競艇(ボートレース)で100万円以上の高額払い戻し「帯封」を狙う方法はあるのでしょうか?
本記事では、競艇が他のギャンブルより当たりやすい一方で高配当が出にくい理由や、100万円を稼ぐための具体的な賭け方(厚張り・コロガシ等)をデータと共に解説。
大勝ちを目指す際のリスクや税金面の注意点も詳しく紹介します。
まずは簡単な要点をまとめたので、本記事でどんな事が知れるのか把握しておいてください。
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競艇で100万円は稼げる?
競艇は6艇立てで的中率が高い反面、配当が低く一発で
「帯封(100万円超)」を得るのは極めて困難です。
平均的な3連単オッズは約70倍(100円で7,000円)程度で、
競馬や競輪より高配当が出にくい特徴があります。 -
大金獲得の戦略3選
それでも帯封を狙う方法として、(1)本命決着に資金を厚く張る
(例:オッズ10倍前後に10万円賭けて一撃100万円)、
(2)中穴~大穴を狙って万券を的中させる(例:50~100倍に1万円賭ける)、
(3)コロガシ(転がし)で払い戻しを連続投資し雪だるま式に増やす、の三つが代表的です。 -
適切なレース選び
大金を賭けるならSG・G1など売上規模の大きいレースが必須です。
一般戦の1レース売上(数千万円)では大金投票でオッズが歪みやすく期待値が下がります。
SGなら1レースあたり数億円が投票されるため、高額ベットでもオッズ変動が限定的で安定した配当が狙えます。 -
リスクと現実性
帯封を狙う賭け方はいずれもハイリスク・ハイリターンです。
当たれば夢の高額配当ですが、外れれば資金が一瞬で溶ける危険があります。
プロでも「強運がなければ不可能」と言うほどで、安易に真似すれば大敗もあり得ます。
深追いせず損切りを決める、堅実な資金管理ができる人向けの挑戦と言えるでしょう。 -
税金・その他の注意
ネット投票(テレボート)で100万円超の払戻金を得た場合、税務署に把握されるリスクがあります。
法律上は年間50万円超の利益で確定申告が必要ですが、数百万円規模の帯封を獲得すると数年分まとめて課税された例もあります。
高額勝ちを狙うならボートレース場や場外で現金購入する方が安全との指摘もあります。
また、YouTube等で帯封獲得シーンが話題ですが、映え狙いの投資法に踊らされないよう注意しましょう
(裏で大敗しているケースも多々あり)。
目次
1. 競艇で100万円稼ぐのはなぜ難しい? – 当たりやすさと配当の関係
まず前提として、競艇で「100万円超え」の払い戻しを得ることは不可能ではありませんが非常に難しいです。
その理由を、他の公営ギャンブルとの比較データから見てみましょう。
競艇は1レースに6艇しか出走せず、公営競技の中で最も的中率が高いギャンブルとされています。
実際、3連単(1着~3着を着順通り当てる)の組み合わせ数はわずか120通りで、理論的な的中確率は1/120(約0.83%)です。
下表の通り、競馬は最大18頭立てで3連単は約1/4896(0.02%)、競輪は9車立てで1/504(0.2%)など、他競技に比べ競艇は桁違いに「当てやすい」ことが分かります。
これは一見有利なようですが、その反面が重要です。
▼公営ギャンブル別:3連単の理論的中率と平均配当の比較
| 公営競技 | 3連単の組み合わせ数(的中率) | 3連単平均配当(100円あたり) |
|---|---|---|
| 競艇(ボートレース) | 120通り(約0.83%) | 約7,000円(70倍)程度 |
| 競輪 | 504通り(約0.2%) | 約33,000円(330倍)程度 |
| オートレース | 336通り(約0.30%) | 約9,000円(90倍)程度 |
| 競馬 | 最大4,896通り(~0.02%) | 約43,000円(430倍)程度 |
競艇は当たりやすい反面、オッズ(配当)が低めに出やすいという特徴があります。
6艇という少ない出走数に加え、「イン(1号艇)が有利」「選手の実力差が大きい」というセオリーもあり、本命サイドで決着するケースが多いためです。
結果として「当たりやすいが稼ぎづらい」構造になっており、一度の的中で100万円以上を得るのは極めて困難です。
