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競艇で勝つには?勝ち方のポイント徹底解説

競艇で勝つには?勝ち方のポイント徹底解説

競艇(ボートレース)で勝つためには何が必要でしょうか?

本記事では、「競艇で勝つには?」という疑問に答えるため、インコース有利の理由やデータ分析の活用術、舟券購入の戦略や資金管理のコツなどを初心者にも分かりやすく解説します。

「なぜ1号艇が強いのか」から「荒れ水面での穴狙い」まで網羅した、初心者~上級者向けの総合ガイドです。

細かい事を知るよりも簡潔に詳細だけを知りたいという方は以下の要点まとめをご覧ください。

結論:競艇で勝つための要点(先出し)

  • インコース有利の鉄則を理解
    全国平均で1コースの1着率は約55%と圧倒的
    有利不利の仕組みを知り、例外的に波乱が起きやすい条件(風や狭い水面など)も把握します。

  • データを活用する
    選手の級別・スタートタイミング、モーターの2連対率(※モーターの過去トップ2入り率)や決まり手(勝ちパターン)など一次情報をチェック。
    数字の裏付けで予想の精度を高めます。

  • 舟券戦略を立てる
    購入点数とオッズのバランスを計算し、本命狙い・中穴狙いをレース毎に使い分けます。
    的中率だけでなく回収率(収支の効率)を重視し、必要オッズ≒購入点数倍を目安に投資判断します。

  • 水面・気象条件を読む
    無風で穏やかな水面ならセオリー通り堅い決着が多く、強風や潮流がある日は波乱が増える傾向です。
    開催場の特徴(潮の有無・コース幅など)や当日の風向きにも注意を払いましょう。

  • 資金管理とメンタル
    予算内で点数を絞った舟券を購入し、負けを追いかけないルールを徹底します。
    冷静な分析と思い切った決断のメリハリが、競艇で長期的に勝つ秘訣です

1. 競艇で勝つための基本ポイント

競艇で勝つには「セオリーを知り、例外を見極める」ことが重要です。

まず大前提として、競艇はインコース(1コース)が圧倒的に有利な競技です。

1号艇がそのままイン(最内コース)からレースをする確率は約98%にもなり、ほとんど全てのレースで1号艇=1コースになります。

さらに全国のデータでは1コースの1着率はおよそ55%に達し、全体の半分以上のレースで1号艇(1コース)が勝つ計算です。

この基本を知ることが舟券予想の出発点になります。

しかし、「インコースが強い=常に1号艇を買えば勝てる」わけではありません

実際には残り約45%のレースで1コース以外の艇が勝っていますし、人気の1号艇のオッズ(配当)は低くなりがちです。

そのため、1号艇ばかり買っていても回収率を上げることは難しいです。

競艇で勝ち続けるには、1号艇が勝ちやすいレースと危ないレースを見極め、状況に応じて予想を変えることが求められます。

具体的な戦略としては、「データに基づいて有利不利を判断すること」「的中率よりも回収率(投資に対する払い戻しの割合)を重視すること」の二点が軸になります。

競艇の払戻率(控除率)は法律で75%と定められており、これは言い換えれば何も考えずに買い続けると平均的には25%の損失が出るということです。

したがって、他の人と同じ買い方をしていてはプラス収支にできません。

オッズ(倍率)と当たりやすさのバランスを考え、「自分だけが見つけた有利なパターン」に賭ける意識が必要です。

そのためには知識と情報収集が欠かせません。

以下、具体的なデータやポイントに沿って「競艇で勝つコツ」を詳しく見ていきましょう。

データを活用した予想力アップの方法や、条件別の狙い目などを解説します。

基本を押さえつつ、一歩踏み込んだ視点で勝率向上を目指しましょう。

2. インコース有利の理由とデータ検証

競艇の最大の特徴は「コース取りの有利不利」です。

特に1コースの有利さは他の公営競技と比べても顕著で、まずこれを理解することが勝利への第一歩です。

ここでは、全国規模のデータでコース別の勝率を確認し、なぜインが強いのかを解説します。

また、競艇場による傾向の違いやインコースが苦戦しやすい条件についても触れます。

2-1. コース別の1着率・3連対率(全国平均)

