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競艇ココモ法とは?勝てる仕組みとリスク・使い方を徹底解説

競艇ココモ法とは?勝てる仕組みとリスク・使い方を徹底解説

競艇で話題の「ココモ法」とは、負けるたび前回と前々回の掛け金を合計して次に賭け、1度の的中でそれまでの負けを全て取り返す資金管理術です。

本記事ではココモ法の仕組みや勝つための条件、注意点、効果的な使い方をデータ検証を交えてわかりやすく解説します。

まずは、ココモ法そのものについてや本記事で知れる資金管理術を簡単にまとめました。

  • ココモ法は負けのたびに掛け金を増やし、
    一度当たればそれまでの累計負け分を帳消しにできる賭け方です。

  • 競艇でココモ法を使うには、オッズ2.7倍以上になる舟券
    (一攫千金ではなく中配当狙い)を選ぶ必要があります。

  • 具体的には2連単(2着まで的中)や3連複(3着以内を的中)など、
    的中確率と配当のバランスがとれた券種がココモ法に適しています。

  • 理論上は勝つまで賭け続ければ100%プラス収支にできますが、
    現実には連敗が続くと掛け金が急増し大損のリスクがあります。

  • 軍資金の上限を決める・鉄板レース(堅いレース)のみ狙う・追い上げ開始の
    タイミング調整といった工夫で、ココモ法の成功率を高められます。

  • ココモ法は大勝ちを狙う手法ではなく、小さな利益を積み重ねる戦略です。
    使い方を誤ると破産の恐れもあるため、慎重な資金管理と撤退判断が重要になります。

1. ココモ法とは?競艇でも活用できる賭け金システム

大前提、本記事でココモ法を初めて知ったという方も多く居ると思います。

どんな手法なのか、競艇でココモ法を活用するにはどうしたら良いのかなど。

まずは、ココモ法の基本ルールとどのように生まれたかについてなど1つずつ解説していきましょう。

1.1 ココモ法の基本ルールと発祥

ココモ法とは、「負けたとき、直近2回分の賭け金の合計額を次のレースで賭ける」というルールで掛け金を増やしていくベッティングシステムです。

これはカジノのルーレットで18世紀頃から使われていた古典的な資金管理術で、マーチンゲール法などと並ぶ有名なシステムベッティング(定型賭け方)です。

例えば初回に100円賭けて外れ、次回も100円賭けて外れた場合、3回目は直前2回の100円+100円=200円を賭けます。

このように2連敗後から掛け金が増えていき、当たるまで同じ手順を繰り返します。

  • 【ポイント】
    ココモ法は「前回+前々回の賭け金」を次に賭けるのが特徴で、連敗が続いて3回目以降に効果を発揮します。
    1回でも的中すれば、その時点でそれまでの累計負け額を上回る払い戻しを受けられるため、最終的にプラス収支で終了できる仕組みです。

ココモ法が考案された背景には、「一度の勝利でそれまでの負けをすべて取り戻す」という発想があります。

その理論上の勝率は100%とも言われますが、実際には無限の資金と無限の試行が前提となる点に注意が必要です。

もともとカジノゲーム(特に勝率約1/3で配当3倍程度の賭け)向けに作られた手法であり、現代の競艇に応用するには条件を満たすかを確認する必要があります

1.2 マーチンゲール法との違い

ココモ法の理解を深めるため、同じく有名なマーチンゲール法との違いを押さえておきましょう。

両者とも「負けるたび賭け金を増やし、勝つまで続ける」という点は共通していますが、その増やし方が異なります。

  • マーチンゲール法
    負けたら次に賭け金を2倍にする手法。
    最初に1000円負けると次は2000円、さらに負けると4000円…と倍々に増やします。
    元々は勝率50%・配当2倍のゲーム(コイン投げ等)で考案され、1勝すれば初回賭け金分の利益が確定します。
    ただし資金の増加ペースが急激で、数連敗するだけで天文学的な額が必要になるリスクがあります。

  • ココモ法
    負けたら次に前回+前々回の賭け金を賭ける手法。
    例えば1000円→1000円→2000円→3000円…というように増加します。
    倍々より緩やかな増加が特徴で、比較的必要資金を抑えられるメリットがあります。
    その代わり適用には勝率30%・配当3倍以上のゲームが条件となります(後述)。

