今回紹介するのは、最高峰のSGをはじめとした大舞台で活躍を続ける広島支部の女子ボートレーサー「實森美祐」選手だ。
2016年11月にデビューすると着実に実力を伸ばし、現在はA1級レーサーとして女子の上位戦線で存在感を示している。
そんな實森美祐選手は2026年4月、岡山支部の藤原碧生選手と結婚を発表し、競艇ファンの間で大きな注目を集めた。
本記事では、實森美祐選手と旦那の藤原碧生選手との馴れ初めについて詳しく紹介する。
さらに、学生時代の経歴や怪我による長期欠場、過去に起きた中谷朋子との一悶着についてもまとめたので、ぜひ最後までチェックしてほしい。
目次
實森美祐のプロフィール
| 名前 | 實森美祐 |
|---|---|
| 誕生日 | 1996年9月11日 |
| 出身地・支部 | 広島県/広島 |
| 身長・体重 | 155cm/45kg |
| 血液型 | O型 |
| 登録期 | 119期 |
| 登録番号 | 4963 |
| 級別 | A1級 |
實森美祐選手は、広島支部所属のボートレーサーだ。
登録期は119期で、同期にはSG出場経験を持つ西橋奈未選手や、G2制覇を果たした土屋南選手、男子の上位戦線で活躍する井上忠政選手・黒野元基選手などがいる。
男女ともに実力者がそろっており、現在のボートレース界で存在感を示している世代だ。
實森美祐選手も実力者ぞろいの同期に負けじと成長を重ね、現在はA1級で活躍中。
そんな實森美祐選手の経歴や選手を目指したきっかけについて詳しく紹介していく。
学生時代はマリンスポーツに熱中
實森美祐選手は、学生時代に地元の大会へ出場するほどマリンスポーツに熱中していた。
父親がマリンスポーツを趣味にしていたことから、幼い頃から水面での競技に触れていたという。
中でも夢中になっていたのが、父親の操縦する水上バイクに引っ張ってもらいながら水面を滑るウェイクボードである。
週末になると地元の松永湾へ足を運び、幼い頃から水上で遊ぶことが日常の一部となっていた。
さらに、16歳になると自身も水上バイクに乗り始める。
次第にその魅力へ引き込まれ、地元で開催された大会にも出場するほどの腕前を身につけた。
当時から水上バイクの操縦を楽しんでおり、父親はその姿を見てボートレーサーとしての才能があるのではないかと感じていたようだ。
父親と訪れた宮島で競艇に一目ぼれ
實森美祐選手が競艇に初めて触れたのは、父親とボートレース宮島に訪れた時のことだ。
本人は当時のことを「目の前を猛スピードで駆け抜けるレーサーの姿を見て、単純にかっこいいと感じた」と振り返っている。
幼い頃からマリンスポーツに親しんでいたこともあり、水上で繰り広げられる迫力あるレースに強く惹かれていった。
一方で、危険を伴う仕事であることから母親にはボートレーサーを目指すことを反対され、進路を巡って大げんかに発展したこともあった。
それでも夢を諦めず、高校在学中にボートレーサー養成所の試験へ2度挑戦したが、いずれも一次試験で不合格となり一度はボートレーサーの道を断念。
高校卒業後は「国家資格を取得すれば安泰だ」と考え、歯科衛生士を目指して専門学校へ進学した。
母との喧嘩をきっかけに選手を目指す
實森美祐選手が再び競艇選手を目指すようになったのは、母親と進路を巡って2度目の言い合いをしたことがきっかけだ。
専門学校で歯科衛生士について学ぶ中で、医療従事者としての責任の重さを知り、次第に歯科衛生士は自分に向いていないと感じるようになったという。
そこで母親に「もう専門学校には行きたくない。私に歯科衛生士は向いていなかった」と打ち明けたものの、再び親子喧嘩へと発展。
その言い合いの中で、心の奥に残っていたボートレーサーになりたいという気持ちが爆発したそうだ。
母親はそれまで競艇選手の道に反対していたが、本気で夢を追いかける實森美祐選手の姿を見て、次第に協力的になっていった。
家族の後押しも受けて専門学校を辞め、3度目となる養成所試験への挑戦を決意。
約35倍の競争率を突破して念願の合格をつかみ、119期生として養成所への入所を果たした。
實森美祐の師匠は61期の角ひとみ
實森美祐選手の師匠は、同じ広島支部に所属する61期のベテランレーサー角ひとみ選手である。
2人が出会ったきっかけは、實森美祐選手のデビュー節での出来事だ。
2016年11月7日に地元の宮島でデビューした實森美祐選手は、初戦を6着で終えると続く2走目でフライングを切ってしまう。
デビュー直後の失敗に落ち込んでいたところ、声を掛けてくれたのが角ひとみ選手だったという。
当時はほとんど関わりがなかったものの、その気遣いに感動した實森美祐選手は自ら弟子入りを志願。