競艇では6艇がそれぞれ1~6コース(枠番)に割り振られスタートします。

基本的に内側のコースほど第1ターンマークへの距離が近く、先にターンできるため有利です。

全国のレースを集計したデータでも、その傾向が数字に表れています。

以下はコース別の1着率(そのコースが1位になる割合)と、3連対率(3着以内に入る割合)の全国平均値です。

コース 1着率 (勝率) 3連対率 (3着以内)
1コース (内最角) 約55.7% 約81.7%
2コース 約14.1% 約58.3%
3コース 約12.4% 約54.4%
4コース 約10.3% 約48.4%
5コース 約5.6% 約36.2%
6コース (大外) 約1.8% 約21.7%

集計期間の例:2022年2月~2023年1月(全国24場の全レース平均)

ご覧のように、1コースが他を大きく引き離して半数以上のレースで勝利しています。

一方、6コースはわずか2%程度しか1着になれません。

3連対率(※舟券で言う3連単・3連複の範囲内に入る確率)まで含めても、内と外で大きな差があります。

例えば1コースは約82%もの確率で3着以内に絡みますが、6コースでは2割強しか舟券に絡みません。

このデータからも「イン優勢・外劣勢」という競艇の基本がはっきり分かります。

では、なぜここまでインコースが強いのでしょうか?主な理由は以下の通りです。

  • ターンマークまでの距離
    スタート後、最初のターンマーク(第1旋回)までの距離が内側ほど短いため、1コース艇は最短距離で先マイ(先頭でターン)しやすい
    6コース艇は遠回りになる上、他艇を避ける必要もあり不利です。

  • 旋回時の波の影響
    先頭でターンすると他艇の引き波の影響を受けません。
    インコース艇は自らが作る波以外に邪魔されずに走れるのでスピードを維持できます。
    外の艇は内側の艇が作った波に乗る形になり失速しやすいです。

  • コース取りの自由度
    競艇はレース前の待機行動でコースの奪い合い(進入争い)がありますが、1号艇はほぼ例外なくインコースを確保します(1号艇の1コース進入率は約98%と言われます)。
    外の艇が無理にインを奪っても「深イン」となり不利になりがちなので、基本的に枠なりで1号艇=1コースに落ち着きます。
    結果として1号艇は想定された最有利コースからレースを運べます。

こうした要因により、競艇では「イン逃げ」(1コースの艇がトップスタートからそのまま逃げ切る)が勝ちパターンの中心になります。

実際、1コースが1着になるときの決まり手は約95%が「逃げ」です。

1周目第1ターンマークをいち早く先取りしてそのまま押し切る展開で、1コース勝利のほとんどを占めます。

残り数%は他艇を抜いての逆転(抜き)や他艇の失格による繰り上がり(恵まれ)ですが、極めて稀です。

1コースで勝つためには、とにかくスタートを決めて先頭で回ること。

これができるぶん1号艇は有利なのです。

2-2. 競艇場ごとの特徴:イン有利な水面・イン不利な水面 

上記は全国トータルの数字ですが、実は競艇場ごとにインコース勝率には差があります。

各ボートレース場は水面の広さや形状、水質(海水・淡水)、風や潮の影響など環境が異なり、それがレース展開に影響を与えるためです。

例えば、もっともインコースが強い傾向の競艇場として有名なのが長崎県の大村ボートレース場です。

全国でも随一の穏やかな水面で、第1ターンマークのスペースも広いためインが旋回しやすく、1コース1着率は約65%にも達します。

逆にインコースが弱い(波乱が多い)競艇場の代表は埼玉県の戸田ボートレース場で、コース幅が狭く1マークが内側に絞られている特殊な水面です。

そのためターンでインが詰まりやすく、1コース1着率は約43%程度しかありません。

このように、約20%以上もの開きが場によって存在します。

以下はインが強い代表的な競艇場と、インが弱い競艇場の例です。

インが強い競艇場 (イン天国) 1コース1着率(目安) インが弱い競艇場 (イン地獄) 1コース1着率(目安)
大村(長崎) 約65% 戸田(埼玉) 約43%
下関(山口) 約60% 平和島(東京) 45%前後
徳山(山口) 60%前後 福岡(福岡) 45%前後
芦屋(福岡) 60%前後 江戸川(東京) 約47%