両者を比較すると、ココモ法はマーチンゲール法よりも資金曲線が緩やかです。

下表は基準額100円で10連敗した場合の賭け金推移を比べたものです。

ゲーム数 (連敗数) ココモ法の賭け金 マーチンゲール法の賭け金
1 (1連敗) 100円 100円
2 (2連敗) 100円 200円
3 (3連敗) 200円 400円
4 (4連敗) 300円 800円
5 (5連敗) 500円 1,600円
6 (6連敗) 800円 3,200円
7 (7連敗) 1,300円 6,400円
8 (8連敗) 2,100円 12,800円
9 (9連敗) 3,400円 25,600円
10 (10連敗) 5,500円 51,200円

ご覧の通り、連敗がかさむにつれ両者の必要額に大きな差が出ます。

10回目まで外れが続いた場合、ココモ法なら累計賭け金は約1万4,300円ですが、マーチンゲール法では累計約10万2,300円にも達します(約7倍の差)。

このように、ココモ法は「マーチンゲール法の欠点(急激な資金増加)を緩和する目的」で生まれたとも言えます。

ただし、その分緩やかな増加に見合う勝率と配当が必要になる点が押さえどころです。

1.3 競艇で使うための条件(必要オッズと的中率)

競艇でココモ法を利用するには、ある条件を満たす舟券を選ぶ必要があります。

ココモ法は「的中時の払い戻し額で、それまでの累計負け額を上回る」ことが求められます。

一般的に言われる条件は以下の2点です。

  • 的中確率がおおむね1/3(約33%)であること

  • オッズ(配当倍率)が3倍以上であること

これは元々のカジノ(ルーレット等)における条件ですが、競艇の場合も「3回に1回当てて、当たれば掛け金総額の3倍以上返ってくる」ような買い方であれば、ココモ法が理論上機能します。

競艇に置き換えると、「的中率30%前後でオッズ3.0倍以上になる舟券」が該当します。

競艇の全7種類の舟券について、1点買いした場合の理論的な的中率と平均オッズ(配当)を整理すると次の通りです。

券種(舟券の種類) 1点的中率 (全組み合わせ数) 平均オッズ (全体) 備考・ココモ法適性
単勝(1着を的中) 16.7% (6通り) 約4.1倍 もっとも基本的だが人気艇のオッズが低すぎ×
複勝(2着以内に入れば的中) 33.3% (6通り) 約2.6倍 的中しやすいがオッズ2倍未満多い×
2連単(着順通りに1・2着的中) 3.3% (30通り) 約18.6倍 人気決着でも4~5倍程度○ (条件クリア)
2連複(順不同で1・2着的中) 6.7% (15通り) 約9.3倍 人気決着は2~3倍台が多く条件不足
3連単(着順通りに1・2・3着的中) 0.83% (120通り) 約73.3倍 1点では難易度高すぎ×
3連複(順不同で1・2・3着的中) 5.0% (20通り) 約12.8倍 人気決着でも5倍前後○ (条件クリア)
拡連複(選んだ2艇が3着以内なら的中) 20.0% (15通りから2艇選択) 約5.6倍 的中率高いが本命組合せは~2倍台も△

注:平均オッズは2020~2025年頃のデータを参照した概算

この表からわかるように、単勝・複勝・2連複・拡連複といった払い戻しの低い券種では「最低オッズ3倍」の条件を満たせません

一方で3連単は配当こそ高いものの1点的中率がわずか0.8%(120通りに1通り)と低すぎ、ココモ法の前提「約30%の勝率」に遠く及びません。

現実的に選択肢となるのは「2連単」か「3連複」の二択となります。

どちらも的中率とオッズのバランスが比較的ココモ法向きであり、条件さえ整えば一度の的中でそれまでのマイナスを帳消しにしてプラス収支に転じることが可能です。

  • 【補足】
    上記の“的中率”はあくまでランダムに1点買いした場合の理論値です。
    実際には予想によって的中率を高めることが可能ですが、オッズとの両立がポイントになります。
    堅い(本命寄りの)買い目ほど的中率は上がる反面、オッズが低くなる傾向があるため、「オッズ2.7倍以上かつ自信がある組合せ」を見極めて選ぶ必要があります。
    オッズが低すぎる買い目でココモ法を行うと、運良く当たってもトリガミ(払戻金 < 投入金額)になりかねません。

2. ココモ法で競艇は勝てる?理論上の収支とシミュレーション

ここまでの解説でココモ法がどういったものか理解できた方も多いと思います。

では、このココモ法を活用すれば競艇で勝つ事はできるのでしょうか?