角ひとみ選手はテクニックを教え込むのではなく、まずはボートやレバーの感覚に慣れさせるなど基礎を重視して指導していたそうだ。
師匠の教えのもとで練習を重ね、2024年1月の尼崎オールレディースでは師弟2人がそろって優出を果たした。
角ひとみ選手は「辞めるまでに美祐と一緒に優勝戦に乗りたかった」と喜びを語っており、強い信頼関係で結ばれていることがうかがえる。
實森美祐のデビューから現在までの歩み
實森美祐選手は、デビュー後から着実に実績を積み重ね、現在は女子の上位戦線で活躍するA1級レーサーへと成長した。
その歩みは決して順風満帆ではなく、怪我やフライングによる苦しい時期も経験している。
ここからは、實森美祐選手がデビューしてから現在に至るまでの歩みを詳しく紹介する。
大腿骨萎縮症による長期欠場を経験
實森美祐選手は2018年12月8日、徳山3Rで大きな事故に見舞われた。
1周1マークを旋回した際にターンマークへ激突してしまったことで、その反動で体勢を大きく崩し腰から下に強い衝撃を受けてしまう。
この事故が原因で脚の痛みが続き、検査を受けたところ「大腿骨萎縮症」と診断されたという。
骨がすり潰れる寸前ともいえる状態で、場合によっては骨折につながる危険もあったため、約3か月間の長期欠場を余儀なくされた。
まだデビューから約2年の時期だったこともあり、レースに出場できない状況は精神的にも苦しかったようだ。
それでも同期の女子レーサーに支えられながら療養を続け、2019年5月11日の児島で実戦復帰を果たす。
復帰後最初のレースでは、大外6コースから前を走る艇の競り合いを見逃さず、差しを決めて1着でゴール。
本人も「まさか勝てるとは」と驚きを口にしており、長期欠場を乗り越えた復帰戦で鮮烈な勝利を飾った。
地元宮島でSG初出場・初勝利
實森美祐選手は2022年5月、地元宮島で開催された「第49回ボートレースオールスター」でSG初出場を果たした。
ファン投票によって出場権を獲得し、デビュー水面でもある宮島で念願のSGデビューを迎えた。
初日から3日目までは白星を挙げられなかったものの、4日目6Rでは1号艇からイン逃げを決めてSG初勝利を達成。
SG覇者の原田幸哉選手・松井繁選手・桐生順平選手らを相手につかんだ勝利となり、レース後には水神祭で祝福された。
続く11Rでも4コースからトップスタートを決め、平本真之選手・寺田祥選手・毒島誠選手を一気にまくって連勝。
本人も「出来過ぎです」と驚きを口にする快進撃を見せ、SG初出場ながら準優勝戦への進出まで果たした。
準優勝戦は5着に終わったが、男子のトップレーサーを相手に互角な走りを見せたことで、實森美祐選手の名前は全国の競艇ファンへ広く知られた。
また、2022年はB1級からA1級へ飛び級し、女子レーサーで唯一「トップルーキー2022」に選出された年でもある。
地元でのSG初勝利を含め、實森美祐選手にとって大きな飛躍を遂げた1年となった。
丸亀のPG1優勝戦で痛恨のフライング
2022年8月7日、實森美祐選手は丸亀で開催されたPG1「第36回レディースチャンピオン」の優勝戦で、痛恨のフライングを切った。
迎えた優勝戦では1号艇の好枠を手にしており、デビュー初優勝と女子最高峰のタイトルを同時につかめる大きなチャンス。
そんな中で、6号艇の平山智加選手がインを取ろうと前付けしてきたことで、好枠を守り抜こうとした實森美祐選手は深インになってしまう。
結果、慣れない位置からのスタートを余儀なくされてコンマ06オーバーのフライングで返還欠場となり、売上の約86%にあたる約10億2000万円が返還された。
このフライングによって通常の出走停止期間に加え、出走回数不足と事故率の上昇が重なり、2023年前期にはA1級からB2級まで降格。
初優勝目前で起きたフライングは、實森美祐選手の競艇人生における大きな試練となった。
約1年3か月後に同じ丸亀で悲願の初優勝
PG1優勝戦で痛恨のフライングを切ってから約1年3か月後、實森美祐選手は同じ丸亀で悲願のデビュー初優勝を果たした。
その舞台となったのは2023年11月26日に開催された「四国新聞社杯争奪 男女W優勝戦」である。
優勝戦には1号艇で出場し、インコースから先マイすると、そのまま後続を寄せ付けずに逃げ切った。
デビューから約7年、16回目の優出でつかんだ待望の初優勝。
それだけに、初優勝のチャンスを失った丸亀へ再び戻り、同じ水面で雪辱を果たした意味は大きい。
本人も丸亀について「良くも悪くも思い出の地」と語っており、苦い記憶を喜びへと塗り替える初優勝となった。
實森美祐が中谷朋子選手に怒られる?
