競艇の3連単で最も人気がない「120番人気」舟券を買い続けると本当に稼げるのか?
2020〜2024年の全レースデータから的中率や回収率を徹底検証し、明らかになった収支結果と戦略のメリット・デメリットを解説します。
超高額配当の夢とリスク、効率的な穴狙いのコツまで詳しく紹介。
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競艇の3連単120番人気舟券は出現率が極めて低く、買い続けても稼げません。
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過去データ上の的中率は約0.01〜0.02%、回収率も20〜30%前後と大幅な赤字になります。
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一撃の平均払戻額は15〜16万円(100円投票)と夢はありますが、数千レースに1回程度の超低確率です。
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特にSG・G1など格上レースではほぼ出現せず、一般戦など下位級のレースで稀に大穴決着となります。
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常に120番人気だけ狙う戦略は資金効率が悪くリスク大。
大穴を狙うにしても、レース選びや予想根拠を持った買い方が重要です。
目次
競艇「120番人気」とは?意味とオッズの基本
まず本題に入る前に、「競艇の120番人気」という言葉の意味を確認しておきましょう。
競艇(ボートレース)では、3連単(3着までの着順を当てる舟券)の組み合わせは全120通りあります。
一般的に人気順はオッズ(払戻倍率)の低い順=当たりやすい順に並び、最も売れている組み合わせが「1番人気」。
逆に最も売れておらず当たる可能性が低いとみなされている組み合わせが「120番人気」です。
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競艇の3連単の全通り数 … 120通り(6艇レースで1着〜3着の順列組み合わせ)
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「120番人気」 … 3連単120通りの中で最も人気がない(売れない)組み合わせ。すなわちオッズが最も高い組み合わせ。
オッズ(払戻倍率)が最大ということは、100円が当たれば何十万円にもなる可能性がある超高配当が期待できる反面、それだけ的中の期待薄(大穴)でもあります。
実際に120番人気で決着すると、俗に「超万舟」と呼ばれる10万円を超える高額払戻になることも珍しくありません。
例えば、6艇立ての競艇ではインコースの1号艇が有利で「1-2-3」などの順番が1番人気になりやすい傾向があります。
一方で「6-5-4」のようにアウトコース勢が上位を独占する組み合わせは不利とされ、一般的な感覚では「6-5-4=120番人気」になりそうですよね。
しかし必ずしもそうとは限りません。
人気順はそのレースごとの選手実力や条件で左右されます。
- 【豆知識】120番人気の組み合わせは6号艇(6コース)が絡みやすい?
「6-5-4」が必ず120番人気というわけではありませんが、実際問題として6号艇は初心者や実績下位の選手が乗ることが多く、コースももっとも外側で不利です。
そのため、多くのレースで120番人気には6号艇が含まれるケースが多くなります。
実際に後述するデータでも、120番人気で決着したレースの1着はほとんどが6号艇でした。
120番人気舟券の出現率と回収率【データ検証】
では本題の「120番人気舟券を買い続けるとどうなるか」について、過去のレースデータから的中率(どのくらい当たるか)と回収率(払戻金÷投資金額)を見ていきましょう。
結論を先に言えば、長期的に買い続けても期待値は大幅マイナスであり、安定して稼ぐことは不可能です。
以下、具体的な数字で検証します。
過去全レースでの的中率・回収率
競艇の全レースを対象に、「毎レースで120番人気の3連単に100円賭けた」と仮定してシミュレーション。
的中率は0.01%程度、回収率は20〜30%前後という散々な結果になります。
つまり、ほぼ当たらない上に、投資額の大半が戻ってこない計算です。
実際、2020年〜2022年の全国全レース(約16万5千レース)を対象にしたデータでは以下の通りでした。
| 年度 | 対象レース数 | 120番人気的中数 | 的中率 | 回収率(払戻/投資) |
|---|---|---|---|---|