実際に使ったと仮定した際のシミュレーションを交えて、勝てるかどうかを計算しているので、是非参考にしてみてください。

2.1 必要オッズと連敗時の資金増加シミュレーション

前節で確認したように、競艇でココモ法を成立させるにはオッズ約2.7倍以上が必要条件となります。

なぜ2.7倍なのか、具体例で説明します。

ココモ法では、賭け金の増やし方(数列)はフィボナッチ数列に近い動きをします。

初回からの賭け金と累計投入額、そして「その回で当たった場合にトントンになるための必要オッズ」をまとめたのが下表です(基準賭け金100円と仮定)。

勝負回数 賭け金 (その回) 累計賭け金 必要オッズ (その回でプラマイ0になる倍率)
1回目 100円 100円 1.00倍
2回目 100円 200円 2.00倍
3回目 200円 400円 2.00倍
4回目 300円 700円 2.33倍
5回目 500円 1,200円 2.40倍
6回目 800円 2,000円 2.50倍
7回目 1,300円 3,300円 2.54倍
8回目 2,100円 5,400円 2.57倍
9回目 3,400円 8,800円 2.59倍
10回目 5,500円 14,300円 2.60倍
11回目 8,900円 23,200円 2.607倍
12回目 14,400円 37,600円 2.611倍
13回目 23,300円 60,900円 2.613倍
14回目 37,700円 98,600円 2.615倍
15回目 61,000円 159,600円 2.616倍

表を見ると、10回目以降、必要オッズは約2.6倍に収束していくことが分かります(以降2.617倍→2.618倍…と徐々に近づく)。

理論上は無限に賭け続ければ必要オッズは約2.618倍で安定します。

したがって、競艇でココモ法を使うには最低でもオッズ2.7倍以上の賭けをすることが必須条件になるわけです。

逆に言えば、毎回2.7倍以上の舟券を選び続けられれば、一度当たった時点で累計の負け額を上回りプラスに転じられます。

しかし、問題は「何回目で当たるか」です。

上の表では15回目まで示しましたが、仮に連続14連敗して15回目にようやく的中するケースを考えてみましょう。

基準100円から始めた場合、15回目の賭け金は61,000円、累計投入額は159,600円にも及びます。

15回目でオッズ2.62倍程度の的中を得られれば±0付近まで戻せますが、それまでに要する時間と資金は莫大です。

極端な例ですが、現実の競艇では1日のレース数や自分の資金に上限があるため、「無限に賭け続けていつか当たれば…」という理論通りにはいきません。

  • 【参考】
    軍資金と継続可能な回数の目安
    例えば軍資金(予算)が1万円しかない場合、基準100円スタートなら9回目の賭け(3,400円)までが限界で、10回目に必要な5,500円を賭ける資金が残りません。
    同様に10万円の資金なら14回目(累計約9.8万円)まで、100万円なら18回目(累計約67万円)まで継続可能です。
    したがって、手持ち資金によって「何連敗まで耐えられるか」が決まり、実際にはその範囲内で当たりを引けないと破綻します。

2.2 実践シミュレーション例:的中パターンと連敗パターン

理論上は「いつか当たればプラス」ですが、実際の競艇でどの程度当たれば勝てるのか、シミュレーションの例を見てみましょう。

ここではオッズ4.0倍前後のレースを選んで賭け続け、12レース連続で勝負したケースを想定します。

舟券は毎回1点買い、基準1,000円スタートでココモ法を適用するとします。

  • ケースA:途中で的中が出たパターン(例:5R目と9R目と11R目で的中)

  • ケースB:最後まで不的中が続いたパターン(12連敗の最悪ケース)