事実、競艇ではこれまで3連単で100万円(100円賭けの場合のオッズ1,000倍)を超える配当は一度も出たことがないと言われています。
直近だと最高クラスの高配当は51万円程度(オッズ510倍)であり、競馬にしばしば出現するような「一撃帯封」は滅多に望めません。
加えて競艇は、公営ギャンブルの中で控除率(テラ銭)が約25%と決まっているため、理論上すべての賭け方の期待値は75%程度です。
つまり長期的には何もしなければ25%分負ける設計なので、100万円の利益を上げるには相応の幸運か工夫が必要になります。
とはいえ、「当てにくいが高配当」の競馬と違い「当たりやすい競艇」は戦略次第で大勝ちのチャンスを作りやすいとも言えます。
次章から、その具体的な戦略について解説していきます。
2. 100万円を稼ぐための3つの戦略 – 賭け方別の特徴と必要資金
競艇で帯封(100万円超え払戻し)を狙う代表的な戦略として、以下の3つが挙げられます。
一撃で狙うか、複数レースにまたいで達成するかでアプローチが異なりますので、それぞれの特徴とリスクを押さえておきましょう。
1つ目は「本命厚張り」(ほんめいあつばり)。
的中確率の高い本命筋に対し、大きな金額を一点投入する方法です。
2つ目は「中穴・大穴狙い」。
配当妙味のある高オッズの買い目を選び、比較的少額で高額配当を当てにいく方法です。
3つ目は「コロガシ(転がし)」。
1レースで得た払戻金を次のレースに全額投資し、複利的に資金を増やしていくテクニックです。
順番に見ていきましょう(最後に番外的な方法として「コツコツ積み上げ」も触れます)。
2-1. 戦略① 本命厚張り – 低倍率×高額投資で一撃を狙う
オッズが低めの本命決着を狙い撃ちし、大金をまとめて賭ける戦法です。
例えば「3連単オッズ10倍」の買い目に10万円賭けて的中すれば払い戻し100万円になります。
言い換えれば、「必要オッズ × 賭け金 = 100万円」にする組み合わせを狙う形です。
以下は例です。
▼「本命厚張り」で100万円を得るためのオッズと賭け金例
| 目標オッズ(配当倍率) | 必要な賭け金(払い戻し=100万円) |
|---|---|
| 5倍 | 200,000円(20万円) |
| 10倍 | 100,000円(10万円) |
| 20倍 | 50,000円(5万円) |
| 50倍 | 20,000円(2万円) |
オッズ5~20倍程度までの比較的本命寄りの決着であれば的中率はそれなりに高いため、「厚張り」による一発帯封も現実的に狙える方法です。
特にオッズ10倍前後の組み合わせは、強い選手が順当に絡む3連単の一番人気~三番人気程度に相当し、再現性のある狙い目と言えます。
例えば「1–2–3」「1–3–2」などインコース勢がそのまま決まる定番の決着パターンなら、配当10倍前後になることも珍しくありません。
そこに大胆に資金を投下するわけです。
しかし当然ながら、リスクもきわめて高い賭け方です。
厚張りする場合は買い目を絞り込む必要があり、通常は4点以内、多くても6点以内に購入点数を絞ります。
1点あたり10万円以上の高額投資となるため、一度外せばそれだけで大金を失うことになります。
選んだレースが荒れて本命決着から外れた途端、大損害となるわけです。
また「それなりに当たりそう」と複数買い目に手を広げすぎると、一転してトリガミ(的中しても購入額合計に見合わず赤字になること)になりかねません。
例えば10倍前後の配当ばかり5点も買えば、必要オッズは実質5倍×以上となり、当たっても利益ゼロ~マイナスになり得ます。
厚張りで帯封を狙うなら「この一点しかない」という買い目に絞り、勝負どころを見極める胆力が求められます。
- 📝本命厚張りのポイント
賭けるレースの選定眼が命運を握ります。
鉄板級に堅いレースを選び抜く知識・分析力があり初めて現実味が出る戦略。
選手の調子・モーター性能・コース有利不利など「あらゆる要素を高次元で判断する」必要があり、一般のファンにとってハードルは高いです。
プロの予想屋に頼るのも一つの手ですが、どちらにせよ時間と経験が要求される正攻法といえるでしょう。