| 2020年 | 54,702レース | 8レース的中 | 0.014% | 17.4% |
| 2021年 | 54,904レース | 11レース的中 | 0.020% | 26.9% |
| 2022年 | 55,494レース | 12レース的中 | 0.021% | 30.4% |
| 3年間計 | 165,100レース | 31レース的中 | 0.019% | 24.9% |
各年とも回収率は100%を大きく下回り、3年間トータルでも回収率約25%に留まっています。
例えば2020年なら54702レース×100円=約547万円投じて、払戻はその17%程度(約95万円)しかなかった計算です。
2022年は多少マシとはいえ30%程度で、どの年も大赤字であることに変わりありません。
要するに、全てのレースで120番人気を買い続けても儲からないという結論になります。
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【ポイント】期待値は極めて低い
上記の的中率0.02%弱、平均配当(的中時の払い戻し額)は約15〜16万円(100円あたり)という数値から、120番人気舟券の期待値(的中率×払戻額)を概算すると約30円(100円投資に対して)にしかなりません。
期待値30%ということは、還元率75%前後の公営競技においても最低クラスの効率の悪さです。
年度別の120番人気的中状況
参考までに、直近数年間で実際に120番人気で決着したレースが何回あったのかを見てみましょう。
先述の通り非常に稀ですが、年によって多少のばらつきがあります。
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2020年8レース(全約5.47万レース中)
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2021年11レース(全約5.49万レース中)
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2022年12レース(全約5.55万レース中)
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2023年??(※2023年も10前後と推定)
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2020〜2024年合計約50レース
(※2024年途中まで含む推計)
例えば2020年〜2024年の約5年間では、総レース数約27.5万中50レース程度しか120番人気決着は発生していません。
割合にすると0.02%にも満たない超低確率です。
「何百回どころか数千回に1回」というレベルで、並のギャンブルではありません。
こうした希少なケースゆえ、100レース買っても1回も当たらないことがほとんどです。
極端な話、運悪く1000レース以上連続でハズレということも十分起こりえます。
そのため、「当たるまで買い続ければいつかプラスになるのでは?」という期待は非常に非現実的と言わざるを得ません。
120番人気が的中したレース一覧
実際にどんなレースで120番人気が出現しているのか興味がある方のために、過去の具体例を年別にまとめたデータをご用意しました。
以下のように、ほとんどのケースで6号艇が絡む大波乱となっていることが分かります(※各レースの詳細な条件については後述)。
過去に120番人気で決着したレース一覧(2020〜2022年)
| 日付 | 会場 | 着順と払戻 |
|---|---|---|
| 2020年2月9日 | 津3R | ⑥-⑤-③(払戻424,910円) |
| 3月10日 | 江戸川2R | ⑤-②-③(払戻108,000円) |
| 3月21日 | 平和島11R | ⑥-②-④(払戻59,640円) |
| 5月7日 | 宮島4R | ⑥-④-①(払戻45,470円) |
| 5月20日 | 江戸川8R | ⑥-③-②(払戻56,490円) |
| 11月12日 | びわこ7R | ⑥-③-②(払戻73,100円) |
| 12月3日 | 戸田9R | ⑥-②-③(払戻128,120円) |
| 12月9日 | 多摩川6R | ⑥-②-⑤(払戻56,850円) |
| 2021年3月3日 | 大村12R | ⑥-②-⑤(払戻141,160円) |
| 6月10日 | 鳴門11R | ⑥-④-⑤(払戻138,830円) |
| 6月11日 | 若松9R | ⑥-③-⑤(払戻202,980円) |
| 6月18日 | 蒲郡3R | ⑤-③-①(払戻135,080円) |
| 6月22日 | 戸田6R | ⑥-①-④(払戻45,290円) |