ケースA:途中的中がある場合の収支推移例

レース (R) 賭け金 結果 払戻金 (想定4.0倍) その時点の収支
1R 1,000円 不的中 0円 -1,000円
2R 1,000円 不的中 0円 -2,000円
3R 2,000円 不的中 0円 -4,000円
4R 3,000円 不的中 0円 -7,000円
5R 5,000円 的中 20,000円 +8,000円
(的中したのでここで一旦利益確定し、
次のレースから賭け金リセット)
       
6R 1,000円 不的中 0円 -1,000円
7R 1,000円 不的中 0円 -2,000円
8R 2,000円 不的中 0円 -4,000円
9R 3,000円 的中 12,000円 +5,000円
(再度利益確定しリセット)        
10R 1,000円 不的中 0円 -1,000円
11R 1,000円 的中 4,000円 +2,000円
(利益確定しリセット)        
12R 1,000円 不的中 0円 -1,000円

このケースAでは、12レース中3回の的中があり、最終的な累計収支は+14,000円となりました。

一方、各レースの累計投入額は合計で22,000円にのぼっています。

的中さえ出れば確実にプラスになっていますが、投入金額に対する利益(コスパ)は決して高いとは言えません

ケースB:不的中が続いた場合の推移例

レース (R) 賭け金 結果 払戻金 累計収支
1R 1,000円 不的中 0円 -1,000円
2R 1,000円 不的中 0円 -2,000円
3R 2,000円 不的中 0円 -4,000円
4R 3,000円 不的中 0円 -7,000円
5R 5,000円 不的中 0円 -12,000円
6R 8,000円 不的中 0円 -20,000円
7R 13,000円 不的中 0円 -33,000円
8R 21,000円 不的中 0円 -54,000円
9R 34,000円 不的中 0円 -88,000円
10R 55,000円 不的中 0円 -143,000円
11R 89,000円 不的中 0円 -232,000円
12R 144,000円 不的中 0円 -376,000円

ケースBは最悪のシナリオで、一度も当たらず12連敗した場合です。

累計損失は約37万6千円にも達し、手元資金が尽きてしまう危険が非常に高いことが分かります。

以上のシミュレーションから、ココモ法を競艇に活用する場合、リスクの割にリターンが小さい可能性が見えてきます。

ケースAのようにうまく当たりを拾えれば着実にプラスを積み上げられますが、ケースBのように当たりが遠いと一気に大敗につながります。

「勝つまで続ければ100%勝てる」が裏を返せば「勝つ前に資金が尽きれば大負けに終わる」という点を肝に銘じる必要があります。

2.3 コスパ・タイパの検証:プラス収支でも効率は?

ココモ法は理論上プラス収支にできるとはいえ、そのコストパフォーマンス(コスパ)や時間効率(タイパ)も考慮しましょう。

先ほどのケースAでは、12レースで+14,000円の利益でしたが、そのために22,000円を賭けています。

投下資金に対する利益率は約64%となり、一見悪くないようにも思えます。

しかし、12レース=2日の開催分に相当する時間と労力をかけて得たリターンとしては、物足りなさが残るかもしれません。

実際、ココモ法は「大勝ちを狙う戦略ではなく、小さなプラスを積み重ねていく戦略」です。

一攫千金を狙う人にとっては効率が悪く感じられるでしょう。

また、仮に資金力にものを言わせて勝率を上げたとしても、競艇の払戻率(控除率約75%)の範囲内での勝負である以上、期待値自体が劇的に向上するわけではない点も押さえておきたいポイントです。

  • 【結論】
    ココモ法は「当たるまで続ける」ことで理論的には必ず勝てる手法ですが、実用面ではリスクと効率のバランスを慎重に見極める必要があります。
    次章で述べるようなメリット・デメリットを理解し、無理のない範囲で活用することが大切です。

3. ココモ法のメリット・デメリット

 

ココモ法を競艇で使う際のメリットデメリットを整理します。

他の投資術と同様、長所短所を把握した上で採用するか判断することが重要です。

メリット デメリット
1回の的中でそれまでの負けを
全て取り返せる
長く外れが続くと賭け金が急増し、
破産リスクがある
的中率が低くても
資金管理次第でプラス収支にできる
資金は有限のため理論通り無限に続けられない
(途中で断念の可能性)
資金配分をシステム化でき、
予想に集中できる(機械的運用が可能)
一攫千金は狙えない
(コツコツ小利益向き)