2-2. 戦略② 中穴・大穴狙い – 高倍率×中額投資で万舟券を当てる
次は逆に、高配当オッズの買い目(中穴~大穴)を的中させて100万円を得る戦法です。
狙うオッズ帯としては30倍~100倍超。
例えば「オッズ50倍」の3連単に1万円賭けて当たれば50万円、「オッズ100倍」の組み合わせに1万円賭けて当たれば100万円です。
「万舟券」(満舟:オッズ100倍以上の高配当)が的中すれば、少ない賭け金でも帯封が見えてくるのが魅力です。
中穴・大穴狙いの場合、一度に賭ける金額は本命厚張りより少額で済むため、一発で外れても資金的なダメージは相対的に小さいです。
その分「試行回数を増やせる」メリットがあります。
本命厚張りが一撃必殺なのに対し、こちらは複数レースに分散してチャレンジし、どこかで大当たりを掴むイメージです。
5万円の軍資金があるなら本命厚張りだと一度の勝負で終わりますが、中穴狙いなら1万円×5レースに分けて挑戦できる計算です。
一方で当然ながら的中率は低くなります。
オッズ50倍~100倍ともなると、基本的には「人気薄の組み合わせ」です。
近年の競艇は実力差がはっきりしており、人気順=実力順のケースが多いため、万舟券が出現する頻度自体がそれほど高くありません。
それでも、「荒れそうな条件」を狙えば可能性はあります。
例えば季節風の強い日や波水面になりやすい競艇場(例:戸田や江戸川など)はアウトコース勢の大駆けが飛び出しやすく高配当が出がちです。
また格下選手混合の一般戦で、実力上位の選手が転覆・フライングなど不確定要素により凡走するような番狂わせ展開になれば、一気に万舟が飛び出します。
こうした「荒れるパターン」を見抜く眼力が問われるでしょう。
中穴~大穴狙いでは、購入点数もある程度増やすことが多いです。
例えば「このレースは波乱含み」と読める場合、高配当になりそうな組み合わせを6~12点ほどピックアップして各1,000円~数千円購入するイメージです。
点数が増えれば的中率は上がりますが、その分トリガミのリスクも出てきます。
高配当狙いとはいえ投資額に見合わない安めの配当では意味がないので、買い目を選ぶ際は「期待値」も重視しましょう。
購入点数がN点の場合、最低でもN倍以上のオッズがないとプラス収支にならないためです(例:10点買いなら10倍以上でやっとトントン)。
幸いこの戦略では50倍以上のオッズを狙うので、多少点数を広げてもリターンは大きいですが、人気サイドは思い切って切るなどメリハリある買い目選定が求められます。
- 📝中穴・大穴狙いのポイント
「負けても痛くない金額で狙う」ことです。
帯封が欲しいあまり高額を突っ込みすぎると外れた時に立て直せなくなります。
競艇YouTuberなどでしばしば大穴に大金を張っている例がありますが、あれは特殊なケースです。
普通のファンは身の丈に合った額で挑戦し、仮に当たればラッキーくらいのスタンスが安全でしょう。
実際、YouTuber達は裏で怖い額の資金を失っているはずと指摘されています。
興奮する動画に影響されず、あくまで自己責任と余裕資金で楽しむ心構えが大事です。
2-3. 戦略③ コロガシ – 連続的中で払い戻しを雪だるま式に増やす
「コロガシ」とは、1レース目で的中して得た払戻金をそのまま次のレースに全額賭ける手法です。
これを連続で成功させることで、少ない元手からでも複利的に資金を膨らませ高額払い戻しを得ることを狙います。
例えば、最初に1万円が3倍配当になれば3万円に増えます。
それを次のレースで10倍配当に賭けて的中すれば3万円→30万円、さらに次のレースで5倍配当を当てれば30万円→150万円となり、一気に帯封達成です。
コロガシ最大のメリットは、軍資金が少なくても100万円以上の勝ちを目指せる点です。
極端に言えば、手元資金1~2万円からでも2~3連勝できれば帯封の可能性があります。
したがって「本命厚張りする十分な資金はないが、大金は狙いたい」という場合に有効な戦法です。
また、コロガシは上記の戦略①・②と組み合わせ可能なのもポイントです。
例えば1レース目は堅実に本命を当て、増えた額を2レース目で中穴に投入するといった柔軟な組み立てができます。
「1レース目は当てることを最優先し、2レース目以降で勝負する」という考え方ですね。
