LINEアイコン LINE公式リニューアル!最新情報を配信中!

競艇の八百長疑惑と怪しい現役選手一覧【徹底解説】

競艇の八百長疑惑と怪しい現役選手一覧【徹底解説】

競艇で八百長は本当にあるのか?

過去には競艇史上初の八百長事件で逮捕者も出ました。

本記事では、八百長疑惑が囁かれる怪しい現役選手の一覧とその理由、過去の八百長事件の詳細、八百長が発覚した際の処分や見分け方について徹底解説します。

競艇ファンが知っておきたい業界の闇と真実に迫ります。

  • 競艇に八百長は存在する?
    公営競技として厳しく管理されていますが、実際に八百長事件が発覚した例があります(後述)。
    ほとんどの選手はクリーンですが、一部不正に手を染めた事例が確認されています。

  • 怪しい現役選手一覧
    八百長疑惑が取り沙汰された現役選手には、平田忠則(通信機器持ち込み)や藤原菜希(レース中減速)など計6名。
    それぞれ疑惑の理由と処分内容を紹介。

  • 過去の八百長事件
    1988年にはプロペラ不正加工事件、2019年,史上最悪の八百長事件が発生。
    特に2019年の事件では元A1選手が逮捕・実刑判決を受け、20レース以上で故意に負ける大胆な犯行でした。

  • 八百長発覚時の処分
    八百長や不正が明るみに出ると、即刻出場停止や選手登録抹消(事実上の永久追放)となります。
    悪質な場合は詐欺罪等で逮捕・起訴され、実刑判決に至った例もあります。
    舟券は原則払い戻し取消にはならず、被害者救済が難しいのが現状です。

  • 疑わしいレースの見分け方
    異常なオッズ変動有力選手の不自然な減速・出遅れは八百長を疑う手がかりになります。
    ただし明確な判別は困難で、ほとんどのレースは潔白です。
    SNS上では憶測も飛び交いますが、事実に基づく慎重な判断が必要で

競艇に八百長はある?その実態と歴史

競艇(ボートレース)は公営ギャンブルであり、公平性が最も重視されます。

当然ながら八百長(やおちょう)は禁止されており、選手はレース中は宿舎に隔離され外部と連絡を取れないなど厳しいルールの下に置かれています。

では実際のところ、競艇に八百長は存在するのでしょうか?

結論から言えば、競艇にも八百長は「ゼロではない」というのが実情です。

長い競艇の歴史の中で、わずかではありますが実際に不正が発覚した事例が存在します。

その代表例が2019年から2020年に明るみに出た「西川昌希(にしかわ まさき)事件」です。

この事件は競艇史上初めて選手が逮捕・起訴された八百長事件であり、競艇ファンに大きな衝撃を与えました。

  •  西川昌希事件(2019年)
    三重支部所属でA1級だった西川昌希元選手は、自身が出走するレースで故意に着順を下げて高配当を演出し、そのレースの舟券を親族が購入する手口で不正な利益を得ていました。
    捜査の結果、2019年1月~9月の間に全国11箇所で行われた計20レースで八百長を行い、見返りに総額3,700万円余りの現金を受け取っていたことが判明。
    2020年1月にモーターボート競走法違反容疑で逮捕され、同年10月の裁判で懲役3年(実刑)および追徴金3,725万円の判決が下っています。

この西川事件は「競艇史上最悪の八百長事件」とも呼ばれ、競艇関係者やファンにとって大変ショッキングな出来事でした。

ただし、西川昌希元選手自身も「八百長に関与していたのは俺だけではなかった」という趣旨の発言をしており【※文春オンラインでの証言】、他にも一部の不正が存在していた可能性を示唆しています。

それでも大多数の選手は真剣勝負に臨んでおり、八百長は極めて稀なケースであることも確かです。

実際、2019年の西川事件以前に公に八百長が確定したケースはほとんどありませんでした。

しかし“疑惑”という意味では、1980年代から時折八百長が囁かれた事件が存在しています。

たとえば昭和期の有名な例として「国光秀雄(くにみつ ひでお)の不正プロペラ事件」があります。

この件では1988年、SG優勝歴もあるベテラン選手・国光秀雄氏が改造したプロペラを共謀者に持ち込ませて他の選手に装着させ、大波乱の結果を演出するという手口で八百長に関与しました。

内部告発により不正が発覚し、不正工作を行った選手らが逮捕、国光氏は競艇界から永久追放(実質的な選手登録消除による強制引退)という厳しい処分が下されています。

以上のように、競艇における八百長は決して「噂だけ」ではなく、過去に実際の事件として存在したことが分かります。

ただし頻発しているわけではなく、現在までに確固たる証拠を伴って処分・逮捕に至ったケースはごくわずかです。

ほとんどの選手はクリーンであり、ファンが日々楽しんでいるレースの多くは真剣勝負と言えるでしょう。

その上で、「もし八百長があるとしたらどんな選手が怪しいのか?」という疑問に応えるために、次章では八百長疑惑が取り沙汰された現役選手たちを具体的に紹介していきます。

八百長疑惑がある怪しい現役選手一覧【6人】

過去に八百長疑惑が浮上した現役ボートレーサー6名をピックアップし、その疑われた理由処分結果をまとめました。

彼らはいずれも明確な八百長の証拠が出たわけではありませんが、「不自然な行為」によってファンや関係者の間で疑惑の目を向けられたケースです。

まずは一覧表で概要を確認しましょう。

選手名(登録期) 疑惑が持たれた理由 発生時期・場所 処分・対応
平田忠則(82期) 選手宿舎への通信機器持ち込み違反 2004年※若松など 1年間の出場停止
藤原菜希(107期) レース終盤での不自然な減速 2020年2月20日尼崎9R 即刻帰郷→12ヶ月間あっせん停止
松下一也(91期) 周回数の誤認による減速 2023年3月2日戸田9R 即刻帰郷→4ヶ月間出場停止
高憧四季(119期) 転覆艇と誤認しての減速 2023年4月15日平和島5R 即刻帰郷→3ヶ月間出場停止
栗城匠(113期) ターンでの不自然な失速 2021年5月31日多摩川12R 処分無し(審議対象も不問)
田頭 実(44期) 元妻による八百長告発(SNS) 2023年1月(告発投稿) 競走会は「不正無し」と回答
※現在も疑惑は払拭されず