※上記は概算値。開催時期や条件で変動します

イン有利の競艇場は「プール型」「湖型」とも呼ばれ、海の影響が少なく水面が静かな傾向があります(例:大村・下関は海に面しますが防波堤やプール構造で静水)。

芦屋や徳山では番組編成(レースの枠番配置)で1号艇にA級レーサーを積極的に割り当てることがあり、これもイン勝率を押し上げる要因です。

一方、イン劣勢の場は戸田・平和島のようにコースが狭くターンで逃げづらい地形や、福岡・江戸川のように潮や風の影響で水面が荒れやすい場が挙げられます。

江戸川は河川コースで水流・強風の影響が大きく、日本一波乱が起きやすい場と言われます。

  • ポイント
    あなたが舟券を買うレースの競艇場の特徴を事前に把握しましょう。
    「ここは基本イン逃げ場」「ここはアウト(外枠)の大穴も出やすい場」と知っていれば予想の組み立てが変わります。
    各場の公式サイトやデータ集で「コース別勝率」を公開しているので確認すると良いでしょう。
    インが弱い場では1号艇の信頼度を下げたり、3号艇・4号艇の台頭に備えて中穴を狙ったフォーメーションを組むなどの工夫が有効です。

3. モーター性能・選手データの活用術

インコース有利とはいえ、最終的にレースをするのは選手とモーター(エンジン)です。

同じ1号艇でも、スタート力がある選手かどうか、モーターの調子が良いかどうかで結果は変わります。

そこで、ボートレースの一次情報として公表されている「モーターの2連対率」や「選手の級別・平均ST(スタートタイミング)」といったデータを活用しましょう。

この章では、データ面から勝率を上げるポイントを解説します。

3-1. モーターの「2連対率」と信頼度

競艇ではボートとモーター(エンジン)は各レース場で貸与され、節(シリーズ)ごとに抽選でレーサーに割り当てられます。

モーターには当たり外れがあり、「エンジン出てる(良機)」とか「勝率の低いモーター(低調機)」などと表現されます。

見極めに役立つ指標がモーターの2連対率です。

これはそのモーターが過去に何%の確率で2着以内に入ったかを示す数字で、いわばモーターの成績表です。

例えばモーター一覧を見たとき、2連対率50%超というモーターはかなりの優良機である可能性が高いです(搭載選手の腕にもよりますが、半分以上のレースで連対するエンジンは素性が良い)。

逆に20%台以下のモーターはパワー不足で直線の伸びや加速で劣るケースが多く、要注意です。

各場の公式ウェブサイトや出走表では、その節で使用されるモーターの2連対率が公表されています。

また直近節の優勝モーターや前検タイム(一種の速度計測)なども参考になります。

以下にモーター関連データで注目すべきポイントを表にまとめます。

チェック項目 着目点・判断基準
モーター2連対率 数字が高いほど好成績モーター。
40%以上なら上位エンジン、20%以下は低調機で警戒。
前検タイム
(直前整備でのタイム)
数値が小さいほど直線の伸びが良い傾向。
上位タイムのモーターは機力◎だが、当日の気温・湿度で変動も。
部品交換履歴 キャブレターやピストン交換が頻繁なモーターは不安材料。
大幅整備後は一変する可能性もあるが、調整に手こずっている印象。
直近節の成績 前節に優出(優勝戦進出)したモーターは好調維持の可能性大。
逆に途中帰郷(故障)していると整備不足や性能劣化の懸念あり。

モーターの出来は、スタートや直線の伸び、ターンでの足(出足・回り足)に直結します。

いくら1号艇でも低調なモーターだとスタートで他艇に飲まれやすく、逃げ切れないことがあります。

逆に外枠でも強力モーターを引き当てた選手は、一撃まくりやまくり差しで波乱を起こす可能性が高まります。

舟券作戦としては、「イン1号艇でもモーターが悪ければ信頼しすぎない」「多少外枠でもエンジンが出ている選手はヒモ(2着3着)に絡める」など、モーター情報を加味して予想すると精度が上がるでしょう。

3-2. 選手の級別・スタート力・レース巧者を見極める

もう一つの重要データは「選手(レーサー)」に関するものです。競艇選手にはA1~B2までランクがあり(A1が最上位クラス)、級別は過去成績に基づいて半年ごとに更新されます。