これによりリスクを最小限に抑えつつ高配当を狙えるため、筆者を含め経験者からは「実は一番おすすめの方法」と言われたりもします。
もちろん、難易度は非常に高いです。連続的中が条件なので、どこか1つでも外せば振り出しに戻るリスクと隣り合わせです。
特に最初のレースを外すと何も始まらないため、「コロガシ1回目は絶対に当てる」という強い意志でレース選びをする必要があります。
2回目・3回目と進むにつれ賭け金が大きくなるため、プレッシャーも増します。
1回目は本命戦でも、軍資金が増えた2回目以降は厚張り同様のリスクを取らねばならない場面も出てくるでしょう。
コロガシ成功には的中させ続ける総合力が求められるのです。
実際「複数レースの情報を集め管理するのは個人では難しい」とも言われ、長年競艇をやっていても全てのコース特性・選手傾向を把握するのは困難です。
それでも、現実にコロガシで帯封を達成した例は存在します。2レース転がしで約130万円を手にしたある実例では、以下のような流れでした。
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1レース
予算3万円を「3連単1-2-5-6のボックス6点」(各5,000円)に投じ、37.0倍の高配当を的中。
→払戻金18万5,000円に増加。 -
2レース目
増えた18.5万円を「3連単1-2-全」(4点)に均等投入(1点約46,000円)。
結果28.6倍の決着(1-2-6)を的中し、払戻金1,322,750円を獲得。2レースで帯封達成!
このように上手くハマれば、少額からでも夢が現実になります。
しかし当然ながらこれは理想的な成功例であり、「たまにしかない成功例」だと心得ましょう。
コロガシは失敗も多いので、失敗しても生活に響かない範囲の資金設定が鉄則です。
「3~5回失敗しても諦めがつく金額」に初回投資額を抑え、精神的にも無理のない範囲で挑戦してください。
筆者自身、過去に何度も2~3万円の元手でコロガシ成功し帯封を得た経験がありますが、裏を返せばそれくらいの投資額でも十分チャンスはあるということです。
欲張って最初から大金を転がそうとしないことが、結果的に成功への近道になります。
- 📝コロガシのポイント
1レース目は絶対に当てる!
これに尽きます。
限りある資金でコロガシをするなら、初戦は多少オッズが低くても堅いレースを選び、まず的中させましょう。
「0か100か」の覚悟を決め、1回当たったくらいで満足して途中でやめないことも重要です(途中でやめてしまう人が多いですが、それでは目標額に届きません)。
また、賭式(舟券の種類)は3連単一択です。2連単や3連複でコロガシする案もありますが、高額払い戻し狙いなら3連単以外あり得ません。
競艇の売上は3連単に偏っており(全投票の93%以上)、高額配当は必然的に3連単でしか狙えないためです。
2-4. (番外)コツコツ積み上げ – 安定収支で最終的に100万円を目指す方法
最後に番外編として、一撃ではなく「トータルで100万円の利益を上げる」というアプローチにも触れておきます。
これは派手さはありませんが、最も現実的でリスクの低い方法です。
具体的には、勝率を上げて着実にプラス収支を積み重ね、ある程度の期間で通算100万円の利益を達成しようという考え方です。
競艇は他の公営競技に比べ的中率が高いため、安定して勝てる買い方を確立できれば比較的短期間で累計100万円を稼ぐことも不可能ではありません。
例えば「1日1万円ずつ勝つ」「毎月10万円ペースで勝つ」ことを目標にすれば、1年間で100万円に届きます。
具体的な手法としては本命狙いで的中率を重視した舟券術を実践し、大きな穴狙いはしない代わりに負けにくくする戦略です。
3連単で堅実な買い目をコツコツ当てていく戦法ですね。
勝った分を次に回すコロガシとは異なり、利益を都度確定していくので破綻リスクも抑えられます。
ただし、この方法では一撃で100万円はまず得られません。
夢はありませんが、実践可能性という点では一番現実的でしょう。
実際、多くのプロ舟券師や上級者は「大穴を追いかけるよりもトータルプラスを目指す」スタンスです。