| 7月17日 | びわこ4R | ⑥-②-⑤(払戻112,470円) |
| 7月29日 | 浜名湖11R | ⑥-④-②(払戻300,660円) |
| 10月2日 | 三国9R | ⑤-⑥-②(払戻121,740円) |
| 12月9日 | 平和島9R | ⑥-④-①(払戻118,690円) |
| 12月29日 | びわこ1R | ⑤-②-④(払戻63,700円) |
| 12月30日 | 浜名湖6R | ⑥-⑤-②(払戻99,390円) |
| 2022年1月5日 | 蒲郡9R | ⑥-③-⑤(払戻91,230円) |
| 3月13日 | 平和島4R | ②-④-①(払戻53,900円) |
| 4月11日 | 児島8R | ③-⑥-⑤(払戻226,690円) |
| 4月24日 | 唐津12R | ⑥-③-②(払戻305,130円) |
| 5月10日 | 津1R | ⑥-③-⑤(払戻173,200円) |
| 5月16日 | 鳴門7R | ⑥-③-②(払戻119,660円) |
| 5月30日 | 下関2R | ⑤-④-①(払戻178,290円) |
| 7月3日 | 三国8R | ⑤-④-②(払戻114,070円) |
| 8月1日 | びわこ8R | ⑥-②-③(払戻192,480円) |
| 9月9日 | びわこ4R | ⑥-②-⑤(払戻89,910円) |
| 10月12日 | 住之江1R | ⑥-④-③(払戻69,950円) |
| 12月26日 | 唐津5R | ⑥-③-②(払戻75,320円) |
※払戻金はすべて100円あたりの金額です。
2020〜2022年で計31レースが120番人気決着となりました。
ご覧のように6号艇(⑥)が頭(1着)になったケースが大半であり、中には 「6-5-4」 の順番(2020年尼崎 6-5-4、637,530円)と想像通りのパターンもあります。
しかし「②-④-①」(2022年平和島)や「③-⑥-⑤」(2022年児島)のように、必ずしも6-5-4とは限らないこともわかります。
また、払戻額も必ず10万円超とは限らず、5万円台・6万円台程度の配当も複数見受けられます。
まとめ:データから見たポイント
以上のデータ検証を踏まえ、120番人気舟券を巡るポイントをまとめます。
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的中率
およそ0.01%〜0.02%未満(数千分の1)と極めて低い。
1000レースに挑んでも当たらない可能性が高い。 -
平均配当
約15〜16万円(100円あたり)。
一度当たれば大金だが、4割程度は10万円未満の配当で、必ずしも超大金とは限らない。 -
回収率
20〜30%前後と非常に悪い。
投じたお金の大半は戻ってこない計算であり、長期的に見れば大負けになりやすい。 -
最高配当
歴史的には76万円超(100円で)が最高記録。
つまり理論上最大760倍以上のオッズがつく可能性もあるが、稀中の稀な例。
上記から明らかなように、「120番人気を買い続ければいつかプラスになるのでは?」という期待はデータ上完全に否定されます。
夢はあるものの、宝くじ的な超低確率の賭け方であり、再現性のある必勝法にはなりえません。
120番人気が出やすい条件は?競艇場・天候・レース傾向
それでは、「120番人気で決着するレース」がどんな条件で起きやすいのかも見てみましょう。
ただ闇雲に全レースで狙うより、もし発生しやすいシチュエーションがあるなら、そこに絞った方が効率は良くなります。
過去の傾向から、競艇場の特徴や天候、レースのグレード(格付け)や番組構成によって多少の差異が見られました。
競艇場ごとの傾向:荒れる水面と意外な穴場
一般に競艇場ごとに水面の荒れやすさ(インコース有利/不利の度合い)が異なります。
波風が立ちやすかったりコース幅が狭い戸田や江戸川などは波乱が多いと言われ、一方で水面穏やかでインコース絶対有利の大村や徳山などは堅い決着が多いです。
では120番人気についてはどうかというと、過去データ上は以下のような傾向がありました。
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琵琶湖(びわこ)
120番人気決着が最多(2020〜22年で5回)発生。
※湖で広い水面ですが、季節問わずポツポツ大穴が出ている点が注目。 -
平和島
3回発生。
※東京の海水面で潮流あり、インが強いわけではないが荒天時はないケースが多かった。 -
戸田・江戸川・若松・浜名湖・鳴門・三国・唐津・蒲郡等
それぞれ1〜2回。
※全国24場のうち、約半数で120番人気が記録。残りの場ではゼロ。
突出しているのは琵琶湖です。