※上記の選手は現在も登録消除されておらず、競走に参加可能な「現役選手」です(一部は処分期間消化済みでレース復帰)。

それぞれの詳細を順に見ていきましょう。

平田忠則(通信機器持ち込み違反)

平田忠則(ひらたただのり)選手は、1994年デビューの福岡支部所属のベテランです。

八百長疑惑というより「規則違反」で疑われたケースですが、後の不正対策にも影響した事件として触れておきます。

  • 疑惑の内容
    競艇選手は開催期間中、外部との連絡を断つため携帯電話や通信機器を宿舎へ持ち込むことは禁止されています。
    ところが平田選手は2004年1月、開催中に電子手帳(当時の通信機能付き端末)を宿舎に持ち込んで使用していたことが発覚しました。

  • 発覚と処分
    この行為は規定違反として重く見られ、平田選手には1年間の出場停止処分が科されました。
    当時、一部で「通信機器を使って八百長の打ち合わせをしていたのでは?」との憶測も呼び、八百長疑惑という文脈で語られることがあります。
    ただし平田選手本人は「妻と連絡を取るために持ち込んだだけで、不正な情報交換ではない」と釈明しており、実際に八百長に関与した証拠は出ていません。
    処分理由も八百長そのものではなく規則違反です。

  • その後
    平田選手は処分明け後に復帰し、現在も選手登録を維持しています。
    この一件以降、競艇界では通信機器の持ち込みチェックがより厳格化されました。

藤原菜希(ゴール前の減速事件)

藤原菜希(ふじわらなつき)選手は東京支部所属の女子レーサーです。

彼女のケースは、一見「八百長ではないか?」と騒がれたものの、真相は必ずしも単純ではない事例です。

  • 疑惑のレース
    問題となったのは2020年2月20日、尼崎競艇場のオールレディース(ヴィーナスシリーズ)第9レース
    藤原選手はこのレースで1号艇に乗り、トップを独走していました。
    しかし最終周回のゴール直前、通常では考えられない減速をしてゆっくりゴールしたのです。
    結果、2着以下の着順に変動はありませんでしたが、あまりの不自然さに観客やファンが騒然としました。
    「わざと減速して着順操作を図ったのでは?」と八百長疑惑が浮上したのです。

  • 藤原選手の説明
    レース直後、藤原選手は「後ろの選手を不完走失格にさせないため減速した」と語りました。
    競艇には「不完走失格」というルールがあり、「先頭艇がゴールしてから30秒以内にゴールしない艇」は失格となります。
    そのレースでは後方を走っていた5号艇がエンストして大きく遅れており、藤原選手は自分がゴールするタイミングを遅らせることで後輩選手を救おうとした、というのが彼女の主張です。
    実際、減速のおかげで5号艇は失格を免れ完走扱いとなりました。

  • 処分
    しかし、この行為は競走会から見ると「競走の公正を乱す不適切な航法」に該当しました。
    審議の結果、藤原選手には即刻帰郷処分が下され、その後12ヶ月間のあっせん停止(出場停止)が決定します。
    1年間レースに出られない非常に重い処分で、当時ファンからも賛否両論が起こりました。
    「八百長の疑いまでかけられたが、選手思いの善意だったのではないか」「それでもルール違反は違反なので仕方ない」といった議論です。

  • その後
    藤原菜希選手は2021年6月に復帰し、以降はむしろA2級ながら複数優勝を飾るなど好成績を残しています。
    処分の重さから一時は引退も噂されましたが、競艇界に戻ってきました。
    現在ではこの減速行為について八百長を疑う声は下火になっていますが、「善意でもルール違反は罰せられる」という教訓を残した出来事でした。

松下一也(周回誤認による減速)

松下一也(まつしたかずや)選手は静岡支部のA1級レーサーです。

2023年に、レース周回数の勘違いから生じたミスで八百長を疑われる事態となりました。

  • 事件概要
    2023年3月2日、戸田競艇場の一般戦「戸田本命バトル祭・9R」での出来事。
    松下選手はこのレースで先頭争いに絡んでいましたが、最終周に入る前にゴールと勘違いしてスローダウンしてしまいました。
    すぐに誤りに気づいて再加速しましたが時すでに遅く、順位を大きく落としてしまいます。
    レース映像を見ても、明らかに不自然な減速と再加速が確認でき、「なぜそんなミスを?」と場内は騒然となりました。

  • 疑われたポイント
    周回誤認自体は稀に起こる人為ミスですが、このケースでは「わざと周回誤認を装い、勝利を放棄したのでは?」という疑いが呈されました。
    要するに、故意に負ける八百長ではないか、というわけです。
    特に松下選手は当時A1級の有力選手であり、そのような初歩的ミスを犯すこと自体が不自然と受け取られました。

  • 処分
    レース直後、主催者は走りを精査し「選手の騒擾を惹起する航法」と判断。
    松下選手は即刻帰郷となりその後開かれた褒賞懲戒審議会にて4ヶ月間の出場停止処分が科せられました
    過失とはいえ重大なミスであり、重いペナルティとなりました。

  • その後
    松下一也選手は処分明け後、2023年秋頃にレース復帰しています。
    本人から八百長を認める発言は一切なく、あくまで「自分のミス」としています。
    ファンの間でも「さすがに八百長ではなく純粋な誤認では」との見方が大勢ですが、A1トップレーサーでも起こり得るミスとして話題になりました。
    この事例以降、立て続けに周回誤認による選手処分が報じられ、競艇界全体で再発防止策が議論されています。