3.1 メリット:低的中率でもプラス収支にできる

最大のメリットは、たった一度の的中で、それまでの累計マイナスを一気に帳消しにできる点です。

通常の舟券購入であれば、的中率と回収率のバランスを考えながら資金配分を調整する必要があります。

しかしココモ法では機械的に賭け金を増やしていくだけなので、的中率そのものは低くても構わないという発想になります。

極端に言えば「10回に1回当たればOK」という状況でも、オッズと賭け方さえ合致していればプラスに持っていけるのです。

また、賭け金ルールが決まっているため、資金管理の手間が軽減されるのもメリットでしょう。

どのレースで当てるかに集中でき、「外れが続いても次はいくら賭ければいい」という指針があることでメンタル面の割り切りもしやすくなります。

予想に時間をかけたい人にとって、資金配分を自動化できる点は魅力かもしれません。

3.2 デメリット:大金を失うリスクがある 

一方、最大のデメリットは「連敗が続いたときのリスク」です。

前述したように、ココモ法はマーチンゲール法より緩やかとはいえ、不的中が重なれば賭け金が雪だるま式に増えていく点に変わりはありません。

特に競艇は絶対はないスポーツです。いくら鉄板と思えるレースでも番狂わせで外れることはあり、その「まさか」が連続する可能性もゼロではありません。

もう一つの欠点は、損切り(ストップ)の判断が難しいことです。

ココモ法の前提は「当たるまでやめない」ですが、現実には軍資金が尽きたり、心理的にこれ以上賭けられないと感じたりすれば途中で撤退せざるを得ません。

引き際を見極められないと、負けが嵩んだ末に何も得られず終わってしまう危険があります。

勝率30%前後のゲームであれば有効とされるココモ法ですが、その30%を引けない局面がどこまで続くかは誰にも分かりません。

もし想定外の連敗に遭遇したとき、冷静に撤退する勇気も必要でしょう。

最後に、大儲けは狙えない点もデメリットとして挙げられます。

ココモ法は「コツコツ負けを取り戻す」戦略なので、一度当たったらリセットしてまた最初から積み上げ直す形になります。

そのため、一撃で何十万円・何百万円という配当を得るような夢は見づらい手法です。

堅実路線とも言えますが、刺激を求める投資家には物足りないかもしれません。

4. 競艇でココモ法を成功させるためのポイント

ココモ法を競艇で活用する際に、リスクを抑えつつ勝率を高める工夫をまとめます。

以下のポイントを押さえて実践すれば、ココモ法の破綻リスクを減らし、現実的な運用が見込めます。

4.1 軍資金の上限を決め、損切りラインを設定

まず用意する軍資金(投資額)の上限を明確に決めておくことが重要です。

ココモ法は当たりが出るまで賭け続ける前提ですが、現実にはどこかで資金が底を突く可能性があります。

最悪なのは、途中で資金切れになってしまうパターンです。

それまで積み上げた額も回収できず、大損だけが残ります。

こうならないために、1日の上限額や1シーズン(またはシリーズ)での上限をあらかじめ決めておきます。

例えば「今日は5万円まで負けたら引き上げる」「この連戦(シリーズ)では10万円以上は追わない」といった損切りラインを設け、それを厳守しましょう。

これはココモ法に限らずギャンブル全般の鉄則ですが、特にココモ法では「必ず勝てるはずだ」と無制限に追い込まないことが肝心です。

設定のコツ:余裕を持った額にすること。
例えば「8連敗しても耐えられる額」と決め、その資金内で運用するのも一手です。

後述する戦略例では8レース分の勝負を提案していますが、それに合わせて8回負けても大丈夫な金額を確保し、それ以上は次の日以降に持ち越すといった計画性が求められます。

4.2 券種の選び方:適した舟券は3連複か2連単

前述のとおり、ココモ法に適した券種は3連複(3艇ボックス的中)か2連単(2艇着順的中)の二択になります。

どちらを選ぶかは戦略次第ですが、一般的には「当たりやすさ」と「配当」のバランスを考えると3連複か2連単がベターです。

  • 3連複
    3着以内に入る艇を3艇選ぶ舟券。
    1点的中率は約5%ですが、上位人気の3艇を選べば実質的な期待的中率はもっと高くなります。
    例えば「1-2-3」の組み合わせなどは、レースによりますが体感的に20~30%前後当たるケースもあります。
    オッズも最低でも3倍前後は確保しやすいため、ココモ法の条件を満たしやすいです。

