拡連複とは？拡大2連勝複式の意味・メリットと舟券戦略【競艇ワイド解説】

拡連複（かくれんぷく、拡大2連勝複式）とは、選んだ2艇が3着以内に入れば当たりとなる競艇の舟券です。

的中率約20%と当てやすい反面、平均配当は約350円と低め。

初心者向けの舟券としてメリット・デメリットや稼ぐコツをわかりやすく解説します。

• 拡連複（拡大2連勝複式）は、選んだ2艇が3着以内に入れば 的中となる舟券です。

• 的中率は約20%と当たりやすく、競馬の「ワイド」に相当する初心者向けの賭け式です。

• 平均払戻金は350円前後と低く、大勝ちは狙いにくい反面、堅実に回収しやすい特徴があります。

• 購入点数を1〜2点に絞り、賭け金も少額に抑えれば、拡連複でもプラス収支を目指せます。

• 逆に買い目を増やしすぎると「トリガミ（的中しても赤字）」になりやすく、注意が必要です。

拡連複とは？基本ルールと当て方

拡連複（拡大2連勝複式）は、2艇（ボート2つ）の組み合わせを選び、その2艇がレースで3着以内に入れば的中となる賭け式です。

読み方は「かくれんぷく」で、競馬や競輪でいう「ワイド」と同じ意味になります。

例えば拡連複「1=2」を買った場合、1号艇と2号艇が1〜3着のどこかに入ればすべて的中です（1着-2着でも1着-3着でも2着-3着でも当たりになります）。

拡連複の基本情報を表にまとめました。

競艇では1レースに6艇が出走するため、2艇を組み合わせるパターンは全部で15通りあります。

そのうち拡連複は3着までに入る組を当てればよいため、1レースにつき3通りの的中舟券が存在します。

したがって、拡連複を無作為に1点買った場合の的中率は3/15＝約20%となります。

これは他の舟券と比べても高い数字で、拡連複が「当てやすい券種」とされる理由です。

実際、1着を当てる単勝（1/6＝約16.7%）や、1–2着を当てる二連複（1/15＝約6.7%）よりも、拡連複は格段に的中させやすいことがわかります。

なお正式ルールでは、3着が2艇以上同着になった場合（極めて稀ですが同着発生時）、その同着同士の組み合わせは的中から除外されます※。

また、選んだ2艇のうちどちらかがフライング失格(F)や出遅れ(L)となった場合、その拡連複舟券は他の券種と同様に返還（払い戻し＝100円返戻）となります。

基本的なルールは他の舟券と共通ですが、「選んだ2艇がどの着順でもトップ3に入ればOK」という点が拡連複最大の特徴です。

※例：3着同着の場合、同着になった2艇の組み合わせ舟券は当たりになりません

拡連複のメリット・デメリット

拡連複には「当てやすい反面、払い戻しが少ない」という特徴があります。

この章では、拡連複を購入するメリット（長所）とデメリット（短所）を整理します。

拡連複は「的中重視」で負けを減らせる舟券と言えます。

当たりやすいため初心者の練習やレース観戦のお供に向いています。

一方で、リターンの小ささは否めず、拡連複のみで大きなプラス収支を狙うのは難しい券種です。

以上のメリット・デメリットを踏まえて、拡連複は「勝ちより負けを抑える」目的や手堅く当てたい場面で活用すると良いでしょう。

逆に「一発で高配当を狙いたい！」という場合は拡連複ではなく三連単など他の舟券に挑戦するのが無難です。

拡連複の的中率と配当データ

拡連複を含む各種舟券の平均的な的中率（当たる確率）と平均払戻金（配当の平均値）を比較してみましょう。

ボートレースでは控除率（テラ銭）が一律25%程度に設定されており、どの舟券も理論上の期待値は同じです。

ただし「当たりやすさ」と「払い戻し金額」の分布が異なるため、券種ごとに戦略や魅力が変わってきます。

以下は主要な舟券種類の的中率と平均払戻金の目安です。

ご覧のように、拡連複の的中率（約20%）は舟券の中でも高い部類ですが、平均配当（約350円）は複勝に次いで2番目に低い数値です。