びわこはイン有利とも言われますが、データ上はなぜか120番人気が出やすい場となっています。
ただし年間を通じて見ればどの競艇場でも起こりうるとも言えます。
実際、イン強豪の代表大村でも1度だけ120番人気決着が記録されています。
逆に、荒れやすい代名詞江戸川での発生は意外と少なく(確認できたのは2回程度)、「荒れる場=120番人気頻出」とは一概に言えないことも分かります。
一部では、過去に超高額配当を出した競艇場は再び大穴が出やすいのでは?という見方もあります。
例えば歴代最高配当(761,840円)が出た児島や、それに次ぐ記録を持つ徳山などです。
実際、2023年前半に児島で120番人気が1回出現し(+20万円のプラス収支)、徳山でも過去に119番人気ながら歴代2位の68万円配当が出ています。
とはいえ、これらは偶然重なった可能性も高く、大きな法則とは言えないでしょう。
天候やレースグレードによる違い
次に天候やレースのグレード(格付け)による違いです。
大穴は荒天時に出やすいイメージがありますが、120番人気に関して言えば意外にも天候は良好なケースが多いことが判明しています。
過去3年の120番人気決着レース31例の天気内訳は以下でした。
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晴れ:16回
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曇り:14回
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雨:1回
さらに風速は平均約2.5m、波高(波の高さ)も平均約2.6cmと、ほとんどが穏やかな水面条件でした。
実は強風高波で荒天だったケースは2020年5月20日江戸川8R(風速5m/波高10cm)1例のみです。
それ以外の120番人気決着レースは全て風速5m以下・波高5cm以下の範囲でした。
つまり「悪天候だから120番人気が飛び出す」とは限らず、穏やかな日でも超大波乱は起こりうるということです。
一方、レースのグレード(SG/G1/G2/G3/一般)による差も見てみましょう。
基本的には下位グレードほど荒れやすいのが常識ですが、3年間の統計上は以下の回数でした。
| グレード | 回数 | 発生確率 |
|---|---|---|
| SG | 1回 | 0.05%程度 |
| G1 | 2回 | 0.02%程度 |
| G2 | 1回 | 0.05%程度 |
| G3 | 1回 | 0.009%程度 |
| 一般戦 | 26回 | 約0.01% |
母数(各グレードの総レース数)の違いがあるので単純比較はできませんが、SGで1度出現しているのは驚きです。
ただしSGは開催数自体が少ないため、偶然起きた1回が数字上高い割合に見えている可能性があります。
圧倒的多数は一般戦(非グレードの普通開催)で起きており、実質的には「ほぼ一般戦でしか起きない」と考えてよいでしょう。
トップレーサーが揃うSGやG1は実力が拮抗し「荒れにくい」ため、120番人気などまず出ないのが普通です(実際SGの例も、予選で事故が絡んだ特殊なケースでした)。
番組(選手構成)による傾向
さらに踏み込んで、レースの番組(枠番と選手級別の組み合わせ)に注目すると、120番人気が出現しやすいパターンが浮かび上がります。
すなわち、「内枠に下位級選手、外枠に上位級選手」が配置されたレースです。
過去3年・31レースのデータを分析すると、各コース(艇番)における選手級別(A1/A2/B1/B2)の構成割合は次のようになっていました(A1=最上位、B2=最下位)。
| コース(艇番) | A1級 | A2級 | B1級 | B2級 |
|---|---|---|---|---|
| ①号艇 | 32% (10名) | 12% (4名) | 51% (16名) | 3% (1名) |
| ②号艇 | 22% (7名) | 22% (7名) | 48% (15名) | 6% (2名) |
| ③号艇 | 19% (6名) | 29% (9名) | 48% (15名) | 3% (1名) |
| ④号艇 | 35% (11名) | 29% (9名) | 19% (6名) | 16% (5名) |
| ⑤号艇 | 16% (5名) | 48% (15名) | 32% (10名) | 3% (1名) |
| ⑥号艇 | 51% (16名) | 22% (7名) | 19% (6名) | 6% (2名) |
見てわかるように、1〜3号艇(内枠)はB1級が約半数と低級が多く、5〜6号艇(外枠)はA級が多いという構図です。
特に6号艇ではA1級選手が乗っていた割合が過半数(51%)にのぼりました。