競艇で安定して勝つ方法については本記事の範囲を超えるため詳細は割愛しますが、無理のない範囲でプラス収支を積み重ねるのも立派な100万円達成ルートであることは念頭に置いてください。
以上、競艇で100万円を稼ぐための主な戦略を紹介しました。
それぞれにメリット・デメリットがあり、「確実な方法」は存在しません。
しかし自分の資金量やリスク許容度に合った手法を選ぶことで、帯封への道筋が見えてくるはずです。
次章では、実際に高額勝ちを狙う際に押さえておきたいレース選びや買い目選択のポイントについて解説します。
3. 高額的中を狙う際のポイント – レース選びと買い目選択
大金勝ちを目指すには、戦略だけでなく「どのレースで」「どんな買い目に」賭けるかも極めて重要です。
ここでは、帯封狙いの勝負に適したレース選びと、意外と見落としがちな買い目点数とオッズの関係ついて、押さえるべきポイントを説明します。
3-1. SG・G1など大レース一択の理由 – オッズの歪みを回避せよ
競艇で高額配当を狙うなら、基本的に「SG・G1などのビッグレース一択」と心得ましょう。
なぜなら、レースの売上規模が帯封達成のしやすさに直結するからです。
競艇はパリミュチュエル方式(総投票額を山分けする方式)でオッズが決まるため、レースごとの売上金額がオッズ変動に大きな影響を与えます。
売上が多ければオッズは安定し、少なければ投票一つひとつの影響が大きくなります。
具体的には、売上の少ないレースに大金を賭けるとオッズが急落するリスクがあります。
実際、ある一般戦で人気薄の買い目に各5万円ずつ投じたところ、想定よりオッズが5倍以上も下がってしまった例もあります。
オッズが下がったからといって当たりやすくなるわけではなく、単に当たっても払い戻しが減るだけなので期待値が大幅に目減りしてしまいます。
要は、小さな池に大石を投げ込むようなもので、自分の賭けによって自分の取り分を減らす結果になりかねないのです。
その点、SGやG1などの大レースは1レースあたりの売上規模が桁違いに大きいです。
例として、とある競艇場(蒲郡)での売上比較では、一般戦の1日あたり総売上が5~7億円程度(1レース平均数千万円規模)なのに対し、SG開催時は1日あたり30億円以上、最終日には約48億円もの売上に達しました。
同じ競艇場でも売上が10倍近く違うわけです。売上規模の違いをまとめると下表のようになります。
▼レースグレード別の売上規模(1レースあたりの目安)
| レース種別 | 1レース平均売上(概算) |
|---|---|
| SG・PG1(ビッグレース) | 2~3億円超 (※開催最終日は4~5億円超も) |
| G2・G3(記念レース) | 1~2億円前後 |
| 一般戦・普通開催 | 3,000~6,000万円前後 (0.3~0.6億円) |
当然ながら、売上が多いレースではオッズの動きは限定的です。
仮に十万円単位の厚張りをしても、プール全体から見れば微々たる影響しか与えません。
とりわけSG・G1はファンの注目度が高く投票総額も莫大なため、高額ベットでもオッズの「歪み」(異常な数値変動)を回避できるのです。
逆に数千万円規模の一般戦では、一人の大量投票によって人気順が入れ替わるような極端な現象すら起こり得ます。
極端な例として、売上がごく少ないレースで単勝に1万円入れると、人気薄だった6号艇を一気に1番人気(オッズ1倍台)に押し上げることも理論上は可能です。
そこまで極端でなくとも、自分や他人の投じた大金でオッズが大きく変動してしまうのが小規模なレースの怖いところです。
帯封を狙うような勝負をするなら、このリスクは絶対に避けなければなりません。
ゆえに、投票額の分母が大きいSGやG1だけを狙うのが基本方針となります。
さらにSG・G1は実力上位の選手が集まる分、レース予想もしやすいという利点もあります。
逆に一般戦は実力にばらつきがあり波乱含みですが、売上が少ないのでせっかくの波乱も高配当に結びつきにくいというジレンマがあります。
その点でも、大レースは「高配当が狙いやすい舞台」と言えるでしょう。
例えばSGの優勝戦などは売上も多く、実力伯仲で中穴の高配当が飛び出すケースもあります。
大レースであれば安心というわけではありませんが、少なくとも土俵(環境)として整っているのは確かです。