2023年10月24日、徳山ヴィーナスシリーズ3日目12Rで實森美祐選手と中谷朋子選手の間に起きた一件が大きな話題となった。
その一件というのが、接触を伴った實森美祐選手のターンに対し、レース後の中谷朋子選手が厳しい態度を見せたことである。
該当のレースには1号艇で中谷朋子選手、3号艇で實森美祐選手が出場。
3コースからまくりを決めた實森美祐選手が先頭に立ち、中谷朋子選手が追いかける展開となった。
道中では中谷朋子選手が實森美祐選手の内側へ艇を入れようとしたものの、2艇が接触した状態でターンする激しい競り合いへと発展。
そのまま實森美祐選手が先頭を守って1着、中谷朋子選手が2着でゴールした。
レース後、實森美祐選手があいさつへ向かうと、中谷朋子選手が厳しい表情で言葉を掛ける様子が中継映像に映り込む。
この場面がSNSで拡散され「恫喝ではないか」「2人は不仲なのでは」といった声が上がり、中谷朋子選手への批判が相次いだ。
一方で、2024年5月の若松では2人が笑顔で会話する姿も確認されており、深刻な不仲関係が続いている可能性は低いと考えられる。
實森美祐の獲得賞金額
實森美祐選手の獲得賞金額を調査したところ、2018年以降のデータが確認できた。
| 年 | 獲得賞金額 | 女子賞金ランキング |
|---|---|---|
| 2026年前期 | 18,988,099円 | 23位 |
| 2025年 | 39,103,066円 | 12位 |
| 2024年 | 28,535,000円 | 19位 |
| 2023年 | 21,611,000円 | 39位 |
| 2022年 | 19,284,000円 | 44位 |
| 2021年 | 15,632,000円 | 63位 |
| 2020年 | 11,083,951円 | 99位 |
| 2019年 | 9,242,000円 | 107位 |
| 2018年 | 13,647,413円 | 60位 |
2018年から2026年までの獲得賞金額を合計すると約1億7700万円となる。
怪我による長期欠場を経験した2019年は約920万円にとどまったものの、復帰後は徐々に金額を伸ばしている。
特に2021年から2025年までは5年連続で自己最高額を上回り、2025年には3910万3066円を獲得した。
同年は3回の優勝を挙げ、女子賞金ランキング12位でクイーンズクライマックスへ初出場している。
2026年前期には女子賞金ランキング23位につけており、さらに順位を伸ばす可能性もあるだろう。
實森美祐が藤原碧生との結婚を発表
實森美祐選手は2026年4月9日、岡山支部の藤原碧生選手と結婚した。
結婚を公表したのは、5月25日に行われた浜名湖SG「第53回ボートレースオールスター」の前検日である。
夫となった藤原碧生選手は、岡山支部に所属する129期のA1級レーサーだ。
藤原碧生選手はG1優出経験を持つ若手実力派であり、結婚発表時には人気と実力を備えたレーサー同士の結婚で注目を集めた。
そんな2人の馴れ初めや結婚後の様子について紹介していく。
馴れ初めは中国地区選での交流
實森美祐選手と藤原碧生選手の最初の出会いは、同じ中国地区選に斡旋されたときのことである。
一緒の節を走る中で、ペラ調整やモーターの整備などを行い自然と交流が深まったのだそう。
所属支部は広島と岡山で異なるものの、どちらも中国地区に属しているため、その後もレース場で顔を合わせる機会があったと考えられる。
交流を重ねる中でさらに親交を深め、やがて交際へと発展したようだ。
