競艇の「全通り」とは、選択した勝式で成立するすべての組み合わせを購入する買い方である。
故に「全通り買うといくらかかる?」「1-全-全なら何通り?」と思うだろうが、全通りの点数は勝式や買い方によって異なる。
そこで本記事では、勝式ごとの全通りの点数・購入金額から「1-全-全」といった一部を固定した場合の点数まで解説する。
他にも、高配当を狙いやすいレースの特徴や全通り買いに向いている勝式まで紹介するので、最後まで目を通してみてくれ。

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目次
競艇の全通りは何通り?いくら?
競艇は6艇で争われ、1着・2着・3着に入る艇の組み合わせで買い目の点数が決まる。
そのため、全通りといっても、どの勝式を購入するかによって組み合わせ数は大きく異なる。
| 勝式 | 点数 | 金額 (1点100円の場合) |
|---|---|---|
| 3連単 | 120通り | 12,000円 |
| 3連複 | 20通り | 2,000円 |
| 2連単 | 30通り | 3,000円 |
| 2連複 | 15通り | 1,500円 |
| 拡連複 | 15通り | 1,500円 |
組み合わせ数が異なることにより、必要資金もそれぞれ異なることが分かる。
特に3連単は120通りあり、全通りを100円ずつ購入するだけでも12,000円が必要になる。
そのため、舟券を購入する際は買い目点数をしっかり把握しておくことが重要だ。
競艇では、3連単で勝負するのが一般的と言われているため、3連単がなぜ120通りになるのかを計算式を用いて解説していく。
3連単が120通りになる計算方法
3連単は、1着・2着・3着を着順どおりの決着を予想する勝式。
そのため、全-全-全の点数は、6艇の中から1着を選び、残った5艇から2着、さらに残った4艇から3着を選ぶため、以下の計算で求められる。
6×5×4=120通り
また、3連複の場合は1着・2着・3着に入る艇が全て異なる必要がある。
例えば、1~3着が1・2・3号艇の場合『1-2-3』『1-3-2』『2-1-3』『2-3-1』『3-1-2』『3-2-1』の6通りになる。
1~3着に入る艇が同じであれば1通りとして計算されるので、3連単の120通りから6を割ると3連複の全通りが出る計算となる。
120÷6=20通り
以上のように全通りを計算することができる。
「全」を含めた買い方は何通り?
競艇では、すべての組み合わせを購入する「全通り」だけでなく、フォーメーションで「全」を指定する買い方もできる。
代表的なのが「1-全-全」や「1-2-全」といった買い方である。
「全」を指定すると自動的にすべての組み合わせが成立するように思えるが、実際には同じ艇が重複する組み合わせは除外される仕組みだ。
具体的な買い目点数を計算して勝負することが重要になるので、そそれぞれ解説する。
1-全‐全の場合
「1-全-全」とは、1着を1艇に固定して2・3着を残りの艇から選ぶ買い方。
2着には2~6号艇の5艇、3着には2着に選んだ艇以外の4艇が入るため、以下の計算式になる。
1×5×4=20通り
したがって、1点100円なら最低2,000円が必要になる。
「全通り」と比べて購入点数を大幅に減らせるため、期待値の高い艇がどの着順になるか固定し、残りの着順を広く押さえたい場合に有効的だ。
1-2‐全の場合
「1-2-全」は、1着を1号艇、2着を2号艇に固定し、3着だけを全艇から選択する買い方。
1号艇と2号艇はすでに着順が決まっており、3着に入るのは残りの4艇となるので、以下の点数になる。
1×1×4=4通り
このように「全」を使ったフォーメーションは、固定する着順を増やすほど購入点数が少なくなる。
全通りをそのまま購入するよりも資金を抑えやすいだけでなく、払戻を意識して資金配分しやすいので、買い目を絞りたいときに有効的だ。
競艇の全通り買いは儲かる?