このように「強い選手が外、弱い選手が内」という極端な番組だと、波乱が起きやすく120番人気決着につながりやすいと考えられます。
実際のレースでも、「①号艇B級 vs ⑥号艇A級」のような構図であればイン逃げ神話が崩壊しやすく、一撃高配当が生まれる土壌となります。
これを踏まえると、「どうしても120番人気を狙いたい」奇特な方は、出走表で選手の級別をチェックし、内に格下・外に格上が揃ったレースを選ぶのがセオリーと言えるでしょう。
競艇120番人気を買い続けるメリット・デメリット
以上の検証結果から、「120番人気縛り」で舟券を買うことのメリット・デメリットも整理しておきます。
良い点と悪い点を比較すると、デメリットが圧倒的に多いのは明白ですが、念のため確認しましょう。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 一撃超高額配当の夢がある (100円が数十万円〜数百万円になる可能性) |
当たる確率が極端に低い (0.01%前後、宝くじ並み) |
| 買い目に迷わなくて済む (常に同じ組み合わせ=予想不要) |
的中まで莫大な投資が必要 (数千レース買っても当たらない恐れ) |
| (※特定の荒れやすい条件なら) まれにプラス収支になる例もある |
ほぼ確実に資金がショートする (先に資金が尽きて負けが確定しやすい) |
| – | 運任せで戦略性が無い (分析による勝率向上が期待できない) |
| – | 時間の無駄になりやすい (当たるまで延々と徒労を積むリスク) |
ご覧の通り、大前提として120番人気は出現率が桁違いに低いため、当たるまでに気が遠くなるほどの試行回数と資金を要します。
また、仮に幸運にも当てたとしても配当が期待外れに終わるケースもあります(競艇場によっては10万円程度の配当しか付かないことも)。
データ上、特定の条件でプラス収支になった例が皆無ではありませんが、これはあくまで偶然や短期的な偏りによるものと言えます。
結論:「競艇で120番人気を買い続ける」という買い方は、夢こそありますがデメリットだらけです。
高確率で大損しますし、リスクとコストに見合わない非効率な戦略と言えるでしょう。
高配当狙いの代替策:効率的な大穴の狙い方
では、「とにかく一発高額配当を当てたい!」という夢を諦めきれない方は、何を拠り所にすれば良いでしょうか?
結論として、ただ闇雲に120番人気を買うのではなく、根拠を持って“荒れそうなレース”を見極めることが肝心です。
前述のように、120番人気に限らず万舟券級の高配当は内枠の強豪が飛ぶ(敗れる)ことで生まれやすいです。
したがって、「波乱含みの要素」が多いレースを選んで狙うのが効率的です。
具体的には例えば・・・。
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機力重視
モーターの2連対率や直前節成績から穴選手でもモーターが良いケースを探す。
エンジンパワーが上位艇を凌駕すれば波乱の芽。 -
コース別傾向
例えば実力ある選手が大外6コースにいる、逆に1号艇の信頼度が低い
(当地勝率が低い・F持ちでスタートいけない等)場合はイン崩れのチャンス。 -
レース展開
ダッシュ勢にまくり屋が揃い激しい展開が予想される場合は荒れやすい。
インが壁にならず潰し合いになると波乱の目。 -
気象条件
強風・うねり・干潮満潮など不確定要素が大きい日は波乱率アップ。
ただし先述の通り天候は絶対条件ではないので過信禁物。
こうした要素を総合して「ここは荒れるかも」と判断したら、狙う買い目も工夫しましょう。
いきなり120番人気一本釣りではなく、高配当が付きそうな組み合わせをいくつかボックス買いしたり、1着を穴選手に固定して2着3着総流し(いわゆる“○-全-全”)で広く拾う戦略も有効です。
全通り買いとの違いは、明らかに来なさそうなパターン(例えば鉄板の1号艇頭など)を切ることで購入点数を減らしつつ高配当だけ狙い撃つ点にあります。
実例として、「1-2-3」を買い続けても儲からない(的中率は高くても配当が低すぎ回収率80%前後)ことが知られています。
一方「穴狙いのみ」に絞れば、極端な例で今回の120番人気のようにごく一部当たるだけでトータルプラスになる可能性も出てきます。
重要なのは、しっかり予想を勉強し、他の人が買えないような目を狙うことです。
ただ単に人気薄だからといって盲目的に買うのではなく、「なぜその組み合わせが来るのか」の理由を持って勝負する方が現実的でしょう。
FAQ:120番人気舟券にまつわる疑問集
最後に、競艇の120番人気に関連して読者が抱きやすい疑問にQ&A形式でお答えします。
Q1. そもそも「120番人気」とは何ですか?