帯封を夢見るなら、舞台は選ぶべきなのです。
3-2. 買い目点数と「トリガミ」に注意 – 必要オッズの計算
高額的中を狙う際には、「的中しても損をしないか?」という点検も重要です。
特に多点買いするときは、購入点数とオッズの関係をよく理解しておかないと「当たったのにマイナス」という残念な事態が起こり得ます。
基本的な考え方はシンプルです。
購入点数 × オッズ(倍率)が1を超えるかどうか、です。
1を超えていれば当たったときプラス収支、1未満なら当たっても赤字(=トリガミ)になります。
例えば5点買いなら5倍以上、10点買いなら10倍以上のオッズが必要です。
▼購入点数ごとの必要オッズ(払戻金がプラスになる条件)
| 購入点数 | 払戻に必要なオッズ (倍率) |
|---|---|
| 1点 | 1.0倍超 (=元返し以上) |
| 2点 | 2.0倍超 |
| 5点 | 5.0倍超 |
| 10点 | 10.0倍超 |
| 20点 | 20.0倍超 |
例えば、3連単を10点ボックス買い(全120通り中の10通り購入)した場合、仮に1番人気(オッズ5倍程度)が当たっても配当500円に対し購入額1,000円で半分損となります。
「当てる」ことと「勝つ」ことは違うわけです。
この点、最初の戦略①厚張りではそもそも点数を絞る前提なのでトリガミの心配は小さいですが、戦略②大穴狙いでは点数を広げがちなので注意が必要です。
「高配当狙いだから大丈夫だろう」と漫然と買うのではなく、想定オッズと点数から見込み利益を計算しておきましょう。
もし購入点数が増えて必要オッズが上がりすぎるようなら、そのレースは見送るか、購入点数を減らす判断も必要です。
特にオッズの分布を見ておくことが大切です。
例えば大穴狙いでも「極端な万舟は要らないから中穴で十分」という場合、人気下位オッズ帯がフラットに売れていて思ったより妙味がない…ということも起こります。
オッズ投票状況(オッズ板)を確認し、「自分の狙う買い目が期待値に見合うオッズか?」をチェックする習慣を持ちましょう。
期待値の観点からは、前節で述べたSGなど大レースを選ぶこともオッズ低下リスクを抑える意味で有効です。
投票総額が多ければ、自分の購入によるオッズ変動も限定的で済みますし、他の投票者の動きによって突然オッズが下がる(あるいは上がる)「オッズの歪み」に巻き込まれるリスクも小さくなります。
以上を踏まえ、100万円クラスの払い戻しを狙う際は点数とオッズのバランス感覚を常に意識してください。
地道な点ですが、これを怠ると「当たったのに目標額に届かない」「当たったのに損する」という悔しい結果になりかねません。
4. 100万円勝ちの現実とリスク管理 – 知っておくべき注意点
ここまで、競艇で帯封を狙うための方法論や戦術面を述べてきました。
最後に、「実際に挑戦する際の心構え」や注意すべきリスクについて触れておきます。
特に税金など法律面の知識や、YouTube等で見かける大勝ち動画との付き合い方など、大金が絡むからこその注意点を確認しましょう。
4-1. 税金・法律上の注意点 – 大勝ちと確定申告の関係
競艇で大金を稼いだ場合、税金はどうなるのか? これは意外と見落とされがちなポイントです。
結論から言えば、「競艇など公営競技の払戻金は一時所得として課税対象」となります。
具体的には、年間の払戻金合計(的中分の利益)が50万円を超えると確定申告が必要です。
ここで注意したいのは、ハズレ舟券の購入費用は基本的に経費と認められない点です(近年、競馬の裁判で一定の控除が認められた例もありますが特殊なケースです)。
そのため、当たった舟券の払戻金ほぼ全額が利益とみなされ、課税ラインに達しやすいのです。
100万円の払い戻しなら、特別控除50万円を差し引いた残りの半分(約25万円程度)に所得税がかかる計算になります。
さらに住民税も加わるため、手元に残る利益は目減りします。
とはいえ、実際にはほとんどの人が申告していないというのも現状です。
特に現金で舟券を購入している限り、税務署が個人の払戻金を把握するのは難しいためです。
事実、「1000万円以上の大勝ちをしない限り脱税がバレる可能性はほぼゼロ」という意見もあります。