高憧四季(転覆誤認による減速)

高憧四季(たかはたしき)選手は大阪支部の若手女子レーサー(デビュー2018年)です。

彼女もまた2023年に「勘違い」による減速で処分を受け、八百長を疑われた一人です。

  • 事件概要
    2023年4月15日、平和島競艇場のヴィーナスシリーズ第2戦・5Rでのこと。
    高憧選手は1周1マークで前を走る2号艇がフライングを切ったのを「転覆事故艇」と誤認してしまいました。
    「前方でボートが転覆した」と勘違いした高憧選手は、次の2周1マークで転覆艇を探すため周囲を見渡しながら徐行する形になり、競走を大きく逸脱する減速走行を行いました。
    実際には転覆艇などなく、誤認だったわけですが、この減速で順位も大きく下げてゴールしました。

  • 処分
    レース審判は即座に「航法が不適格」と判断し高憧選手を即刻帰郷処分に。
    その後審議会で3ヶ月間の出場停止が決定します。
    これは高憧選手にとって初のA1昇級が決まった直後の痛恨事で、将来有望な若手だっただけに厳しい船出となりました。
    彼女の減速行為も一部で「わざと減速したのでは」と八百長を疑う声がありましたが、競走会の調査ではあくまで本人の判断ミスとされています。
    処分理由も藤原菜希選手と同じく「不適格な航法(騒擾惹起)」です。

  • 備考
    なお、このレースでは高憧選手の後ろを走っていて一緒に減速に巻き込まれた塩崎桐加選手にも3ヶ月の出場停止処分が科されています(塩崎選手自身は何も不正をしていませんが、結果としてレースを乱した形になったため)。
    このようにアクシデント絡みの減速でも厳格に処罰されるのが近年の傾向です。
    高憧四季選手は処分明け後に復帰済みで、現在は再びA級としてレースに出場しています。

※補足※

高憧選手の場合は誤認が明白だったことから、現在では八百長疑惑は晴れています。

しかし減速によって大波乱の結果(高配当)になっていた場合、ファンが八百長を疑うのも無理はありません。

実際にはこのレース、彼女の減速で勝敗が大きく変わる展開にはならなかったため、不幸中の幸いでした。

栗城匠(不自然ターンによる着順落とし)

栗城匠(くりきしょう)選手は福岡支部の中堅レーサーです。

2021年5月31日、多摩川競艇場G3サントリーカップ12Rにおける走りが物議を醸しました。

  • 疑惑の内容
    このレースで栗城選手は好位置につけていましたが、あるターンで明らかに不自然な失速で、順位を落としてしまいました。
    映像を見たファンからは「なぜあそこであんな減速ターンを?」と疑問の声が上がり、意図的に手を抜いたのではとの憶測が飛び交いました。
    着順が大きく下がったことで高配当が生まれ、「まさか八百長?」という噂がネット上で拡散されたのです。

  • 公式対応
    主催者はレース後に走りを検証しましたが、特に規則違反は認められず処分なしという結果に終わりました。
    栗城選手自身も「偶然の操作ミス」であると主張し、八百長疑惑については否定。
    つまり、疑惑止まりのケースです。

  • その後
    このレースは今でも「あの不自然なターンは何だったのか」として語られることがありますが、真相は不明なままです。
    競艇ファンの間では「機力不足で失速しただけ」「ターンの旋回失敗」といった擁護もある一方、「何か裏があったのでは」と疑う向きも残りました。
    公式におとがめ無しだった以上、それ以上の追及はできず現在に至ります。
    栗城匠選手は引き続きレースに出場しており、特に大きな問題もなくキャリアを継続しています。

田頭実(元妻による八百長告発)

田頭実(たどうみのる)選手は福岡支部の超ベテランA1レーサーで、「ミスター若松」の異名でも知られる実力者です。

そんなトップ選手に2023年、身内から衝撃的な八百長疑惑の告発が飛び出しました。

  • 告発の経緯
    2023年1月8日頃, 田頭選手の元妻・りつこさんが自身のTwitter(現・X)アカウントで「競走会(競艇の運営団体)に田頭実の過去の不正を告発したのは私です。証拠も持っている」と投稿しました。
    さらに「競走会には取り合ってもらえなかった」「田頭本人は“不正などない”と言うだろうが、私は父から託されたあるテープを持っている。彼が反論するなら全面的に戦う」といった内容で、具体的な証拠の存在を示唆したのです。
    突然の内部告発に、SNS上は大騒ぎとなりました。
    匿名ながら現代ビジネスのウェブ記事でも「現役A1選手Bによる八百長疑惑」として報じられ、そのB選手が田頭氏だと推測されるに至ります。

  • 競走会の対応
    日本モーターボート競走会(競艇の統括団体)はこの告発に対し、「田頭実選手に不正の事実は確認できない」との回答を示しました。
    つまり正式な調査対象とはならず、田頭選手本人もメディアで「身に覚えがない、事実無根」と全面否定しました。
    田頭選手の娘さん(元妻との子)と見られる人物もSNS上で母親の告発に反論するなど、家族間の泥沼の様相も呈しました。

  • その後の展開
    2024年3月、元妻のりつこさんは再度SNSで「競走会に決定的証拠を持参する」「取り合ってもらえなければ国土交通省にも届ける」と投稿し、一時沈静化していた話題が再燃しました。
    しかし、記事執筆時点(2025年)でも具体的な証拠は公開されておらず、競走会から新たな発表もありません
    田頭実選手はそのまま現役を続行しており、この件で何ら処分は受けていません。
    ただ、長年トップで活躍してきた名選手のイメージに影を落とす出来事となり、ファンの間でも意見が割れています。
    「潔白なら堂々と走り続けてほしい」という声と、「疑惑が払拭されない限り素直に応援できない」という声がある状況です。