全通りで購入すれば、100%的中できるが「的中する=稼げる」ではない。
1点100円で3連単を全通り購入した場合は、12,000円の資金が必要になるので、的中舟券の払戻金が12,000円を超えなければプラス収支にならない。
例として、8/12~17で開催された荒れやすい競艇場の代表格である戸田競艇にて、一節間全通りで勝負した結果がこちら。
| 日付 | 購入総額 | 合計払戻金 | 収支 |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 144,000円 | 48,240円 | -95,760円 |
| 2日目 | 144,000円 | 65,210円 | -78,790円 |
| 3日目 | 144,000円 | 133,470円 | -10,530円 |
| 4日目 | 144,000円 | 43,790円 | -100,210円 |
| 5日目 | 144,000円 | 61,840円 | -82,160円 |
| 6日目 | 144,000円 | 77,960円 | -66,040円 |
引用:払戻金一覧
| 戦績 | 72戦72勝0敗 | ||
|---|---|---|---|
| 的中率 | 100% | 回収率 | 49.8% |
| 投資金額 | 864,000円 | 払戻金額 | 430,510円 |
| 平均払戻 | 71,751円 | 最高払戻 | 63,310円 |
| 収支 | -433,490円 | ||
このように、全通り買いでは「的中させること」ではなく、購入金額を上回る払戻金を得られるかどうか考えなければ稼ぐことはできない。
全通り買いで高配当を狙いやすいレース
前述したように、全通りは必ず当たるが「的中する=稼げる」ではない。
全通り買いでプラス収支を狙うには、購入金額を上回る払戻金を得る必要があるので、高配当が期待できるレースを選ぶことが重要である。
そこで、これまでの競艇経験を活かし、全通り買いで高配当を狙いやすいレースを3つ見つけたので紹介する。
1日を通してレースが荒れているとき
競艇では、同じ開催日の中でも水面状況や天候などの影響によって波乱決着が続くことがある。
例えば、風や波の影響でインが本来の力を発揮しにくくなれば、差しやまくりが決まりやすくなり、人気薄の艇が2着や3着に入るケースも増える。
そのため、前半レースで高配当が続いていたり、イン逃げの決着が少なかったりする場合は、その日の水面や展開に普段とは異なる傾向が生じている可能性がある。
こうした傾向を見たうえで、後半レースでも波乱が続くと判断できるなら全通り買いを検討するのも一つの方法だ。
ベテランが揃うマスターズ戦
45歳以上のベテラン選手が出場する「マスターズシリーズ」では、長年にわたって第一線で活躍してきた選手が多く斡旋される。
実績や経験が豊富な選手同士のレースでは、スタートやターンの技術に加え、道中の競り合いなどで着順が入れ替わるケースもある。
また、マスターズ戦には、現代ほど枠なり進入が定着していなかった時代から活躍してきた選手も多く、前付けする選手が多い。
こうした進入隊形や展開の読みづらさから、人気薄の選手が上位に食い込み、高配当決着となるケースが期待できるということだ。
実際に、2020年1月1日から2026年1月1日までのデータを比較すると、マスターズ戦はルーキー戦やレディース戦よりも平均払戻が高い。
※集計期間2020年1月1日~2026年1月1日
| レース | レース数 | 平均払戻 |
|---|---|---|
| ルーキー | 7032 | 6,782円 |
| マスターズ | 4754 | 7,650円 |
| レディース | 19528 | 6,910円 |
マスターズ戦は開催数こそ少ないものの、集計では平均払戻が7,650円と3シリーズの中で最も高い結果となっている。
もちろん、平均払戻が高いからといって、マスターズ戦なら無条件に全通り買いが有効になるわけではない。
ただ、進入や展開を一つに絞り切れないレースでは全通りが功を奏する可能性が高まる。
高配当が期待できるマスターズ戦を見つけられれば、全通りも視野に入れて勝負してみると良いだろう。
オッズ割れが起きているレース
全通り買いでは、オッズにも注目したい。
特定の買い目に人気が集中せず、複数の組み合わせに人気が分散している場合は、人気薄で決着して高配当になる可能性がある。
引用:ボートレース公式
この表では「2-3=5」「2-5-6」に人気が集中しているが、それ以外はほぼ万舟というオッズになっている。
レース結果は「1-3-4」となり、イン有利の競艇ならではの決着だったが、オッズ239.1倍を記録した。
このように、オッズが一部の買い目に集中しているレースでは、人気薄の買い目が的中した際に高配当となることがある。
全通り買いでは、オッズ割れしているレースで人気薄の決着を取りこぼさず押さえられるので、購入金額を上回る払戻金を狙いやすい。
全通り買いするならどの勝式がいい?