しかし昨今はオンライン投票(テレボート)の普及で事情が変わりつつあります。
テレボートでは購入履歴や個人情報がすべて記録されているため、例えば100万円超えの高額払戻しを受けた場合は税務署に目を付けられる可能性があります。
実際、お笑い芸人のじゃい氏(インスタントジョンソン)が競馬・競艇で大勝ちしたところ数千万円の追徴課税を請求された例もあります。
こういったニュースを受け、競艇でも同様の調査が行われる可能性は否定できません。
リスク軽減策としてしばしば言われるのが、「競艇場や場外発売所で現金購入する」ことです。
要は匿名性を確保するわけですね。
ネット投票の場合は利益額が筒抜けなので課税リスクがありますが、窓口購入なら当たり券を換金しても記録が残りません。
極論すれば、「税務署から逃れるにはそれしかない」とも言われます。
ただしこれはあくまでグレーな対処法であり、法的には違法行為(無申告・脱税)になる可能性がある点は自覚してください。
仮にネットで大金を当ててしまった場合、一時所得として申告すれば累進課税で多額の税金がかかりますが、申告しなければ基本バレません。
ただ、万一目を付けられた場合は過去3~5年分遡って課税されることもあります。
最終的な判断は自己責任ですが、「帯封を取ったら税金も少し払う」くらいの心積もりでいるのが安全かもしれません。
利益が50万円を超えたら確定申告、と覚えておきましょう。
4-2. 動画に踊らされない心構え – 冷静な資金管理の重要性
近年、YouTubeなどで競艇の大穴的中動画や「◯◯万円勝ちました!」という報告が数多く見られます。
これらは視聴者にとって夢がありますが、決して真に受けすぎないよう注意しましょう。
なぜなら、彼ら動画配信者はエンターテインメントとして大金を賭けているケースが多く、裏では相当額のマイナスを抱えている可能性が高いからです。
再生数や広告収入があるのでリスクを取れますが、我々一般のファンが真似すれば破滅しかねません。
現に競艇系YouTuberの多くは、動画にならない部分で大敗を繰り返していると指摘されています。
一度YouTubeで帯封を獲った人がいても、その裏で何十回と負けているかもしれないのです。
また、先述のようにネット上には「100万円勝ちを狙うなら予想サイトの大穴情報がおすすめ」などの宣伝も散見されます。
確かにプロの予想を参考にするのも一つの手ですが、悪質サイトも存在するので安易に飛びつかないことが肝要です。
有料情報に頼れば必ず当たるわけではありませんし、結局は自分の財布と相談した節度ある賭け方を守ることが最重要です。
最後に、「引き際」を決めておくことも忘れないでください。
100万円を目指す勝負は興奮度が高く、負けが込むとついカッとなって深追い(オーバーベット)してしまいがちです。
しかし一度歯車が狂うと、数十万円単位の損失をさらに追加入金で取り返そうとして泥沼…という最悪の事態にもなり得ます。
実際に「負け50万円を取り戻そうとして我を忘れ、大金を投入して逆にその日は100万円負けた」という笑えない失敗談もあります。
そうならないためにも、あらかじめ損切りラインを設定し「今日は◯◯万円負けたら撤退」とルールを決めましょう。
大勝ちを狙う時こそ冷静な自己管理が必要です。
100万円を夢見るのは楽しいですが、破産しては元も子もないので、くれぐれも無理のない範囲でチャレンジしてください。
5. FAQ – 競艇で100万円稼ぐことに関するよくある質問
Q1. 競艇で本当に100万円以上の払い戻しを得ることは可能ですか?
A1. 可能ですが非常に難しいです。
他のギャンブルに比べ競艇は配当が低く、1回の的中で100万円超を得るケースは滅多にありません。
平均3連単配当が約7千円(70倍)ですので、100万円を狙うにはかなり極端な高オッズ的中か高額投資が必要になります。
それでも、SG競走などで万舟券(100倍超)が当たったり、転がしで資金を増やすことができれば100万円達成は不可能ではありません。
事実、近年でも約51万円(オッズ5100倍)程度の高配当は出ていますし、2連続的中で130万円以上を得た例もあります。
要はリスクと幸運次第と言えるでしょう。
Q2. 100万円を稼ぐには具体的にどの賭け方が一番現実的ですか?