以上、現役選手で八百長を疑われた面々を見てきました。

まとめると、何らかの不自然な行為や規則違反が発端となり疑惑が浮上するケースが多いことが分かります。

ただし実際に刑事事件や選手生命を断たれる処分に至った例はほとんどなく、大半は疑惑段階か一時的な出場停止に留まっています。

この点も踏まえ、次章では実際に発覚した大きな八百長事件とその詳細について触れていきます。

過去に発覚した主な八百長事件

前章で現役選手の「疑惑」を紹介しましたが、ここでは競艇の歴史上、公に発覚した主な八百長事件を振り返ります

特に競艇ファンなら知っておきたい2つの事件として、昭和期と平成以降の代表例を挙げます。

それに加え、八百長が噂されつつ真相不明のまま引退したケースにも触れておきます。

競艇史上初の逮捕者:西川昌希事件 (2019)

平成から令和にかけて競艇界を震撼させたのが、前述の西川昌希(にしかわ まさき)事件です。

改めてポイントを整理しましょう。

  • 背景
    西川昌希元選手は三重支部所属の104期生で、事件当時はA1級の有力選手。
    デビューから頭角を現し、一流レーサーとして活躍していましたが、裏では多額の借金を抱えていたと言われます。

  • 犯行内容
    彼は2019年の斡旋期間中、自分がインコース(1号艇や2号艇)で人気を集めるレースにおいて、意図的に負ける(着順を落とす)方法で高配当を発生
    そしてそのレースの舟券を事前に親族(暴力団関係者と報じられた人物)が購入し、的中払戻金を山分けするという手口です
    具体的には「次の◯◯競艇場の◯レースで1号艇なのに飛ぶ(敗退する)」という情報を親族に伝え、親族はそのレースで「1号艇以外の組み合わせ」を高額購入。
    実力者がインから飛ぶとオッズは非常に高くなるため、全通り買っても儲かるほどの利益が出ます。
    西川元選手は自らそれを実行し、勝てるレースであえて負けることで共犯者と利益を得ていたのです。

  • 規模
    捜査の結果、少なくとも20レースで八百長が行われ、不正に得た利益総額は約3,725万円以上に上ることが判明。
    後の報道では「舟券購入者側の利益も含めると総額5~7億円規模」とも言われ、まさに桁違いの犯罪行為でした。

  • 発覚と逮捕
    きっかけは関係者への内部情報提供とも噂されますが、2019年後半から疑惑が浮上し、2020年1月に名古屋地方検察庁特捜部が動きます。
    2020年1月8日、西川昌希元選手とその親族がモーターボート競走法違反(八百長)容疑で逮捕されました。競艇界で選手が逮捕される初の事態となり、大きく報道されました。

  • 裁判と判決
    2020年10月21日、名古屋地裁にて判決公判が行われ、西川被告に懲役3年(求刑4年)・追徴金3,725万円の有罪実刑判決が言い渡されました。
    共犯の親族も執行猶予付き有罪判決を受けています。
    判決理由では「公営競技の公正と社会の信頼を著しく侵害した極めて悪質な犯行」と厳しく非難されました。
    なお、西川元選手は逮捕前に自主的に選手登録を抹消(引退)しており、競艇界からは既に去っています。

この西川事件は、戦後70年以上の競艇の歴史でも前例のない大スキャンダルでした。

競艇ファンからは「やはり八百長はあったのか」「今まで表に出なかっただけで他にもいるのでは?」という声が上がり、競走会は再発防止に向けた対策強化を表明しました。

一方で、西川元選手は逮捕後に雑誌インタビューで「不正に関与していたのは俺だけではなかった」とも語っています。

真偽は不明ですが、これを受けて他の疑惑ある選手にも注目が集まりました。

しかし現時点までに、西川事件以外で刑事事件として立件された八百長事案はありません。

競走会によれば「西川事件は極めて特殊な例で、現在の管理体制下では他に不正は確認されていない」との立場です。

ファンとしては、今後このような事件が二度と起きないことを願うばかりです。

昭和の八百長事件:国光秀雄の不正プロペラ事件 (1988)

次に昭和時代の有名な八百長事件として語り継がれている国光秀雄事件(1988年)を紹介します。

  • 人物
    国光秀雄氏は1960~80年代に活躍した東京支部の競艇選手で、SG優勝2回・年間最多勝利も記録した名選手でした。

  • 事件概要
    1988年9月, 当時は選手が自前のプロペラ(持ちペラ制度)を使用できた時代。
    その中で国光氏は自分で不正に加工した(性能を上げた)プロペラを密かに用意。
    そして共謀した他の2人の選手にそれを手渡しし、あるレースでその不正ペラを装着した選手が圧勝して大穴配当を出すよう仕組みました。
    要は、特定の選手だけ性能の良いペラを使って勝たせることで波乱を演出し、見返りを得ようとしたわけです。

  • 発覚
    この企みは不正ペラを使わされた選手の内部告発によって露見します。
    異常な強さに周囲も気づいたのでしょう。
    結果、プロペラを加工・提供した人物および使用した選手の計3名が逮捕される事態となりました。
    国光秀雄氏自身は逮捕は免れましたが、競艇界から「登録消除(強制引退)」という厳しい処分を受け、事実上の永久追放となりました。

  • 影響
    この事件後、競艇ではプロペラやモーターの管理体制が大幅に強化されました。
    最終的に2012年には「全選手統一プロペラ制度」が導入され、選手が自分でプロペラを持ち込むこと自体が廃止。
    つまり現在では、国光事件のような機器を使った八百長は制度的に不可能に。
    また国光氏の処分は当時公式に「永久追放」とは謳われませんでしたが、事実上その後一切競艇界に関わることなく退いており、永久追放扱いとされています。

