十分にあると感じる内容となった。
韓国競艇のレベルは高いのか?
ここまで概要を解説してきたが、実際に「韓国競艇の選手は、日本のボートレーサーと比べてどのくらいのレベルなのか?」が気になるだろう。
そこで、韓国競艇の特徴や傾向から見た時のレベルを見ていこうと思う。
ターン技術の差
日本の選手と比較するうえで、個人的に気になるのがターン技術だ。
韓国競艇を実際に見たなかでは、日本と比べて大きく旋回する選手が目立ち、ターン技術に違いを感じる一面が多かった。
もちろん、全選手に当てはまるわけではないが、1マークでの旋回や道中の競り合いは、かなり劣って見えてしまうだろう。
その一方で、韓国競艇の公式情報では「近年選手の技量が全体的に向上しており、モーター整備やセッティング能力も高まっている」とのこと。
実際に韓国競艇の選手が日本に訪問・見学をしたことがあるので、日本の技術が今後韓国競艇で浸透していくことが期待できるだろう。
先駆者の栗原孝一郎さんを筆頭に、日本の競艇選手との交流がもっと増えれば、将来的に成長の余地があるといえそうだ。
ターンマークを回るたびに順位変動が起こる
日本競艇との違いを知ったうえで見ると、韓国競艇には独特の面白さがある。
特に、スタートで先手を取った選手がそのまま逃げ切るだけではなく、ターンマークを回るたびに順位が入れ替わるようなレースも見られる。
韓国競艇の公式情報でも、近年は1周目の1マークで形成された順位がそのまま続くとは限らず、各ターンマークで順位が変動するレースが増えていると紹介されている。
日本の競艇は洗練されたターン技術や選手層の厚さを見るのも面白いが、韓国競艇では展開が動き続けるレースに注目してみると、また違った魅力が見えてくる。
韓国競艇では、トップ選手のレベルは決して低くないものの、日本競艇と比べると選手層や競技としての成熟度には差があるというのが現時点での妥当な答えだろう。
日本競艇とは違う環境で育った選手たちが「どのような走りを見せるのか」、今後の成長に期待しよう。
韓国競艇のまとめ
韓国競艇は2002年6月に栗原孝一郎選手の協力によって始まった公営ギャンブル。
美沙里競艇場で水曜日と木曜日を基本として開催されているため、現地に向かう時は開催日程の確認は必須だ。
また、日本語が非対応な点や投票方法や双複勝式といった異なる勝式があるので、事前に確認しておこう。
普段から日本競艇を楽しんでいる人なら、一度日本との違いを意識しながら韓国競艇を見てみるのも面白いとおもうので、韓国に行った時はぜひ体験してみてくれ。
