A2. 最も現実的なのはコロガシ(転がし)による達成です。
元手が少なくても複数レース当てれば大金にできますし、本命狙いと大穴狙いを組み合わせて効率よく増やすことも可能だからです。
一発勝負系では、オッズ10倍前後の鉄板レースに10万円厚張りする方法が現実的ですが、これは十分な資金と胆力がないと難しいです。
少額資金なら中穴~大穴を狙って数万円を100万円に化けさせるシナリオもありますが、安定感は低いでしょう。
総合的には、まず手堅く当てて、その払い戻しを次の勝負に投じるコロガシが成功確率とリターンのバランスが良い方法と言えます。
Q3. 帯封(100万円超え払い戻し)を狙うのにおすすめのレースや時期はありますか?
A3. SG・G1などの大きなタイトル戦の優勝戦や準優勝戦が狙い目です。
理由は二つあり、一つは売上が大きく高額投票してもオッズが安定しやすいこと、もう一つは実力伯仲で中穴配当が出やすい可能性があることです。
例えばSG優勝戦はファンの注目度が高く数億円単位の投票があり、オッズの歪みが起きにくいです。
また実力が拮抗しているので、少し波乱が起これば数十倍~百倍程度の配当も期待できます。
逆に一般戦の平日開催などは売上規模が小さく、自分の投票でオッズが下がってしまう恐れもあるため大金勝負には不向きです。
季節では夏場のナイターSG(賞金王シリーズやオーシャンカップなど)や年末のグランプリ(賞金王決定戦)など盛り上がる時期が狙い目でしょう。
Q4. 軍資金はいくらあれば100万円勝ちに挑戦できますか?
A4. どの戦略を取るかによります。本命厚張りで一撃狙うなら最低でも10~20万円以上の余剰資金が欲しいところです。オッズ10倍に10万円張って100万円、といった勝負になるためです。一方、中穴狙いやコロガシであれば5万円前後の軍資金からでもチャンスはあります。例えば5万円を数レースに分散して万舟を狙ったり、1~2万円を2回転がして100万円超を狙うイメージです。実際2万円→130万円にした例もあります。ただ当然ながら資金が潤沢なほど有利なのは確かです。厚張りと併用したコロガシなど自由度も上がりますし、負けてもリカバリーできます。目安として、**「無くなっても生活に影響しない金額」**がその人にとっての適正軍資金と言えるでしょう。
Q5. 競艇で大勝ちしたら税金はどうなりますか?バレますか?
A5. 法律上は払戻金の利益部分に税金(所得税・住民税)がかかり、年間50万円超なら確定申告が必要です。
しかし実際には、現金で舟券購入している限り税務署に把握されるケースは非常に稀です。
競艇歴20年以上でも納税したことがない人が大半でしょう。
ただし最近はテレボート利用者が増え、ネット投票で100万円超の高額当選をすると調査対象になるリスクがあります。
過去には大勝ちしたギャンブラーが数千万円単位の追徴課税を受けた例もあります。
バレる確率は高くないと言われますが、自己責任で対応してください。
心配なら競艇場の窓口で現金購入することで匿名性を保つのが一つの策です(ただし法的に納税義務は残る点に注意)。
まとめ – 大勝ちを夢見るあなたへ
競艇で100万円を稼ぐ方法と現実について、データや具体例を交えて解説してきました。
「当たりやすいが稼ぎにくい」競艇で帯封を掴むには、それ相応のリスクと努力が必要です。
たしかに一攫千金の夢は魅力ですが、裏を返せば大敗の危険と隣り合わせでもあります。
大金を狙う挑戦をする際は、ぜひ本記事で述べた戦略の特徴やレース選びのポイント、資金管理の大切さを思い出してください。
特に、熱くなり過ぎず計画的に勝負すること、税金なども含め勝った後のことまで考えて行動することが重要です。
競艇で勝ちたいなら抑えておきたい競艇予想サイト
本記事を読んで頂き、ありがとうございます。
ここからは競艇で勝ち悩んでいる方や、舟券をもっと当てたいと思っている方にむけてとっておきの情報を紹介させていただきます。
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