  • 2連単
    1着と2着を順番通りに当てる舟券。
    1点的中率は約3.3%ですが、例えばインコースが強い徳山や大村といった競艇場では「1→2」などの本命決着が頻出し、的中確率は実質的にもっと高いでしょう。
    配当も人気サイドで4倍~6倍程度は見込め、条件クリアが可能です。
    3連複に比べると当たりにくい反面、払戻金がやや高めになります。

逆に避けるべき券種は、複勝・2連複・拡連複などオッズが低めのものです。

これらは的中率が高いメリットはあるものの、ココモ法の必要オッズ(≥2.7倍)を満たさない場合が多く、当たったのに収支がマイナスという事態になりかねません。

また3連単は非常に魅力的に映りますが、1点勝負では当たりが遠すぎ、かといって点数(買い目数)を増やすと賭け金が比例して増えてしまいます。

  • 【注意】
    3連単をもし運用するなら、絞って複数点買いにする方法も考えられます。
    しかし点数を増やすほど1回ごとの賭け金総額が膨らむため、ココモ法の上昇カーブが一層急になります。
    例えば4点購入でココモ法を行う場合、初回400円(100円×4点)から始まり、10回目には22,000円(合計4点分)賭ける計算になります。
    的中率も30%に満たないでしょうから、現実的ではありません
    できるだけ買い目は少なく、的中確率が30%前後になるように購入するのが理想です(もちろんオッズはトリガミにならない水準で)。

結論として、3連複か2連単一点勝負を基本としましょう。

あとはレース選びで確度を上げ、次項で述べる「鉄板レース」中心に狙うのが得策です。

4.3 鉄板レースのみ狙う:堅いレースを見極める

どんな舟券種を選ぶにせよ、レース選びが勝負の鍵を握ります。ココモ法を使うなら、勝負すべきレースはズバリ「鉄板レース」のみです。

鉄板レースとは、波乱が起きにくく堅い決着(本命サイドの決着)が多いレースを指します。

ココモ法では一度当てればいいとはいえ、当たる前提の確率をできるだけ高めておくことが重要です。

そうしないと、連敗が長引きすぎて資金がもたなくなるからです。

鉄板レースの例

  • インコース勝率が極めて高い競艇場のレース(例:徳山、大村などは1号艇が強く堅い決着が多め)

  • 1号艇のみA1級レーサーで他がA2以下のようなクラス差が大きいレース

  • 各場の企画レース(番組として特定の艇番に強い選手を配置し、本命決着が出やすいレース)

  • SG/G1などの準優勝戦・優勝戦(実力上位の選手が揃い、極端な大波乱になりにくい傾向)

上記のようなレースは、他に比べて番狂わせが起こりにくいと言えます。

例えばイン強豪場では1号艇が逃げやすく、企画レースでは運営意図としても「当てやすい券」が提供されていることが多いです。

ココモ法では当たりさえすれば良いので、こういった鉄板レースを丹念に選び抜くことが成功への近道です。

もし「毎回そんな鉄板レースを探すのは大変だ」と感じる場合、予想サイトや専門紙の情報を活用するのも手です。

中には平日限定で「本日の鉄板レース」を紹介しているメディアもあります。

自分なりに信頼できる情報源を持っておくと、レース選定の助けになるでしょう。

4.4 追い上げ開始のタイミングを工夫する

ココモ法の資金負担を減らすテクニックとして、「追い上げ(賭け金増額)を始めるタイミング」を遅らせる方法があります。

つまり、最初の数レースは固定額で賭けておき、あるタイミングからココモ法を適用するという戦略です。

例えば「今日は8レース勝負する」と決めた場合、最初の4レースはすべて基準額(例:1,000円固定)で賭け、5レース目からココモ法のルールに従って増額する、といったプランが考えられます。