これは「当たりやすさの代わりにリターンが小さい」ことを端的に示しています。

実際のレースでも、人気サイドで決着した場合の拡連複配当は100〜200円台が大半で、荒れたレースでも500円前後にとどまることが多いです。

つまり本命決着の拡連複はほぼ元返し（100円〜120円程度）で、中穴程度でも数百円の払い戻しにしかなりません。

もちろん例外的に高配当が飛び出すこともあり、拡連複の過去最高払戻金は15,600円という記録があります（2016年3月21日・三国競艇場 第1レース）。

このように万に一つの大波乱が起これば一撃万舟もあり得ますが、基本的には1点100円が数百円になる程度の配当レンジと心得ておきましょう。

特に人気組み合わせ（本命サイドの拡連複）では配当100円台も珍しくなく、「当たったのにほとんど儲からない」という状況になりやすい点には注意が必要です。

拡連複でプラス収支を目指すコツ

「当たりやすいけれど儲かりにくい」拡連複で利益を出すには、買い方の工夫が欠かせません。

ここでは拡連複でプラス収支を目指すためのポイントをいくつか紹介します。

① 買い目点数は1〜2点に絞る

拡連複では、購入する組み合わせ数を増やしすぎないことが鉄則です。

的中率を上げようと3点以上の多点買いをすると、当たったとしても配当金より購入金額の方が大きくなりやすいです。

実際、拡連複の配当は低いため3点以上買うと的中してもトリガミ（払い戻し＜投資額の赤字）になりがちです。

以下の表は購入点数ごとに収支がプラスになるために必要な最低オッズ（払い戻し倍率）の目安を示したものです。

例えば2点買い（合計200円購入）の場合、最低でも200円を超える配当が出ないと利益になりません。

しかし実際には本命サイドの拡連複配当は200円未満も多く、2点でも回収率100%に届かないケースがあります。

3点以上ではさらにハードルが上がるため、拡連複は多点買いしないのが賢明です。

理想は1点または2点に絞った購入で、そうすれば100円台の配当でもギリギリ利益確保が可能になります。

「当てやすいから」と欲張って手広く買いすぎると、せっかく的中してもマイナスという事態になりかねません。

② 購入金額も少額に抑える

拡連複で高額ベットをするのはおすすめできません。

理由はオッズが下がりやすいことにあります。

ボートレースはパラミュチュエル方式（投票総額を的中者で按分）なので、特定の組み合わせに大量投票があると配当が下がる仕組みです。

拡連複はそもそも配当が低めなうえ、的中が狙いやすい分人気が集中しがちです。

したがって、自分で高額購入することでもオッズを下げてしまう可能性があります。

拡連複はあくまで小額でコツコツ当てて増やすスタンスが向いており、1点あたり100〜500円程度までの購入に留めるのが無難でしょう。

大金を投じるなら、最初から配当期待値の高い三連単などに振り向けた方が合理的です。

③ 「軸＋流し」や「ボックス」で効率よく当てる

拡連複で手堅く仕留めるには、買い目の絞り方も工夫しましょう。

おすすめは有力な1艇を軸にして相手を絞る方法です。

例えば「1艇軸・2艇流し（拡連複2点）」のように、本命と対抗の1艇を軸に据え、その軸と組み合わせる相手候補を2艇に絞れば合計2点で購入できます。

軸の艇が3着以内に入ることを前提に、相手2艇のどちらかが絡めば的中という形です。

拡連複2点なら比較的高い確率で当たりを狙え、なおかつ点数超過によるトリガミのリスクも抑えられます。

もう一つの手法は少数艇のボックス買いです。

例えば3艇ボックス（計3点）で拡連複を購入すると、その3艇のうちどの2艇がトップ3に入ってもすべて的中します（＝「トリプル的中」も可能）。

非常に的中率は高まりますが、3点購入になる分だけ配当次第ではマイナス収支の恐れも出てきます。

特に選んだ3艇が人気サイドの場合、3点的中しても配当合計が購入額を下回る可能性があります。