一般にA級選手は実力安定で信頼度が高く、B級選手は着崩れしやすい傾向があります。

特にイン逃げ狙いの場合、1号艇がA1級なら安心感がありますが、B級だとスタート失敗やターンミスのリスクもあると考えた方がいいでしょう。

また、平均ST(スタートタイミング)も注目ポイントです。

スタートはコンマ何秒の世界で、選手ごとに得意不得意があります。

出走表に載っている「平均ST」は過去一定期間のスタートタイミングの平均値(単位:秒)で、小さいほど速いスタートを切れていることを意味します。

例えば平均STが0.12の選手と0.20の選手では前者の方がスタート巧者です。

イン逃げにはスタート力が不可欠なので、1号艇の平均STが他のメンバーより突出して速ければ、スタート決めて逃げやすいと判断できます。

反対に1号艇がスタート遅め、外枠に飛び抜けて速いスタートを連発する選手がいる場合、波乱含みです。

その他、選手データで見ておきたい点をチェックリストにすると以下の通りです。

  • F持ちかどうか
    「F」はフライング(スタート事故)の略で、Fを一度犯すとその後一定期間スタートが慎重になります(再度Fで長期休みの罰則があるため)。
    直近でFを持っている選手は無理をしないスタートになる傾向があり、普段より遅れやすいです。
    その選手が1コースなら逃げ失敗のリスク、ダッシュ勢(4~6コース)なら攻め手になりづらい等、考慮します。

  • 地元勝率や当地実績
    ボートレースでは「地元の水面巧者」が存在します。
    ホームプールの癖を知り尽くした地元A1選手などは、その競艇場では信頼度アップです。
    直近半年~1年の「当地勝率」「当地優出/優勝歴」などが出走表にあれば要チェックです。

  • 決まり手の傾向
    選手ごとに、得意な戦法=決まり手があります。
    例えばまくり攻めが多い選手、差し主体で堅実派の選手など。
    4コース(カド)にまくり屋がいる場合は1コースを一気に破るシーンも期待できますし、2コースに差し巧者がいればインが逃げてもその選手が2着に粘る可能性が高いです。
    選手の過去成績から「まくり○本、差し○本」といったデータが見られれば、組み合わせ予想の参考になります。

以下ポイント。

 レーサーの実力と特徴を把握することで、「このレースは波乱含みか堅そうか」や「誰を軸/ヒモに据えるか」が見えてきます。

特にSGやG1など高額賞金レースでは基本A1級しか出走しないため実力伯仲で展開読みが重要です。

一方、一般戦ではA級とB級が混在するので、実力差から展開を読むこともできます。

強いA級選手が外枠にいるときは思い切った前づけ進入(コース取り強奪)もあり得ますし、逆にB級中心の番組なら波乱決着も多発します。

データはあくまで確率論ですが、「勝つには何を満たせばいいか」のヒントが隠されています。

選手とモーターの両面からデータを読み解き、有利不利を立体的に捉えましょう。

4. 水面コンディションとレース展開 

競艇は屋外スポーツですから、天候・水面のコンディションもレース結果に影響します。

特に風の強さ・向きや潮の満ち引きは、イン優勢・劣勢のバランスを変える要素になり得ます。

ここでは、気象条件ごとに一般的に言われるレースへの影響と、それに応じた狙い方の工夫を紹介します。

4-1. 風向・波の影響:安定板使用時の傾向

風は競艇において非常に重要なファクターです。

無風に近い穏やかな日と、強風が吹き荒れる日では、展開が変わる場合があります。

まず風向について、競艇場では「向かい風(追い風の反対)」と「追い風」がよく話題になります。

  • 向かい風(向かい風=スタートラインに向かって吹く風
     一般に向かい風はイン有利。
    理由は、向かい風だと全艇のスピードが抑えられ、第1ターンマークで内側艇が流れにくくなるためです。
    スピードが乗り過ぎないぶん1コースがしっかりターンでき、差しも決まりにくいので、逃げが決まりやすい傾向です。
    適度な向かい風2m前後なら「イン鉄板」とも言われます。
    ただし極端な強風(5m以上の向かい風)になると、スタート自体が難しくなり、スタート巧者が有利になる面もあります。

  • 追い風(スタート方向の背中を押す風)
    追い風はイン不利の傾向があります。
    背中を押されることで各艇のスピードが増し、第1ターンマークでイン艇が流れやすくなるためです。
    特に1コース艇は高速で突っ込みすぎて旋回半径が大きくなりがちで、その内側(懐)を2コース艇に差されたり、外をまくりに行った艇に一気に攻められたりしやすくなります。
    追い風が強めの日は波乱含みで、2コースや3コースの差し、4コース以降のまくりが決まるケースが増えます