これにより、仮に全敗したとしても通常より損失額を小さく抑えられる効果があります。

具体的に、全て外れた場合の比較を見てみましょう。

以下は「通常通り最初からココモ法適用」した場合と、「6R目からココモ法開始」にした場合で、12R連続不的中だったケースの賭け金推移と損失額を比較した表です。

レース (R) 通常:賭け金 (累計収支) 6Rから適用:賭け金 (累計収支)
1R 1,000円 (-1,000円) 1,000円 (-1,000円)
2R 1,000円 (-2,000円) 1,000円 (-2,000円)
3R 2,000円 (-4,000円) 1,000円 (-3,000円)
4R 3,000円 (-7,000円) 1,000円 (-4,000円)
5R 5,000円 (-12,000円) 1,000円 (-5,000円)
6R 8,000円 (-20,000円) 2,000円 (-7,000円) (6R目から増額開始)
7R 13,000円 (-33,000円) 3,000円 (-10,000円)
8R 21,000円 (-54,000円) 5,000円 (-15,000円)
9R 34,000円 (-88,000円) 8,000円 (-23,000円)
10R 55,000円 (-143,000円) 13,000円 (-36,000円)
11R 89,000円 (-232,000円) 21,000円 (-57,000円)
12R 144,000円 (-376,000円) 34,000円 (-91,000円)

(基準額1,000円、6R目からココモ法開始した場合は5Rまですべて1,000円固定賭けと想定)

ご覧のように、12連敗した際の損失額は通常378,000円に対し、6R目から追い上げ開始にすれば91,000円で済みます。

もちろん後半に当たりが出れば、利益額も通常より減りますが、負けた場合の最大損失を大幅に縮小できるのは大きな利点です。

ココモ法は「絶対当たる」と信じたいところですが、万一のケースを考えて損失をコントロールする工夫も取り入れておくべきでしょう。

運用の際は、自信があるレースをできるだけ遅い時間のレースに設定し、そこから逆算して追い上げ開始を決めます。

レース序盤は固定賭け金で様子を見て、終盤(自信度MAXのレースに向けて)一気にココモ法で取り返すイメージです。

4.5 8レース想定の戦略例:負け額を抑えるコツ

上記ポイントを踏まえ、具体的な戦略例を示します。

例えば「鉄板レースを8つ選び、8レース目を最も自信のあるレースに設定。5レース目からココモ法開始」というプランです。

この条件で1,000円スタートの場合、すべて外れたとしても最大損失22,000円に収まる仕組みになります。

戦略例:8レース勝負プラン

  • 鉄板レースを8つピックアップする(できれば複数場にまたがり、時間帯が後ろの方を中心に選ぶ)

  • 8レース目(最後の勝負)を最も自信があるレースとする(ここで当てる気持ちで選定)

  • 1~4レース目各1,000円固定で賭け(当たっても外れても次も1,000円)

  • 5レース目からココモ法を適用(賭け金を前2回の合計額にする)

この手順の場合、外れが続いたときの賭け金と損失推移は次のようになります。

レース (1~8R) 賭け金 累計損失 (全不的中の場合)
1レース目 1,000円 -1,000円
2レース目 1,000円 -2,000円
3レース目 1,000円 -3,000円
4レース目 1,000円 -4,000円
5レース目 2,000円 -6,000円
6レース目 3,000円 -9,000円
7レース目 5,000円 -14,000円
8レース目 8,000円 -22,000円

最終8レース目を一番自信のあるレースに据えているため、仮に7連敗しても最後で巻き返せる可能性が高いわけです。

さらに、2連単や3連複の的中確率を踏まえれば、8レース中2回程度は当たる計算になります。

上記プランでは最低2回当たればプラス収支になるよう設計されています(仮に2連単の平均オッズが4~5倍としても、例:5Rと7Rで的中すれば総払い戻し9,200円~36,800円となり、投入22,000円を上回ります)。

このように、負けたときのダメージを限定しつつ、勝つ確率を上げる工夫を組み合わせることで、競艇でもココモ法を堅実に活用できる可能性が高まります。

5. よくある質問(FAQ)

Q1: ココモ法とは何ですか?

A1: ココモ法は、前回と前々回の賭け金の合計額を次に賭けるという資金管理法です。
負けが続いても一度当たればそれまでの累計損失をすべて取り戻せる仕組みで、もともとカジノで生まれた戦略ですが競艇などでも応用可能です。

Q2: 競艇で本当にココモ法を使えば勝てますか?