このため3艇ボックスは中穴狙い以上のとき限定にすると良いでしょう。

「ある程度波乱含みで3艇を選んだ場合、的中すれば複数払い戻しが得られる」というメリットがありますが、安い配当に終わると逆効果なので注意してください。

以上のコツをまとめると、拡連複で勝つには「買い目を絞って少額投資」「高配当が見込める組み合わせを狙う」ことが重要です。

闇雲に当てに行くだけでは収支がプラスになりにくいので、他券種との併用や資金配分も工夫しつつ賢く活用しましょう。

よくある質問（FAQ）

Q: 拡連複とはどんな舟券ですか？

A: 拡連複（拡大二連勝複式）は、選んだ2艇がレースで3着以内に入れば的中となる舟券です。
1着・2着や1着・3着など、トップ3に選択した2艇が含まれていれば当たりになるため、
競艇の舟券の中でも非常に当てやすいのが特徴です。

Q: 拡連複と二連複の違いは何ですか？

A: 二連複は選んだ2艇が1着と2着（順不同）になれば的中する舟券です。
一方、拡連複は選んだ2艇が3着以内に入ればよいため、2艇のうち片方が3着でもOKです。
この違いにより、拡連複の方が二連複より的中条件が緩く（当たりやすく）なっています。
ただし払戻金は二連複の方が高めで、拡連複はその分低配当になります。

Q: 拡連複で大きく儲けることはできますか？

A: 拡連複はコツコツ当てて小さく増やすには適していますが、一攫千金を狙う券種ではありません。
平均配当が数百円程度と低いため、資金を大きく増やすのは難しいです。
過去には万舟券（15,000円超）の事例もありますが極めて稀で、基本的には100〜500円程度の払い戻しがほとんどです。
大きく儲けたい場合は三連単など高配当狙いの舟券を検討した方が良いでしょう。

Q: 拡連複のオッズや配当はどのくらいですか？

A: 拡連複の配当（オッズ）は本命決着なら100〜200円台、波乱があっても数百円程度が一般的です。
平均すると約350円前後ですが、実際の半数以上は200円未満の配当に収まります。
他の券種に比べると低額ですが、その分的中率が高い代わりと考えてください。

Q: 拡連複の舟券の買い方・購入方法は？

A: 他の舟券と同様に、マークシートで「拡連複」を選択して買いたい組み合わせの艇番を2つマークします。
インターネット投票でも券種から「拡連複」を選び、2つの艇を指定して購入してください。
二連複などと購入手順は同じで、賭け式だけ「拡連複」を選ぶ形になります。

Q: 拡連複の控除率（払い戻し率）はどのくらいですか？

A: 競艇の舟券は全種類とも控除率約25%（払い戻し率75%）に設定されています【注釈:一部は75〜80%】。
拡連複だけ特別に控除率が高い/低いということはなく、期待値の面では他の券種と同等です。
なお、拡連複で的中者が一人もいなかった場合には他の券種と同じく特払い（投票額の70%を返還）が行われます。

まとめ

拡連複（拡大二連勝複式）は、「当てやすさ」を重視した舟券です。

競艇初心者がまず的中の喜びを味わったり、負けを減らして長く遊んだりするには最適な券種と言えるでしょう。

ただし、払い戻し金は小さいため大きなリターンは望みにくい点を忘れてはいけません。

拡連複を上手に使うには購入点数を絞り、少額で狙うなど工夫が必要です。

また、状況に応じて他の舟券と組み合わせることで、リスクとリターンのバランスを取る戦略も有効でしょう。

「絶対に負けたくない」「とにかく的中させたい」といった場面では拡連複が強い味方になります。

一方で「高額配当を狙いたい」ときには、思い切って三連単など高オッズの舟券にチャレンジすることも検討してください。

舟券ごとの特徴を理解して使い分けることで、回収率アップや的中率アップにつながります。

ぜひ本記事のポイントを参考に、拡連複を上手に取り入れてみてください。

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