  • 横風・不規則な突風
    横風はコースによる有利不利を生みにくいですが、ターン時にボートがあおられて不安定になります。
    特に強い突風が吹くコンディションでは操作ミスや転覆などアクシデントも増えるため、実力関係なく波乱になりやすい。
    このような日は無理な大勝負を避けるのも一つの手です。

風が強く水面が荒れる場合、レースでは「安定板」という小さな板を艇の前方底部に装着する場合があります。

安定板は艇を浮き上がりにくくし直進性を高める目的ですが、その代わり艇の速度が若干落ちるため、大まくりが決まりにくくなり相対的に差しが有利とも言われます。

安定板使用レースでは一見荒れそうでも、フタを開けてみればイン逃げ+差し展開で終わることもあり、判断が難しいところです。

ただ概して波が高い日は全選手とも慎重になるため、スタートはばらつきがちです。

スタート巧者が有利・遅いと致命傷というセオリーがより強く出ます。

まとめると、一般的な風と波の影響は以下の通りです。

状況・コンディション レースへの影響傾向
無風~微風・水面穏やか イン逃げが最も決まりやすいコンディション。
基本実力通りの決着が多い。
向かい風 2~4m前後 イン優勢。スタート揃いやすく、1コースが先マイしやすい。
逃げ・差し中心の堅め決着傾向。
強い追い風 4m以上 イン不利で波乱含み。1コース流れやすく差し・まくり台頭。
2コース差しや3~4コースまくりに要警戒。
高波・突風あり 操縦難度が上がり、展開は混戦に。
周回短縮や安定板装着もあり得る。予想困難で、大穴も。

※風速は目安。実際の影響は競艇場の地形によって異なります。

舟券戦略として、天候情報は常にチェックしましょう。

場によっては実況や直前予想で「今日は追い風が強く荒れ模様」といったコメントが出ることもあります。

追い風強めの日には思い切って1号艇を外す買い目を用意したり、向かい風の日はいつも以上にイン信頼で点数を絞る、といった工夫が有効です。

4-2. 潮の満ち引きと水質:海水・淡水による違い

競艇場の水面は、大きく分けて海水系と淡水系があります。

海水は比重が高くボートが浮きやすいため、淡水に比べてスピードが出やすい(その分ターンで流れやすい)と言われます。

ただし選手はその場の特性に合わせて調整するので、実際の有利不利は微妙です。

それより重要なのが潮汐(潮の満ち引き)と水流

海や川に直結している競艇場(海面・汽水域の場)では、潮の流れがレースに影響します。

有名なのは福岡や徳山、江戸川など。

例えば福岡ボートレース場では、満潮・干潮で水面に流れ込む方向が変わり、第1ターンマークで複雑な水流が発生します。

上げ潮(満ち潮)時はインが流れやすくなり、差しやまくり差しが決まりやすいとも言われます。

逆に下げ潮時はある程度イン有利が戻るとも。

徳山は瀬戸内海の干満差が影響し、時間帯によってはまくりが決まりにくい等、データ上の傾向があるようです。

江戸川は川の流れそのものが常にあり、さらに風も加わって、水面コンディションは日替わりです。

水位が低い干潮時にはうねりが立ちやすく荒れやすいなどと語られます。

このように、潮位・水流も勝敗を左右する要素です。

ただ非常に専門的な領域でもあるため、初心者の方は最初は「海沿いの競艇場では時々荒れる」「湖やダム(淡水)の場は比較的安定しやすい」くらいの意識でも良いでしょう。

上級者は各場の潮汐表を見て予想を組み立てることもありますが、まずは風ほどは神経質にならず、参考情報として捉える程度でOKです。

  • ポイント
    気象・水面条件は「イン優勢↔波乱」のバロメータです。
    晴れてベタ凪ならセオリー重視、風・波・潮が強烈なら思い切った穴狙い、といったメリハリある予想を心掛けると回収率アップにつながります。
    もちろん、どんな条件でも当てはまらないケースはありますが、確率的な傾向を知っておくことで他の人が買わない目を拾えたり、逆に無謀な大穴狙いを避けたりする判断材料になります。