昭和の時代は現在ほどチェック体制が厳密ではなく、「他にも黒い噂があったのでは」と語る関係者もいますが、公的に認定されたのはこの国光事件などごく少数です。

当時を知るファンからは「あの頃は今より八百長しやすかっただろう」という声もあります。

しかし現代は技術も発達し、不審なレースはすぐデータ分析や映像検証で露見します。

昭和のような露骨な不正は、現在ではまず不可能と見てよいでしょう。

疑惑のまま引退…その他のケース

最後に、八百長を疑われながら真相が藪の中のまま引退していった選手たちにも触れておきます。

公式に「八百長」と断定されたわけではありませんが、ファンの記憶に残るケースです。

  • 森 秋光(もり あきみつ)元選手
    岡山支部のA1レーサーでした。
    2015年1月、ある一般戦で1号艇1コースから出走しながら4着と大敗したレースが「不自然だ」と噂されました。
    勝率・モーターともに飛ぶ要素がなく、「わざと負けたのでは」とネット掲示板等で八百長疑惑が囁かれます。
    その後も森選手はイン戦で敗れるレースがいくつかあり、密かに疑惑の目が向けられました。
    最終的に2023年3月に引退しましたが、詳しい引退理由は明かされず、「やはり何かやっていた?」と信じるファンも一部います。真相は藪の中です。

  • 中村 亮太(なかむら りょうた)元選手
    長崎支部のA1級レーサーでしたが、2022年10月の下関一般戦で起きた出来事から八百長疑惑が浮上しました。
    彼はインコース1号艇の人気レースでスタート大遅れの6着に終わり、さらにそのレースだけ投票総額が異常に高かった(前レース約5,100万円→問題レース約1億円超に急増)というデータが発覚します。
    出来上がった三連単は6-3-4で約298倍でしたが、6号艇(B1級)の1着にも関わらず配当が低すぎる(人気が集まっていた)ことが判明しました。
    これらの不自然な数字の裏から「グループぐるみの八百長では?」と取り沙汰されたのです。
    中村選手自身は2023年1月にTwitterで「八百長は無実」と発言しつつ突然引退を表明し、4月に登録消除しました。
    結局何も立証されていませんが、異常オッズ事件として語り草になっています。

  • 江崎 一雄(えざき かずお)元選手
    福岡支部所属で期待の若手A2でしたが、2019年4月の福岡競艇場インからコンマ40の大遅れスタートで敗れたレースが疑惑を呼びました。
    実力や平均ST(スタートタイミング)からしてそんな失敗は考えにくく、「何か意図が?」と疑われました。
    江崎選手はその後も否定し続けましたが、2023年3月に引退
    引退時に「身の潔白を証明するには裁判しかないが資金的に無理なので引退する」とTwitterに書き残し、ファンをざわつかせました。
    真相不明ですが、本人は最後まで不正を否定しています。

  • 佐々木 海成(ささき かいせい)元選手
    大阪支部の新人でした。
    彼は八百長というより「舟券購入」という別の不正で摘発されたケースです。
    2022年頃, 現役選手でありながらコソコソと電話投票で舟券を買っていたことが発覚し、競走会は2024年2月に佐々木選手の選手登録を抹消しました(モーターボート競走法第11条違反)。
    選手が自分で舟券を買うこと自体禁止なので当然の処分ですが、「自分で舟券を買う=レース結果に絡めて不正を企てたのでは?」とも捉えられ、八百長予備軍的な位置づけで語られます。
    事実、彼は在籍中に怪しい行為をしたとまでは言われていませんが、「ルールを破ってまで舟券を買っていた動機は何だったのか?」と疑問を残しています。

これらのケースでは決定的な証拠がないため処分も公式発表もなく、真偽は分からないままです。

ただ、データ上の異常(スタート事故やオッズ異変)や本人の意味深な発言などから、ファンが半ば「黒」とみなしている例もあります

闇に葬られた真実があるのかもしれませんが、確かなことは言えません。

八百長が疑われるレースの特徴【チェックリスト】

それでは、ファンとして「もしかしてこのレース八百長では?」と勘ぐってしまうのはどんな場面でしょうか。

過去の事例やデータから、八百長が疑われやすいレースの特徴をまとめました。

ただし強調しておきますが、以下の特徴があるからといって必ず八百長とは限りません。

あくまで可能性を感じさせるサインとして参考にしてください。

疑われるポイント 具体的な内容 代表的な例
① 有力選手の大敗
(インコース飛び)
インコースのA1級人気選手が、明らかな格下相手に着外に沈む。 ・西川昌希事件(1号艇で意図的に3着以下に負ける)
・森秋光のイン逃げ失敗(何度も敗退し疑惑に)
② 不自然な減速・失速 トップ争い中の選手が突然スピードを緩めたり、大きく流れるミスをする。 ・藤原菜希(トップで減速し後続待ち)
・松下一也(周回誤認でスローダウン)
・栗城匠(ターンで急失速)
③ スタート極端な遅れ 普段スタート巧者の選手が大時計0.30以上など大幅に遅れて出遅れる。 ・江崎一雄(1コースでコンマ40の大遅れ)
※スタート事故は偶発も多いため見極め難
④ オッズの異常変動 直前オッズで、普通なら高配当になるはずの目に大量投票が入って妙に低い。 ・中村亮太疑惑レース(三連単6-3-4が300倍を切る低さ)
※二連単オッズとの齟齬もチェック
⑤ 急な長期休養・引退 エース級選手が不自然なタイミングで休養や引退を発表する。 ・中村亮太(疑惑後に突然引退)
・江崎一雄(疑惑否定も訴訟断念し引退)