夫婦そろってSGオールスターへ出場
2人は結婚発表翌日の2026年5月26日から浜名湖で開催されたSG「第53回ボートレースオールスター」に夫婦そろって出場した。
實森美祐選手はファン投票27位で2年連続で出場し「投票してもらって出られるレースなので、恩返しのつもりで頑張ります」と意気込みを語った。
藤原碧生選手は47位でSG自体は初出場であり、實森美祐選手と同様にファンへの恩返しを誓っている。
さらに、同大会には深谷知博選手・鎌倉涼選手夫妻も出場していた。
夫婦レーサーが同じSGへ出場するのは通算11例目だが、2組の夫婦が同時に参戦するのは史上初の出来事である。
大会5日目3Rでは夫婦2組の4人が同じレースで直接対決するという組合せまで実現した。
夫婦レーサー4人の中では實森美祐選手が2着に入り、深谷知博選手が3着、藤原碧生選手が4着、鎌倉涼選手が5着という結果に。
結婚発表に加えて夫婦そろってSGへ出場し、さらに史上初となる夫婦2組の直接対決まで実現したことで、大会を象徴する話題のひとつとなった。
實森美祐がトークショーで阪神好きを告白
實森美祐選手は2026年5月14日、ボートレース住之江で行われたトークショーに出演し、阪神タイガースが好きであることを明かした。
当日は黒いワンピース姿で登場し、集まった多くのファンを前にレースや私生活に関するトークを披露。
広島県出身ということもあり、広島東洋カープのファンだと思われていたが「最近はタイガースも好きになりました」と語った。
さらに、阪神の選手別応援歌を覚えているほか、球団歌の「六甲おろし」も歌えるという。
この発言を聞いた会場の阪神ファンからは大きな歓声が上がり、トークショーは盛り上がりを見せた。
レース中の真剣な姿とは異なる、實森美祐選手の新しい一面が垣間見えたトークショーとなった。
實森美祐が利用しているSNSはインスタのみ
實森美祐選手が利用しているSNSはインスタのみである。
ボートレーサーの平均フォロワー数は8,000人程度なところ、實森美祐選手はフォロワー数約1.7万人に上り高い人気を集めていることが分かる。
投稿内容はレース結果やイベントの告知、同期・選手仲間との写真や愛犬の様子などさまざまだ。
更新頻度はそれほど高くないものの、レース場では見られない實森美祐選手の素顔を知れるアカウントとなっている。
レース以外の一面も知りたい方はチェックしてみるとよいだろう。
實森美祐のまとめ
今回は、広島支部の人気女子ボートレーサーの實森美祐選手について紹介した。
- 学生時代はマリンスポーツに熱中
- 3度目の養成所試験で合格
- 師匠は61期の角ひとみ選手
- 大腿骨萎縮症による長期欠場を経験
- 2022年に地元宮島でSG初出場・初勝利
- 丸亀のPG1優勝戦で痛恨のフライング
- 約1年3か月後に同じ丸亀で悲願の初優勝
- 2026年4月に藤原碧生選手と結婚
- 夫婦そろってSGオールスターへ出場
- 確認できる生涯獲得賞金額は約1億7,700万円
實森美祐選手は、父親と訪れた宮島で競艇に一目ぼれし、2度の不合格を乗り越えてボートレーサーになる夢を叶えた。
デビュー後は大腿骨萎縮症による長期欠場やPG1優勝戦でのフライングを経験しながらも、SG初勝利や悲願の初優勝を果たしている。
私生活では2026年4月に藤原碧生選手と結婚し、夫婦そろってSGボートレースオールスターへ出場したことで注目を集めた。
新たに夫婦レーサーとして歩み始めた實森美祐選手が、今後どのような活躍を見せるのか注目である。






