A1. 競艇の3連単は全部で120通りの組み合わせがあります。
その中で最も売れていない(支持率が低い)組み合わせが「120番人気」です。
言い換えればオッズが最も高い組み合わせで、当たれば超高配当になります。
ただしそれだけ的中の可能性が低い大穴という意味でもあります。
Q2. 120番人気舟券の的中率はどのくらいでしょうか?
A2. 年や条件にもよりますが、概ね0.01〜0.02%程度と考えられます。
直近では年間5〜15本前後(全国で数万レース中)しか出現しません。
確率にすると数千分の1ですので、普通に買って当たることは滅多にありません。
100レースやそこら買った程度では1回も当たらなくて当然のレベルです。
Q3. 競艇の歴代最高配当はいくら? やはり120番人気ですか?
A3. 歴代最高払戻金は761,840円(100円あたり)で、2022年11月に児島競艇場で記録されました。
この時の人気順は119番人気で、実は必ずしも120番人気が最高額を生むわけではありません。
2番目の682,760円(徳山競艇場)も24番人気でした。
つまり人気順と配当額は厳密に一致しないことがあります。
ただし50万円超えのような超高額配当は概ね119番人気か120番人気時に出ています。
Q4. どうしても120番人気を狙いたい場合、おすすめの競艇場や条件はありますか?
A4. 基本的にはおすすめしませんが、過去データ上で出現例が多いのは「びわこ競艇場」です(2020〜22年で5回と最多)。
また、晴天で穏やかな日の予選レースで発生が多い傾向があります。
選手構成では6号艇にA級選手、1号艇にB級選手というような番組だと波乱になりやすいです。
そのような条件が重なるレースだけを狙えば、若干は確率を上げられるかもしれません。
しかしそれでも当たる可能性はごく僅かですのでご注意ください。
Q5. 逆に「1番人気」を買い続けると勝てるのでしょうか?
A5. 1番人気(最も支持率の高い組み合わせ)は的中率こそ高めですが、オッズが低いため回収率は概ね80%前後と言われます。
つまりこちらも買い続ければジリ貧です。
例えば3連単の定番「1-2-3」は出現率が約7%ありますが、平均配当が1,200円程度なので100円ずつ買い続けると回収率80%前後になります【※】。
したがって1番人気でも勝つのは難しく、結局どの人気でも単純なベタ買いは期待値マイナスというのが公営競技の現実です。
※オッズや控除率の影響で多少前後します。
まとめ:120番人気は夢あるが非現実的。堅実な戦略を
競艇の「120番人気」をテーマに、その魅力とリスクをデータに基づいて見てきました。
結論として、120番人気舟券を買い続けても安定して稼ぐことはほぼ不可能です。
一撃の夢は確かに存在しますが、当たる前に資金が尽きるリスクの方が圧倒的に高いでしょう。
大穴狙いはロマンがありますが、資金管理や的中の再現性という観点ではあまりにも効率が悪い戦術です。
競艇で長く楽しみながらプラス収支を目指すには、データや予想に基づいた計画的な舟券戦略が欠かせません。
高配当を狙うにしても、ただ120番人気に飛びつくのではなく、荒れる根拠を見極めて賢く穴を狙うことをおすすめします。
本記事のデータや分析が、皆さんの舟券攻略の一助になれば幸いです。
競艇は一発逆転も魅力の競技ですが、無理のない範囲で知識と作戦を活かし、ぜひ健全にお楽しみください!

