上記①~⑤のうち、最も分かりやすいのは「オッズの異常」かもしれません。

競艇は専門紙やAI予想も発達しており、多くのファンが納得する人気配当と高配当のバランスがあります。

それが明らかに崩れている場合、大口投票による意図的な配当操作が行われている可能性があります。

西川昌希事件でも、八百長を行ったレースはいずれも「一部の買い目に不自然な大量投票があった」と指摘されています。

例えば、通常なら「1-2」「2-1」が有力なのに「2-3」や「3-◯」といった目だけ妙に売れている、といったケースです。

ただし偶然の大穴狙い購入やAI的中などもあり得るので、オッズだけで断定は禁物です。

一方で、有力選手の大敗や減速も状況次第では疑惑を呼びます。

特にインコース1号艇は圧倒的に勝ちやすい枠番で、勝率も50%前後あります。

それが凡走を続けたり明らかなミスをすれば、「何か裏が?」と勘繰られてしまうのです。

また新人選手が明らかに手を抜いて先輩を勝たせる(いわゆる忖度)ような走りをすると、「組織ぐるみか」と疑われることもあります。

ただし実際には水神祭(新人初勝利)などで逆に先輩が忖度する例はあっても、不利になる側が忖度するのは考えにくいです。

結局のところ、疑わしきは罰せずが原則です。

ファンとしては上記チェックポイントに気づいたら「おかしいな」と用心するくらいで、すぐさま八百長と決めつけない冷静さが大切でしょう。

逆に複数の怪しい要素が重なったら注意が必要です。

例えば「人気A1がインで大敗」+「そのレースの高目オッズが妙に売れていた」となれば、かなり黒に近い疑いといえます。

八百長が発覚したらどうなる?処分と影響

競艇に限らず、公営競技において八百長はご法度です。

万一起きてしまった場合、発覚すると選手や関係者はどんな処分を受けるのでしょうか?

また、舟券を買ったファンへの影響は?

選手・関係者への処分

発覚した八百長の深刻度によって処分は様々ですが、以下のような段階があります。

  • 出場停止(斡旋停止)処分
    比較的軽微な不正や疑義の場合、一定期間(数ヶ月~1年程度)の出場停止処分が科されます。
    前述の藤原菜希選手(12ヶ月)、松下一也選手(4ヶ月)や高憧四季選手(3ヶ月)などがこれに該当します。
    期間中はレースに一切参加できず、収入もゼロになります。
    処分明け後に復帰は可能です。

  • 即刻帰郷処分
    これはレース場で不適切航法等があった直後に下される措置で、開催途中でもその選手を強制的に帰らせます。
    上記の選手たちはいずれも問題行為の直後に即刻帰郷となり、その後審議会で正式な出場停止期間が決まっています。
    即刻帰郷=その節(シリーズ)から即除外という厳しい対応です。

  • 選手登録消除(事実上の追放)
    不正の程度が重大だった場合や、本人が関与を認め引退届を提出した場合、選手登録が抹消されます。事実上の永久追放です。
    西川昌希元選手は逮捕前に自主的に登録消除となりましたし、佐々木海成元選手は舟券購入が発覚して競走会が登録抹消しています。
    登録を消されると以後二度とレーサーには戻れません。

  • 刑事罰(逮捕・起訴): モーターボート競走法および刑法により、八百長は犯罪として処罰され得ます
    同法第72条では「競走に関し賄賂を受け取った選手は3年以下の懲役。
    さらに不正行為をして着順操作をした場合5年以下の懲役」と定めています。
    また悪質な場合は詐欺罪も適用可能
    実際に西川昌希元選手は競走法違反で起訴され懲役刑となりました。

要するに、発覚した八百長は選手生命を断たれる覚悟が必要な重罪です。

さらに主犯だけでなく、共犯者(選手以外の舟券購入者など)も賭博及び詐欺の共犯として処罰対象になります。

西川事件でも親族が逮捕されています。

競艇は国土交通省所管の厳格な公営競技であり、一度司法が介入すれば徹底的に捜査されるため、逃げおおせることは困難です。

ファン・舟券への影響

では、ファンが購入した舟券(投票券)はどう扱われるでしょうか。

結論からいうと、「八百長だったから配当取り消し」という対応は基本的に行われません。

八百長が発覚するのはレース後(ひどい時は何年も後)になるため、その場での払い戻しは通常通り行われます。

一旦確定した勝ち舟券の払い戻し金を後から没収したり、外れ舟券を払戻対象に繰り上げたりといった救済措置はありません。

これは公営競技全般で同じです。

つまり、不正があったレースに運悪く賭けて負けてしまっても補償は無いのが現状です。

仮に不正が裁判等で確定しても、投票券の扱いは過去に遡って覆りません。

八百長により不当に払戻金を得た人物(選手側)は追徴金として没収されますが、それがファンに返還されるわけではありません。

悔しいですが、ファン側は泣き寝入りとなります。

唯一、レース自体が即日中止や成立不成立となった場合は例外的に払い戻しが行われます。

しかし八百長でレース不成立というケースは考えにくく、実質的に「知らずに八百長レースの舟券を買ってしまったら運が悪かった」となってしまいます

また、八百長事件が明るみに出ると競艇そのもののイメージダウンにつながり、売上にも影響が出ます。

事実、西川事件発覚時には一部ファンが「もう競艇は買わない」「信用できない」と離れたとも言われます。

競走会や施行者(レース場運営者)は信用回復のためPRに努めました。

このように八百長はファン全体の楽しみを損ねる極めて有害な行為であり、絶対に許されません。

運営側もそれを熟知しているため、発覚時には厳罰をもって臨み、再発防止策を打ち出しているのです。

競艇界の八百長防止策と現状

先述のとおり、競艇では過去の不祥事を受けて八百長を防ぐための体制を年々強化しています。

現在取られている主な対策をまとめると:

  • 選手の隔離管理
    レース斡旋期間中、選手は選手宿舎に宿泊し外部との接触を断たれます。
    スマホやPCは持ち込み禁止で、公衆電話も監視されています。
    これにより、外部の八百長仲間とリアルタイムで連絡を取ることは困難です。
    西川事件では、彼がこっそりスマホを持ち込んで連絡を取っていたことが問題となりましたが、それ以来さらに持ち物検査など厳重になったとされています。