A2: 理論上は勝てますが、現実的な制約に注意が必要です。
条件を満たす舟券を選び続け、一度も資金が尽きずに当たりを引ければ最終的にプラス収支にできます。
しかし実際には資金やレース数に限りがあるため、長く当たりが来ないと大きな負けになるリスクがあります。

Q3: ココモ法に向いている舟券(券種)はどれですか?

A3: 2連単か3連複が向いています
これらは的中時のオッズが比較的高く(平均オッズで2連単約18倍、3連複約12倍)、かつ一点集中すれば的中確率も数割程度まで上げやすい券種です。
逆に複勝・2連複・拡連複はオッズが低すぎ、3連単は当たりにくすぎるためココモ法には不向きです。

Q4: ココモ法を使うにはどれくらいの軍資金が必要ですか?

A4: 資金は多いほど安全ですが、例えば1万円の予算だと基準100円なら9連敗(10回目は資金不足)までしか耐えられません。
10万円なら14連敗程度、100万円なら18連敗程度が限度です。
現実的には「○連敗まで許容する」と決め、その分の資金を用意することになります。
無理な額を賭けないよう、最初に上限を決めておくことが大切です。

Q5: ココモ法とマーチンゲール法はどちらが良いですか?

A5: それぞれ一長一短です。
マーチンゲール法は勝率50%程度の場面で有効な「倍がけ」戦略ですが、資金増加ペースが急で少ない連敗でも破産リスクが高まります。
ココモ法は増加ペースが緩やかなのでマーチンゲールよりリスクは抑えられますが、適用できる条件(約30%の勝率と3倍以上のオッズ)が必要です。
競艇で言えば、条件を満たせる場面ではココモ法が有効ですが、そうでない場面では無理に追わずマーチンゲール的手法も含め賭け方を柔軟に変えるのが良いでしょう。

Q6: ココモ法で一攫千金は狙えますか?

A6: 一攫千金には向きません
ココモ法は「負けを取り戻す」ことに主眼を置いた戦略で、勝ったら掛け金をリセットして少額から再スタートします。
そのため一度の的中で得られる利益は基準賭け金相当(またはそれ以下)に限られ、大勝ちすることはありません。
大きく儲けたいなら点数を増やしたり高配当狙いの舟券を買う必要がありますが、それではココモ法の前提が崩れてしまいます。

Q7: ココモ法で連敗が続いた場合、どうすればいいですか?

A7: 想定より連敗が続いた場合は無理せず撤退する勇気も必要です。
あらかじめ決めた軍資金の上限に達したら、その日の運用を諦めるのが賢明でしょう。
また、状況に応じて賭け方をリセットし、新たに条件を整えて仕切り直すのも一つの方法です。
ココモ法に固執せず、流れが悪いときは休むことも勝利につながります。

6. まとめ:ココモ法は慎重に使えば有効だが万能ではない

競艇におけるココモ法について、仕組みから活用法まで詳しく解説してきました。

結論として、ココモ法は「的中するまで賭け金を増やし続ければ理論上必ず勝てる」反面、現実には資金やメンタルの限界があるため、その万能性には限りがあると言えます。

メリットは、低い的中率でも資金管理でプラス収支を目指せる点や、一度の的中で負けをリセットできる点でした。

一方でデメリットとして、大敗リスクや資金ショートの危険性、そして大勝ちは狙えない点を挙げました。

「必勝法」と鵜呑みにせず、リスクとリターンのバランスを冷静に見極めることが大切です。

実践する際は、本記事で紹介した軍資金の設定やレース選びのコツをぜひ活用してみてください。

特に鉄板レースに絞ることと早めの損切りが、ココモ法成功の鍵となります。決して焦らず、小さくても確実な利益を積み重ねる戦略としてココモ法を位置づけると良いでしょう。

最後に、競艇で勝つためには資金管理術だけでなく予想力や情報収集も重要です。

ココモ法を一つの武器として取り入れつつ、レース展開や選手の特徴を学ぶことで、より安定した舟券戦略が組めるはずです。

堅実な戦略で着実に収支アップを目指しましょう。健闘を祈ります!

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