5. 舟券の種類と戦い方

最後に、舟券(賭け方)の戦略について。

競艇には複数の舟券種があり、それぞれ難易度や払い戻しの期待値が異なります。

また、買い目点数(組み合わせ数)とオッズの兼ね合いも収支に直結します。

闇雲に点数を増やせば的中率は上がりますが、トリガミ(当たってもマイナス)では意味がありません。

ここでは券種ごとの特徴とオッズと点数の関係を整理し、勝つための舟券戦略を考えます。

5-1. 券種ごとの難易度と配当傾向

競艇の舟券には、シンプルなものから高配当狙いのものまで様々あります。

主な券種とその特徴を以下の表にまとめました(6艇立て想定)。

券種
(舟券種類)
的中条件と難易度 組み合わせ総数 配当の傾向
3連単
(3連勝単式)
1着-2着-3着を着順通り当てる。
最も難しい。
120通り ★★★★★ (超高配当狙い:万舟券多数)
3連複
(3連勝複式)
1~3着の組み合わせを順不同で当てる。 20通り ★★★★☆ (高配当も出るが中配当主体)
2連単
(2連勝単式)
1着-2着を着順通り当てる。
3連単より易しい。
30通り ★★★☆☆ (中配当中心。万舟は稀だが数千円級あり)
2連複
(2連勝複式)
1着と2着になる艇の組み合わせを当てる。
順不同。
15通り ★★☆☆☆ (低~中配当:ほとんど1000円未満)
拡大2連複
(拡連複)
話題の2艇が3着以内に入れば的中。 15通り ★☆☆☆☆ (超低配当:人気処ならほぼ元返し)
単勝・複勝 単勝=1着艇を当てる、複勝=2着以内に入る艇1つ当てる。 単勝6通り、複勝6通り ★☆☆☆☆ (配当は極めて低い傾向)

※1※組み合わせ総数は6艇立て時の理論値。

※2※★の数は配当期待値のイメージ(★多いほど高配当狙い)。

ご覧のとおり、3連単(三連単)は全通り120もあり、理論的な的中率は1/120 ≈ 0.83%と極めて低いです。

しかしその分配当も高く、万舟券(1万円以上の払戻し)も頻出します。

3連単は「一撃必殺で大勝ちを狙えるが、当たりづらい」券種です。

一方、2連複(二連複)は15通り・的中率約6.7%と当てやすく、初心者向けとも言われますが、その分配当も低めです。

人気決着なら100円元返し(オッズ1.0倍台)ということも珍しくありません。

拡大2連複(拡連複)はさらに的中率が高く(理論上20%近く)、2艇が3着以内なら順不同でOKという易しさゆえ、配当は非常に低い傾向です。

では、どの券種を買うべきか?

初心者には的中体験を積む意味で2連複や3連複から始めるのも一つです。

特に3連複は20通りなのでそこそこ当たりやすく、それでいて組み合わせ次第では高配当も狙え、バランスが良い券種です。

本命決着だと配当数百円ですが、人気薄が1頭絡むだけで何千円にもなります。

慣れてきたら3連単にも挑戦しましょう。

3連単は買い方の工夫で命中率を上げられます。

例えば「1着は軸固定、2着3着は流し」や「ボックス買い」などがあります。

ボックス買いとは選んだ複数の艇の組み合わせをすべて買う方法で、例えば「1-2-3ボックス」(3艇ボックス)なら3艇の着順全パターン=6通りを網羅できます。

ボックスは的中率が上がりますが点数も増えるため、トリガミ(払い戻し < 購入額)に注意です。

高配当が狙える組み合わせ同士をボックスにする、点数を絞って高め狙いにするなど工夫しましょう。

2連単は3連単より当てやすいものの、1着2着を順番通り当てねばならず意外と難しいです。

高配当狙いで2連単万舟(1万円超)もごく稀にありますが、基本は数百円~数千円の配当レンジが多いです。

単勝・複勝は競馬ではメジャーですが競艇ではあまり買われません。

特に複勝(2着まで)が当たっても配当100円台が大半なので、回収率向上には繋がりにくいでしょう。

券種の使い分け

  • 少額資金なら的中率優先で2連複か3連複メインにする

  • 資金と経験がついてきたら3連単で高配当狙いを混ぜる

  • 迷ったら本命サイドは連複、穴目は連単で、と組み合わせもあり

大切なのは自分の予想に対する自信度や狙い筋に応じて券種を選ぶことです。

「このレースは堅い」と思えば点数を絞って3連単1点勝負も良いですし、「大荒れしそう」ならヒモ荒れまで拾える3連複フォーメーションで穴目を押さえるなど、柔軟に戦略を立てましょう。