  • 機械の共用化
    前述のプロペラ持ち込み禁止に加え、エンジン(モーター)も開催ごとに抽選で割り当てられます。
    選手が特別な細工をしたモーターやプロペラを使うことはできません。
    部品交換履歴も公表されており、怪しい改造はできない仕組みです。

  • オッズ異常の監視
    レースごとの投票状況やオッズ変動は施行者や競走会もチェックしています。
    AI分析により異常投票パターンがあれば警戒し、必要に応じ調査が入るとされています。
    ただ、完全に不正購入者を検知できるわけではなく、西川事件では突破されてしまった面もあります。
    今後はさらなる監視システムの高度化が課題です。

  • 情報管理と研修
    選手に対しては日頃からコンプライアンス研修が行われ、不正の誘いに乗らないよう教育されています。
    加えて賞金王決定戦など大型レース前には不審な電話や接触があれば直ちに通報せよとのお達しもあるそうです。
    若手に対しても先輩から「八百長に関わったら終わり」という指導が口酸っぱく行われています。

  • 通報窓口
    競走会には内部告発や通報の窓口も設けられており、選手や関係者が不審な動きを察知した場合に匿名で知らせる仕組みもあるようです。
    実際、過去の事件では内部からの情報提供が決め手になったケースがあり、不正は仲間内からも嫌われる行為だというのが伺えます。

これらの対策の効果もあって、西川事件以降、目立った八百長事案は公表されていません。

むしろ最近問題視されるのはスタート事故や周回誤認などミスによる公正乱れであり、八百長というより技術・注意力の問題です。

一部では「最近の若手はミスが多く、それをファンが八百長と勘違いして騒ぐケースがある」とも指摘されています。

総じて、現状の競艇界はクリーンに保たれていると言えるでしょう。

ただし、インターネット投票の普及などで巨額投票が容易になった現代では、新たな手口の不正リスクも皆無とは言えません。

競走会も「二度と起こさない」と再発防止に全力と述べていますが、ファンとしても健全な目でレースを見守り続けることが大事です。

ネット上の八百長疑惑の噂:SNSでは…

八百長疑惑の話題は、しばしばSNSやネット掲示板でも取り上げられます。

ファン同士の憶測が飛び交い、中には具体的な選手名が挙げられて炎上することもあります。

例えばTwitter上では、「上條暢嵩(かみじょう のぶたか)選手」や「興津藍(おきつ あい)選手」といったトップレーサーの名前が、あるレースで敗れた直後にトレンド入りしたことがありました。

どちらもSG常連のA1選手ですが、「インから飛んだ」「らしくない敗戦だ」といった理由で、一部ユーザーが「八百長では?」と投稿し、それが拡散してしまったのです。

しかし当然ながら証拠はなく、ただの憶測に過ぎません。

上條選手や興津選手は実力者ゆえに負けると驚かれるだけで、そうそう不正に手を染めるとは考えにくいです。

SNSでは熱くなったファンが感情的に書き込むケースも多いため、そのまま鵜呑みにしないよう注意が必要です。

またYahoo!知恵袋などでも「競艇で今も八百長している選手は?」「怪しい選手は誰?」といった質問が見られます。

回答欄には特定の選手名を挙げているものもありますが、ソースのない個人の感想がほとんどです。

そうした場では、前述の平田選手や藤原選手らの名前が挙がることもありますが、彼らはすでに処分を受けて復帰済みであり、現状何も黒い噂はありません。

過去に何かあればずっと疑われてしまうのは選手にとって気の毒な面もあります。

ネット上にはこのように真偽不明の情報が溢れているため、ファンとしては公式発表や信頼できるニュースに基づいて判断することが大切です。

特定の選手への誹謗中傷は名誉毀損にもなりかねませんし、健全な応援の妨げにもなります。

まとめると: SNSで八百長が話題になるのは大抵が「波乱レースで大損した人のぼやき」や「お気に入り選手が負けてショックを受けたファンの八つ当たり」だったりします。

本当に八百長だったかどうかは、一般ファンには確かめようがありません。

ネットの噂に踊らされず、公式情報を待つ冷静さを持ちたいものです。

FAQ:競艇の八百長に関する素朴な疑問

最後に、競艇の八百長について多く寄せられる質問とその答えをQ&A形式でまとめます。

Q1. 競艇に八百長は本当にあるのでしょうか?

A1. 極めて稀ですがゼロではありません。
長年「競艇に八百長は無い」と言われてきましたが、2020年に西川昌希元選手が逮捕された事件が起き、実際に不正が確認されました。
それ以前にも1988年の国光秀雄事件など八百長事案が存在します。
ただし、こうしたケースは非常に少数で、ほとんどのレースはクリーンです。
一般のファンは過度に心配する必要はありません。

Q2. 現在も八百長している現役選手はいるんですか?

A2. 現時点で「黒確定」している現役選手はいません
八百長疑惑が取り沙汰された現役選手(平田忠則選手や藤原菜希選手など)はいましたが、証拠不十分か規則違反止まりで、本格的な八百長と断定された人はいません。
競走会も不正は存在しない」と表明しています。
ただ、過去に処分歴がある選手はどうしても疑いの目で見られがちなので、ファンの中には「あの人は怪しい」と噂する向きもあります。
しかし公的には誰一人八百長選手と認定されてはいないのが現状です。

Q3. 八百長レースだと後から分かったら舟券はどうなりますか?返還されますか?

A3. 残念ながら返還されません
レース確定後に発覚した場合、払い戻し結果はそのまま有効となります。
過去の西川事件でも、八百長が行われた20レース分の舟券はすでに払戻済みで無効にはなりませんでした。
仮に不正が事前に判明してレース中止となれば購入金返還はありますが、事後的に「やっぱり八百長だったから無効」という対応は公営競技では取られないのが通常です。
悔しいですが、ファン側には救済措置が無いのが実情です。

Q4. 八百長を見抜く方法はありますか?