全通り買いをする場合、どの勝式を選ぶかによって必要な資金も、狙える払戻金も大きく変わる。
単純に「一番高配当になりやすい勝式を選べばいい」というわけではない。
例えば、3連単は全120通りと組み合わせが多い一方で、2連単は30通りで済む。
そのため、全通り買いを検討する場合は、購入点数・必要資金・払戻金の3つのバランスを考える必要がある。
| 勝式 | 全通り | 金額 (1点100円の場合) | ポイント |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 6 | 600円 | 点数が少ない |
| 拡連複 | 15 | 1,500円 | 着順を問わない |
| 2連複 | 15 | 1,500円 | 着順を問わない |
| 2連単 | 30 | 3,000円 | 3連単より少点数 |
| 3連複 | 20 | 2,000円 | 舟券に絡む3艇を当てる |
| 3連単 | 120 | 12,000円 | 高配当が狙える |
資金を抑えて全通りを試したいのであれば、3連単よりも2連単や3連複などで勝負することをおすすめする。
ただ、3連単以外で高配当を狙うのは非常に難しいため、配当重視の人は基本的に3連単で勝負するといいだろう。
一部例外として、競艇では過去の最高払戻ランキングTOP10に2連単が存在している。
これは、世にも珍しく3連単よりも2連単の方が高いオッズがついた伝説のレースだ。
滅多に起こることはないが、時折2連単や3連複でも配当妙味になるレースもあるため、3連単以外のオッズの確認も忘れずしよう。
競艇の全通りは他の公営ギャンブルと比べて多い?
競艇は、公営ギャンブルの中でも1番当てやすいと言われている競技。
その理由は、1レースあたり6艇で争われることで、3連単の全通りが120通りしかないからだ。
一方、出走頭数や車立てが多くなる競馬と競輪は、組み合わせ数も大きくなる。
| 公営ギャンブル | 出走数 | 全通り | 金額 (1点100円の場合) |
|---|---|---|---|
| 競馬 | 最大18頭立て | 最大4896通り | 489,600円 |
| 競輪 | 最大9車立て | 最大504通り | 50,400円 |
| 競艇 | 6艇 | 120通り | 12,000円 |
比較すると、競艇は1レースあたりの出走数がかなり少ない。
全通りを購入する場合は、競馬や競輪よりも必要な費用を大幅に抑えられているので、100%当てることへのリスクは非常に低い。
比較したことで、全通り数が少ないだけでなく、必ず当てるためのリスクも低いことが分かる。
全通りが難しいならプロ予想も一つの手
全通りについて解説してきたが、全通りは点数が多いだけでなく、購入金額を上回るように資金配分すると投資金額が膨らんでしまうのが欠点である。
また、資金の関係により全通りで勝負できない場合や買い目を絞りきれずに勝負を諦めてしまう人も存在する。
そんなときは、自分だけで買い目を決めるのではなく、プロ予想を参考にするのも一つの手。
| プロ | 最高払戻金額 | オッズ | 戦績 |
|---|---|---|---|
| えーあいボート | 109,600円 | 109.6倍 | 38戦21勝17敗 |
| 競艇ドリーム | 126,400円 | 126.4倍 | 30戦21勝9敗 |
| 幸せボートレース | 182,700円 | 60.2倍 | 12戦7勝5敗 |
厳選したプロ予想は、直近の成績で凄まじい結果を残している。
中でも、幸せボートレースは巧みな資金配分と予想力が相まって、1レースで182,700円の高額払戻を実現。
こういったプロ予想を活用すれば、全通りで勝負せずに厳選された買い目で勝負することができる。
予想は無料で見れるので、自身の予想を照らし合わせても良し、マル乗りしても良しと使い方は様々。
全通りで買い目を広げるか、予想を絞って勝負するか、自分の資金や予想スタイルに合った勝負をしよう。
まとめ
競艇の全通りは、勝式によって購入点数が異なる。
中でも、3連単は6艇の着順をすべて組み合わせると120通りとなり、1点100円なら12,000円が必要になる。
また「1-全-全」なら20通り「1-2-全」なら4通りとなるように、フォーメーションを使えば購入点数を絞ることも可能である。
ただし、全通りを購入すれば必ずしもプラス収支が見込めるわけではないので注意しよう。
重要なのは、的中することではなく、購入金額を上回る払戻金を得られるかどうかなので、本記事を参考に勝負レースを見極めてみてくれ。