5-2. 購入点数と必要オッズ:損益分岐の計算

競艇で勝ち続けるには、的中させるだけでなくトータルでプラスにする必要があります。

そのために常に意識したいのが「オッズと購入点数の関係」です。

シンプルに言えば、購入した点数(通り数)が多くなるほど、的中時に必要なオッズも高くなるということです。

例えば、3連単を5点買えば、もし的中しても配当オッズ5倍程度ではトントン(払い戻し=賭け金)にしかなりません。

的中舟券がオッズ4倍なら、5点買いでは当たってもマイナスです。

極端な話、穴狙いで120点(全通り)買えば必ず当たりますが、必要オッズ120倍を超えないと儲かりません。

現実には平均払い戻しはそこまで高くないので、全通り買いは確実に負けます。

以下の表は購入点数ごとに、損益分岐となるオッズ(倍率)の目安を示したものです。

購入点数(通り数) 最低必要オッズ(利益ゼロのライン)
1点 1倍(※1点買いならオッズ1倍以上でプラス)
3点 3倍(オッズ3倍超で的中すればプラス)
5点 5倍
10点 10倍
20点 20倍
30点 30倍

例として、3連単10点買い(例えば1-234-2346など10通り購入)するなら、オッズ10倍以上の組み合わせが当たらないと儲かりません。

人気サイド決着で10倍未満だと、当たっても収支マイナスです。

同様に、2連複を3点ボックスで買うなら最低でもオッズ3倍の組み合わせで当てないと利益が出ません。

したがって、購入点数に応じて「見込める配当」と「必要オッズ」を計算するクセをつけましょう。

これにより無駄な点数の買いすぎを防げます。

たとえばインから人気順に流して点数が増えすぎるくらいなら、「点数を絞って厚めに張る or 別のレースに資金を回す」決断も重要です。

また、的中率とオッズはトレードオフです。

的中率を上げようと点数を増やせば平均オッズは下がり、回収率も下がりやすいです。

逆に絞って買えばハマれば大きくプラスですが、ハズレも増えます。

最適解は一概に言えませんが、目安として回収率100%以上(プラス収支)を目指すならオッズ×的中率 > 1となる買い方を追求しましょう。

例えば「的中率20%で平均配当6倍」のスタイルなら期待回収率は120%でプラスですが、「的中率50%で平均配当1.5倍」では期待75%でマイナスです。

このように計算しながら、自分の予想精度や好みのスタイルに合わせた購入戦略を立てると良いでしょう。

  • ポイントまとめ
    勝つには単に当てるだけでなく収支管理・戦略管理が不可欠です。
    点数の増やしすぎによる薄利多売や、万舟狙いすぎて当たらない日が続くなど極端に陥らないよう、バランス良くオッズと命中率をコントロールしましょう。
    「このレースは自信があるから厚め少点数」「このレースは荒れそうだから広め手広く(ただし低投資)」といった判断ができると、長期的に勝率と回収率が向上していきます。

6. FAQ(よくある質問と回答)

Q1 競艇で安定して勝つことは可能ですか?

A1 競艇で安定的にプラス収支を維持するのは簡単ではありませんが可能です。
多くの人は控除率25%の壁で負けますが、データ分析やレース選び、資金配分の工夫によって回収率100%以上を達成する上級者もいます。
ただし運の要素もあるため、短期的なブレは避けられません。
長期的視点で統計に基づいた戦略を貫くことが重要です。

Q2本命狙いと穴狙い、どちらが勝ちやすい戦法ですか?

A2一概にどちらが良いとは言えません。それぞれ長所短所があります。
本命狙い(人気どころ中心)は的中率が高い反面オッズが低く、高い精度で予想しないと回収率が上がりにくいです。
穴狙い(高配当狙い)は外れることも多いですが一発のリターンが大きく、的中率が低くても一撃で収支プラスにできます
初心者にはまず本命サイドで的中感覚を掴むのがおすすめですが、慣れてきたら状況に応じて中穴・大穴も織り交ぜてバランス良い戦略を取ると良いでしょう。

Q3インコース以外で狙い目のコースはありますか?