A4. 決定的に見抜くことは困難です。
ただし「怪しい兆候」はいくつかあります。
例えばオッズの異常(普段なら高配当になる組み合わせに大量投票が入って異様に低オッズになる)、有力選手の不可解なミスや連続大敗などは注意ポイントです。
また、SNS上で急に特定のレースが話題になる場合も何か異変があった可能性があります。
しかし、これらは偶然の波乱や選手の調子による場合も多いため、外部から完全に見抜くのはほぼ不可能でしょう。
最終的には競走会の調査結果を待つしかありません。

Q5. 選手が自分で舟券を買ったりしたらどうなるの?

A5. 厳罰処分となります。競艇では選手や関係者が舟券を買うこと自体が法律で禁止されています。
もし購入すれば八百長意図の有無に関わらずモーターボート競走法違反で、選手資格剥奪や逮捕の対象です。
実際に佐々木海成元選手が現役中に舟券購入していたことが判明し、2024年に即選手登録抹消(強制引退)となりました。
たとえ少額でも購入が発覚すれば選手生命は終わりです。

Q6. 競艇では八百長防止のためにどんなことをしているの?

A6. 徹底した管理と罰則で防止に努めています。
具体的には通信機器持ち込み禁止・宿舎での隔離・エンジン/プロペラの抽選支給・異常オッズ監視・選手教育の充実などです。
さらに八百長が発覚した際は即出場停止や登録抹消、法的措置まで講じます。
競走会は「二度と八百長を出さない」との決意で、常にルール改善やチェック強化を図っています。

まとめ:八百長疑惑と競艇を楽しむ心構え

 

競艇の八百長問題について、現役選手の疑惑から過去の事件、対策まで幅広く見てきました。

公営競技としての競艇は基本的にクリーンですが、一部に不正の歴史があったのも事実です。

ファンとしては「絶対に八百長なんて無い」と盲信するよりも、冷静に情報を集めつつ健全に競艇を楽しむことが大切でしょう。

幸い、直近では大規模な八百長事件は起きていません。

大半の選手は誇りを持って戦っており、我々に熱いレースを届けてくれています。

疑惑ばかりに気を取られていては競艇の醍醐味も半減してしまいます。

もちろんおかしなレースがあれば注意深く見守るべきですが、必要以上に疑心暗鬼にならないこともファンのマナーと言えるかもしれません。

最後に、本記事で名前が挙がった選手たちも含め、現時点で公式に「八百長をした」と断定された現役選手はいないことを改めて強調します。

噂は噂として割り引きつつ、データ分析や予想に役立てる程度に留めましょう。

競艇は常に真剣勝負という前提で、そのうえで偶然のドラマや波乱を楽しむ

それが健全なスタンスではないでしょうか。

本記事が、競艇ファンの皆様がより競艇を理解し、公平な視点で応援する一助となれば幸いです。

八百長の闇も知ったうえで、ぜひこれからもボートレースを存分に楽しんでください!

オススメ競艇サイト

競艇で生き抜く!

競艇サバイバー

  • 12月8日 蒲郡7R→蒲郡8R 

    3,219,780

  • 12月8日 常滑7R→常滑8R 

    1,980,000

  • 12月8日 尼崎10R→尼崎11R 

    1,854,200

【競艇サバイバーが悩みを解決!】
競艇サバイバー各方面のプロフェッショナルが集結!
情報収集✖︎データ解析✖︎予想師!の精度は抜群!
===============
【累計成績】
戦績:10戦8勝2敗
的中率:80%
回収率:310%
総収支:210,400円
===============

登録は簡単LINEで友達追加をするだけ!
今なら1万円分のポイント(ここから登録した方限定です)・365日無料予想を公開!

勝って競艇を楽しむ!

競艇ロジック

  • 12月8日 三国10R→三国12R 

    1,269,100

  • 12月8日 桐生8R→桐生9R 

    666,540

  • 12月8日 芦屋10R→芦屋11R 

    646,100

【とにかく勝ちたい!】
競艇ロジック楽しみながら勝てる新進気鋭の競艇予想サイト!
徳山G1でも引き続き絶好調!
===============
【累計成績】
戦績:15戦13勝2敗
的中率:86%
回収率:261%
総収支:363,500円
===============

登録は簡単LINEで友達追加するだけ!
今なら1万円分(ここから登録した方限定です)の無料ポイントが手に入る!

競艇で稼ぐ最強ツール!

ボートコレクション

  • 12月8日 若松5R→下関7R 

    2,175,640

  • 12月8日 丸亀6R→若松9R 

    987,000

  • 12月8日 若松7R→若松10R 

    669,060

【予想で稼げる最強ツール!】
ボートコレクション手軽に無料で稼ぐ事に特化した競艇予想サイト!
G2ボートレース甲子園でも期待大!
===============
【累計成績】
戦績:18戦16勝2敗
的中率:88%
回収率:300%
総収支:180,200円
===============

登録は簡単LINEで友達登録するだけ!
今なら1万円分(ここから登録した方限定です)のポイントがもらえる!
精度の高い無料予想もタダでGETできます!

的中率抜群の無料予想を365日公開中!

ボートレースパレード

ボートレースパレードアイキャッチ

  • 12月8日 下関5R→若松10R 

    952,560

  • 12月8日 丸亀4R→丸亀5R 

    721,590

  • 12月8日 福岡12R 

    30,500

【無料予想で14連勝達成!!】
ボートレースパレード無料で稼ぎたい方にオススメの競艇予想サイト!
===============
【無料予想成績】
戦績:31戦24勝7敗
的中率:77%
回収率:435%
総収支:622,600円
===============

登録は簡単LINEで友達追加をするだけ!
今なら1万円分のポイント(ここから登録した方限定です)・週14レース無料予想を公開!