A3条件次第ですが、3コースと4コースは比較的狙い目です。
3コースは全国平均で1着率約12~13%あり、第1ターンマークで2コースがミスした時にまくりやまくり差しを決めやすいポジションです。
4コース(カド)はスタート勝負でまくり一撃を狙えるコースで、特にスタート巧者が4コースにいる場合は1コースを破るケースが増えます。
また、5コースは展開次第で2着3着に浮上する率がそれなりにあり、3連系舟券のヒモ穴として使えます。
6コースは勝率が低いので基本は押さえ程度ですが、荒れ水面や混戦時には大穴を提供することもあります。

Q4モーター2連対率はどのくらいなら「買い」でしょうか?

A4一概には言えませんが、目安として35~40%以上あれば優秀なモーターと言えます。
50%に迫るようなモーターは看板機でエンジンパワーがあり、何らかの形で舟券に絡む期待が高いです。
逆に20%台以下は明らかに成績が悪いエンジンなので、1号艇でも過信は禁物です。
ただし2連対率はあくまで過去の累計成績なので、直近でプロペラ調整がハマって急上昇している場合もあります。
直近節の動きや展示タイムと合わせて総合的に判断しましょう。

Q5競艇に必勝法はありますか?

A5絶対に負けない「必勝法」は存在しません
公営競技である以上、主催者側に控除(テラ銭)があり、期待値は常に100%未満です。
ただ、「勝ちやすくする方法」は存在します。過去データに基づいて有利なパターンを狙う、感情に左右されず資金管理を徹底する、予想精度を上げる勉強を怠らない、といった地道な積み重ねが実質的な必勝法と言えるでしょう。
怪しい予想法の情報商材などに頼るより、自分で統計を取り経験を積むことが王道の近道です。

Q6予想に役立つデータサイトやツールはありますか?

A6はい、いくつかあります。
BOATRACE公式サイトは各場のコース別入着率や選手データ、モーター2連対率ランキングなど一次情報が充実しています。
また、JLC(日本レジャーチャンネル)や専門紙のウェブサイトでは細かなデータ分析や予想コラムが掲載されることもあります。
さらに個人が運営するデータベースサイト(過去の払い戻しオッズや決まり手統計を検索できるサイトなど)も存在します。
まずは公式情報を活用し、不足部分を専門サイトで補うと良いでしょう。

7. まとめ:競艇で勝つポイントと次の行動

競艇で勝つためのポイントを総合的に解説してきました。

一番大事なのは「セオリー(定石)を理解し、それを踏まえて臨機応変に対応すること」です。

インコース有利という競艇の基本を押さえつつも、例外となる状況(選手の力量差、モーター性能差、気象条件など)を見極め、常に状況に応じた最適解を探す姿勢が求められます。

  • データと根拠に基づく予想
    勘やオカルトに頼らず、コース勝率や選手・モーター情報といったエビデンスを重視しましょう。
    ただしデータ過信も禁物で、当日の気配や選手コメントも参考に総合判断するバランス感覚が大切です。

  • 回収率志向の舟券戦略
    的中させること自体は目的ではなく、プラス収支にするのが目的です。
    点数の調整や賭け金配分で、当たったときにきちんと利益が出る買い方を心掛けましょう。
    「闇雲に万舟狙い」も「闇雲に本命多点買い」も避け、自分なりの勝ちパターンを構築してください。

  • メンタルと自己管理
    勝ち続けるには冷静さも重要です。
    調子が悪いときは深追いせず休む、的中しても浮かれず次のレースで無謀な賭けをしない、といったセルフコントロールができれば大崩れを防げます。

最後に、「勝つにはどうすれば完璧か?」と考えすぎず、レース観戦自体も楽しむ余裕を持ちましょう。

メンタルに余裕が無いと判断を誤りがちです。

競艇はデータと経験のゲームである一方、偶然のドラマも魅力のスポーツです。

学ぶほど面白くなり、予想が当たれば快感もひとしおでしょう。

ぜひ今回紹介したポイントを踏まえて、次のレース予想に役立ててみてください。

小さな工夫の積み重ねが、あなたの競艇ライフの勝率アップにつながるはずです。健闘を祈ります!

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